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【2024年】柚月裕子おすすめ文庫小説ベスト10!人間の心の奥底にある究極を描く名作選

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柚月裕子さんは『臨床真理』でデビューして以降、出す作品がどれもヒットし、今や人気作家として不動の地位を築いています。

女性らしい細やかな描写、それに軸のぶれないカッコ良い女性、気性が荒く広島弁が怖いのにどこか魅力的なおじさんなどキャラクターにも定評があります。

僕は柚月さんの作品であればどれもオススメしたいというのが本音ですが、それでも初心者の人からすれば選ぶ指標が必要だと思います。

そこでこの記事では、柚月さんのランキングを個人的に作り、それぞれ見どころを書いています。

選ぶ際の参考にしてもらえれば嬉しいです。

なお、手に取りやすいよう文庫本に限定しています。

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柚月裕子おすすめ文庫小説ベスト10

第10位『ウツボカズラの甘い息』

家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。彼女から化粧品販売ビジネスに誘われ、大金と生き甲斐を手にしたが、鎌倉で起きた殺人事件の容疑者として突然逮捕されてしまう。無実を訴える文絵だが、鍵を握る加奈子が姿を消し、更に詐欺容疑まで重なって…。全ては文絵の虚言か企みか?戦慄の犯罪小説。

「BOOK」データベースより

人生を再出発する華やかな女性と、殺人事件を捜査する警察。

物語は二つの視点から進み、女性が殺人事件の容疑者として浮上することで交差します。

状況から考えると女性ではなくその協業者が怪しいということになりますが、女性は解離性同一性障害のため証言の信頼度が低く、警察は信じてくれません。

協業者の女性は幻なのか。

少しずつ真実に進むのが面白く、飽きずに読書できます。

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第9位『臨床真理』

人の感情が色でわかる「共感覚」を持つという不思議な青年―藤木司を担当することになった、臨床心理士の佐久間美帆。知的障害者更生施設に入所していた司は、親しくしていた少女、彩を喪ったことで問題を起こしていた。彩は自殺ではないと主張する司に寄り添うように、美帆は友人の警察官と死の真相を調べ始める。だがやがて浮かび上がってきたのは、恐るべき真実だった…。人気を不動にする著者のすべてが詰まったデビュー作!

「BOOK」データベースより

柚月さんのデビュー作である本書。

人の感情が色で分かるという司と、臨床心理士として司の担当になった美帆が物語の主役です。

司の共感覚という特殊な能力を用いて捜査を進めるので、通常のミステリとは事件の解明方法が異なります。

証拠を元に論理的に推理したいという人には納得できない部分があるかもしれません。

しかし、知的障害者を巡る闇は見応えがあり、また美帆がひどい目に遭うなどハードな展開はとてもデビュー作とは思えません。

緊迫感のあるミステリが好きという人には特にオススメです。

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第8位『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』

法より節義に報いたい。 危うい依頼は美貌の元弁護士がケリつけます!

『孤狼の血』『慈雨』『盤上の向日葵』著者の鮮烈ミステリー!!

上水流涼子は弁護士資格を剥奪された後、頭脳明晰 な貴山を助手に探偵エージェンシーを運営。金遣いが荒くなった妻に疑念を抱く夫、賭け将棋で必勝を期すヤクザ、野球賭博絡みのトラブルetc.。
欲に塗れた人物たちの難題を涼子は知略と美貌を武器に解決するが――。
著者の魅力全開、極上痛快エンターテインメント!

Amazon商品説明より

カッコ良い女性が活躍する分かりやすいエンタメ小説です。

探偵の涼子はもちろんのこと、助手である貴山とのコンビも魅力的で、柚月さんの新境地を開拓した作品です。

リラックスしてストレスを解消したい時に読むのが特にオススメです。

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第7位『朽ちないサクラ』

警察のあきれた怠慢のせいでストーカー被害者は殺された!?警察不祥事のスクープ記事。新聞記者の親友に裏切られた…口止めした泉は愕然とする。情報漏洩の犯人探しで県警内部が揺れる中、親友が遺体で発見された。警察広報職員の泉は、警察学校の同期・磯川刑事と独自に調査を始める。次第に核心に迫る二人の前にちらつく新たな不審の影。事件には思いも寄らぬ醜い闇が潜んでいた。

「BOOK」データベースより

警察の不祥事によって起きた殺人と、その不祥事の情報源を追った記者が殺害された事件。

記者の親友・泉は同期の磯川と共に独自に捜査をして、情報源をついに突き止めます。

起きた事件で得をするのは誰か。

表面的な事柄に惑わされずに推理をすると、信じられないような闇に辿り着くことが出来ます。

序盤からは想像も出来ないほどスケールの大きな悪意を見ることが出来るので、ワクワクしながら読めます。

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第6位『盤上の向日葵』

平成六年、夏。埼玉県の山中で身元不明の白骨死体が発見された。遺留品は、名匠の将棋駒。叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志した新米刑事の佐野は、駒の足取りを追って日本各地に飛ぶ。折しも将棋界では、実業界から転身した異端の天才棋士・上条桂介が、世紀の一瞬に挑もうとしていた。重厚な人間ドラマを描いた傑作ミステリー。

「BOOK」データベースより

将棋が題材になっていますが、将棋のルールが全く分からない人でも問題ありません。

むしろその魅力が見えてくる内容なので、知らない人ほど読んで欲しい一冊です。

現在と過去がうまく交差し、上下巻を通して次第に事件の全貌が見えてくる構成はもう圧巻です。

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第5位『あしたの君へ』

家庭裁判所調査官の仕事は、少年事件や離婚問題の背景を調査し、解決に導くこと。見習いの家裁調査官補は、先輩から、親しみを込めて「カンポちゃん」と呼ばれる。「カンポちゃん」の望月大地は、少年少女との面接、事件の調査、離婚調停の立ち会いと、実際に案件を担当するが、思い通りにいかずに自信を失うことばかり。それでも日々、葛藤を繰り返しながら、一人前の家裁調査官を目指す

「BOOK」データベースより

家庭調査官の見習いである望月大地が様々な悩みを抱える人に寄り添い、救いの手を差し伸べる物語です。

大地は素直な性格ゆえに物事を表面的に捉えがちでうまくいかないことも多く、自分には家庭調査官は向いていないと常に悩んでいます。

しかし、それだけ真剣に向き合っている大地だからこそ誰かを救える答えが出せて、読んでいる自分も救われた気持ちになれました。

柚月さんの新たな一面を見せてくれる一冊です。

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第4位『蟻の菜園-アントガーデン-』

結婚詐欺容疑で介護士の円藤冬香が逮捕された。婚活サイトで彼女と知り合った複数の男性が相次いで死亡していたのだ。しかし冬香は容疑を否認。アリバイも完璧だった。美貌の冬香の身にいったい何があったのか。関心を抱いたフリーライターの今林由美が冬香の過去を追い北陸に向かうと、30年前に起きたある未成年事件にたどり着く。由美は、父親を刺した少女と冬香との関連を疑うが、証拠がなく暗礁に乗り上げてしまう…。

「BOOK」データベースより

本書に詰まっているのは、愛情と憎悪です。

結婚詐欺をしていた女性が逮捕され、殺人の容疑を掛けられるがアリバイがあるところから始まり、様々な角度から女性が描かれます。

点がやがて線になり、報道で目にするだけだった女性が生身の人間となって読者の目の前に現れます。

ただの事件が容疑者の人生をすることで大きく印象を変わるので、最後まで目が離せません。

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第3位『最後の証人』

検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。ホテルの密室で男女の痴情のもつれが引き起こした刺殺事件。現場の状況証拠などから被告人は有罪が濃厚とされていた。それにもかかわらず、佐方は弁護を引き受けた。「面白くなりそう」だから。佐方は法廷で若手敏腕検事・真生と対峙しながら事件の裏に隠された真相を手繰り寄せていく。やがて7年前に起きたある交通事故との関連が明らかになり…。

「BOOK」データベースより

柚月裕子さんの代表作である佐方貞人シリーズの第一弾となる本書。

本書は弁護士である佐方が臨む裁判パートと、裁判で争われている事件の様子が描かれる過去パートに分かれていて、次第に全体像が見えてくる構成になっています。

被告人が終盤まで徹底的に隠されていて、それが分かった時に物語がひっくり返るような衝撃があり、ミステリとしても楽しむことができます。

シリーズを通して佐方の活躍を長く楽しむことが出来るので、そういった点も加味しています。

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第2位『慈雨』

警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。旅先で知った少女誘拐事件は、16年前に自らが捜査にあたった事件に酷似していた。手掛かりのない捜査状況に悩む後輩に協力しながら、神場の胸には過去の事件への悔恨があった。場所を隔て、時を経て、世代をまたぎ、織り成される物語。事件の真相、そして明らかになる事実とは。安易なジャンル分けを許さない、芳醇たる味わいのミステリー。

「BOOK」データベースより

本書を読んで、久しぶりに至極の泥臭さを感じました。

いつまでも消えない後悔とそれを晴らすための覚悟。

とても不器用な生き方ですが、それゆえに誠実さに溢れ、人間として正しい生き方ではないかと強く胸を打たれました。

ミステリ要素は正直おまけくらいに考えておくと、変に期待しすぎずにいいかもしれません。

それで構わないくらい素晴らしい作品です。

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第1位『孤狼の血』

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か。血湧き肉躍る、男たちの闘いがはじまる。

「BOOK」データベースより

本書を読んで圧倒されました。

他の作品を寄せ付けない圧倒的な熱量を秘めていて、もう最初から最後まで目が離せませんでした。

警察やヤクザを題材にすると、その世界特有の言葉、ルールが膨大にあり、それを覚えて小説に組み込むだけでも大変だとすぐに分かります。

しかし、柚月さんはその膨大な情報を吸収し、自分の武器として時に巧みに、時に真っすぐ使って読者を魅了してくれました。

ジャンル関係なく、こんなに面白い小説があったのかと読んでいる途中に何度思ったことか。

警察とヤクザの複雑な関係ゆえに違反行為のオンパレードで、暴力的な言葉、行動も数多く登場します。

過激なシーンが苦手という人にとって、本書は刺激が強すぎるかもしれません。

しかし、これを読まないなんてもったいない、と思ってしまうのも事実で、それだけの圧倒的なものを本書は持っています。

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おわりに

柚月さんの作品に外れなし。

そう言い切ってもいいくらい信頼している作家さんです。

どの作品を読んでも面白いこと間違いありません。

記事を参考にしていただくのも良いですし、表紙やタイトルに惹かれて読むのもアリだと思います。

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