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恩田陸おすすめ文庫ベスト10!【2019年版】誰にでもおすすめできるオールジャンル!

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恩田陸さんはジャンルを問わず様々な作品を生み出し、郷愁を誘う文章が数多くの読者の心を引き付ける作家さんです。

またご自身も年間三百冊もの本を読む読書家で、その豊富な知識が彼女の作品を支える原動力であることは間違いありません。

この記事では、そんな恩田さんの名作の中からベスト10作品を選びましたので、今まで恩田さんの作品を読んだことがないという方もぜひ参考にしてください。

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恩田陸の経歴

恩田陸さんは1964年に青森県青森市で生まれ、その後、各地を転々とします。

彼女の父親はクラシックが好きで、彼女は本と音楽に環境で育ちます。

大学卒業後、生命保険会社のOLとして働き始め、酒見賢一さんの『後宮小説』を読んだことをきっかけに、仕事の傍らで執筆を開始。

退職後、1992年に『六番目の小夜子』で作家デビューを果たしますが、一度は再就職。

作家として安定してくると専業作家となり、『夜のピクニック』が第26回吉川英治文学新人賞、第2回本屋大賞を受賞するなど、目覚ましい活躍を見せます。

次からは、いよいよランキングに入っていきます。

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第10位『蜜蜂と遠雷』

上巻

近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳。楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。完璧な技術と音楽性の優勝候補マサル19歳。天才たちによる、競争という名の自らとの闘い。その火蓋が切られた。

【「BOOK」データベースより】

下巻

2次予選での課題曲「春と修羅」。この現代曲をどう弾くかが3次予選に進めるか否かの分かれ道だった。マサルの演奏は素晴らしかった。が、明石は自分の「春と修羅」に自信を持ち、勝算を感じていた…。12人が残る3次(リサイタル形式)、6人しか選ばれない本選(オーケストラとの協奏曲)に勝ち進むのは誰か。そして優勝を手にするのは―。

【「BOOK」データベースより】

本書は第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞のダブル受賞を果たし、ダブル受賞及び同作家二度目の本屋大賞受賞は史上初ということで、本書で恩田さんのことを知ったという人も多いと思います。

物語はピアノコンクールを舞台に描かれているのですが、まるで音楽そのものを味わっているような臨場感に包まれ、恩田さんだからこそ表現できたものだと思います。

正直、知名度が高いためランキングに入れようか迷いましたが、ここまで五感に訴えかけてくる作品を知らないため、あえて入れさせていただきました。本当は一位に入れたいくらいです。

非常に長いので読むのは大変かもしれませんが、ぜひ読んでほしい一冊です。

以下は本書に関する恩田さんへのインタビューです。

https://kadobun.jp/interview/54/1e0bd358

第9位『ネクロポリス』

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朝日新聞出版
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懐かしい故人と再会できる場所「アナザー・ヒル」。ジュンは文化人類学の研究のために来たが、多くの人々の目的は死者から「血塗れジャック」事件の犯人を聞きだすことだった。ところがジュンの目の前に鳥居に吊るされた死体が現れる。これは何かの警告か。ジュンは犯人捜しに巻き込まれていく―。

【「BOOK」データベースより】

『アナザー・ヒル』という架空の場所を舞台に繰り広げられる物語。

そこでは死者と再会することができ、それが常識というファンタジーとミステリーが融合したような作品です。

通常のミステリーでは考えられない方法で推理が進んでいくので、ワクワクしながら読み進めることができます。

結末に関しては賛否両論ありますが、世界観を味わうだけでもおすすめしたい作品です。

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第8位『夜のピクニック』

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新潮社
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高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

【「BOOK」データベースより】

おそらく恩田さんの一番有名な作品であろう本書。

長い距離を高校生たちがただひたすら歩くだけ、これだけのイベントなのに、なぜか面白いんです。

何気ない場面に青春の思い出があり、自分の高校時代にもこんなイベントがあったなら、と思わずにはいられません。

こちらのレビューも非常に参考になりました。

https://ddnavi.com/review/454282/a/

第7位『木曜組曲』

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耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死を遂げて四年。時子に縁の深い女たちが今年もうぐいす館に集まり、彼女を偲ぶ宴が催された。ライター絵里子、流行作家尚美、純文学作家つかさ、編集者えい子、出版プロダクション経営の静子。なごやかな会話は、謎のメッセージをきっかけに、告発と告白の嵐に飲み込まれてしまう。重松時子の死は、はたして自殺か、他殺か―?傑作心理ミステリー。

【「BOOK」データベースより】

耽美派小説の巨匠の死をめぐり、物書きを生業とする五人の女性がこれまで秘めてきた心情を吐露していきます。

やはり恩田さんの描く女性はとびきりユーモア溢れ、読まずにはいられないと思わせてくれる作品です。

ミステリーに分類こそされますが、物語で得られる情報で真実に辿り着くのはかなり難しいので、それを期待して読むと少し拍子抜けしてしまうかもしれないので、ご注意ください。

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第6位『三月は深き紅の淵を』

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鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話。たった一人にたった一晩だけ貸すことが許された本をめぐる珠玉のミステリー。

【「BOOK」データベースより】

『三月は深き紅の淵を』という稀覯本をめぐる四つの物語で構成される作品です。

一応、どの中編も『三月は深き紅の淵を』が関係していますが独立しています。

特に四つ目の中編は主人公が恩田さんご自身のような書き方で、作者の内面を垣間見たような気分になります。

さらに恩田さんの作品である『麦の海に沈む果実』、『黒と茶の幻想』と関連している部分もあるので、上記二作を読んでいるとより楽しめるかもしれません。

しかし、あまり結末らしい結末が得られないので、読了後もモヤモヤしてしまう人もいるかもしれませんが、想像の余地が残るところが良いともいえます。

第5位『ライオンハート』

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いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。結ばれることはない関係だけど、深く愛し合って―。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。

【「BOOK」データベースより】

恩田さんの作品では珍しいラブストーリーです。

しかもただの恋愛ではなく、時代を越えて出会っては別れを繰り返し、決して結ばれることはありません。

別れる度に身を裂かれるような悲しみに襲われますが、それでも毎回、会えて良かったと思える出会いに、切なくも心が温まるのを感じました。

第4位『ユージニア』

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「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」こんな体験は初めてだが、俺は分かった。犯人はいま、俺の目の前にいる、この人物だ―。かつて街を悪夢で覆った、名家の大量毒殺事件。数十年を経て解き明かされてゆく、遺された者たちの思い。いったい誰がなぜ、無差別殺人を?見落とされた「真実」を証言する関係者たちは、果たして真実を語っているのか?日本推理作家協会賞受賞の傑作ミステリー。

【「BOOK」データベースより】

物語はインタビュー形式で進み、少しずつ真実が明らかになっていきます。

しかし、全ての謎の答えが明文されるわけではないので、読者はその想像力をフルに働かせることになるのですが、物語の幻想的な雰囲気も相まってそれがたまりません。

作品にのめり込んだが最後、いつまでも頭から離れない名作になるでしょう。

しかし、読書があまり得意でない方には難しいかもしれませんので、どちらかというと読書玄人向きな作品です。

以下は本書に関する恩田さんへのインタビューです。

https://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/pickup/interview/onda_r/

第3位『チョコレートコスモス』

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芝居の面白さには果てがない。一生かけても味わい尽くせない。華やかなオーラを身にまとい、天才の名をほしいままにする響子。大学で芝居を始めたばかりの華奢で地味な少女、飛鳥。二人の女優が挑んだのは、伝説の映画プロデューサー・芹澤が開く異色のオーディションだった。これは戦いなのだ。知りたい、あの舞台の暗がりの向こうに何があるのかを―。少女たちの才能が、熱となってぶつかりあう!興奮と感動の演劇ロマン。

【「BOOK」データベースより】

恩田さんはオマージュ作品を数多く手がけ、本書は著者自身があとがきで触れている通り、『ガラスの仮面』へのオマージュ作品です。

そのため、どちらの作品も芝居やオーディオ場面が非常に魅力的に描かれています。

また恩田さんの描く天才がまた魅力的で、『蜜蜂と遠雷』に通ずる面白さがあります。

第2位『麦の海に沈む果実』

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。

【「BOOK」データベースより】

恩田さんが描く学園を舞台にした作品です。

作品に漂う不思議さ、不気味さは恩田さんの魅力そのもので、世界観に引きずり込まれるとはこのことです。

明確な説明がされない事柄も多くありますが、それ空想の余白を作ってくれ、まさしく恩田さんの作品だと思わせてくれます。

以下のレビューが非常に良かったので、合わせてお楽しみください。

https://ddnavi.com/review/454225/a/

第1位『光の帝国』

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への思向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか?不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。

【「BOOK」データベースより】

僕のおすすめ第1位です。

不思議な能力を持つ『常野一族』をめぐる短編集で、一言でいうなら優しいファンタジーです。

深く読み込まなくとも、理屈抜きで心に入り込む不思議な力を本書は備えています。

また本書はシリーズものなので、気に入った方はぜひその他の作品も読んでみてください。

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最後に

いかがでしたでしょうか。

恩田作品には唯一無二の世界観があり、他の作品で代用ができないほどの魅力があります。

まだ読んだことのないという人も、ぜひこのランキングを参考に恩田ワールドを体験してください。

 

小説ベスト50も作りましたので、ぜひ読んでください。

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