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【2020年版】東野圭吾おすすめ文庫ベスト15!ミステリーから感動作まで!

東野圭吾さんといえば数々の作品がドラマ化、映画化され、普段本を読まない人でも名前を知っているくらい知名度の高い作家さんです。

作家としてのキャリアは30年以上となり、作風もミステリーを軸に非常に多岐にわたり、どんな人でも一冊は読みたい本が見つかると思います。

そこでこの記事では、そんな東野さんの名作の中からベスト15作品を選びましたので、今まで東野さんの作品を読んだことがないという方もぜひ参考にしてください。

第15位『プラチナデータ』

犯罪防止を目的としたDNA法案が国会で可決し、検挙率が飛躍的に上がるなか、科学捜査を嘲笑うかのような連続殺人事件が発生した。警察の捜査は難航を極め、警察庁特殊解析研究所の神楽龍平が操るDNA捜査システムの検索結果は「NOT FOUND」。犯人はこの世に存在しないのか?時を同じくして、システムの開発者までが殺害される。現場に残された毛髪から解析された結果は…「RYUHEI KAGURA 適合率99.99%」。犯人は、神楽自身であることを示していた―。確信は疑念に、追う者は追われる者に。すべての謎は、DNAが解決する。数々の名作を生み出してきた著者が、究極の謎「人間の心」に迫る。

「BOOK」データベースより

捜査だけでなく、自分の子どもかどうか確かめる時など僕たちの生活に意外と身近なDNA鑑定ですが、本書におけるDNA鑑定はそんな生易しいものではありません。

警察の捜査ではDNA情報をより詳しく分析し、国民のDNAを集めたデータベースと照合することによって驚くほど高い検挙率を叩き出します。

一方、DNA収集は本人の知らないところで行われていることもあり、正義のためとはいえ越えてはいけない一線を明らかに超えていました。

しかし、そのDNA捜査でも犯人を見つけられない事件が発生し、加えてDNA捜査システムを開発した兄妹が殺害されます。

システムに希望を抱く解析員の神楽は兄妹殺害事件の犯人の毛髪から犯人を割り出そうとしますが、システムが導き出した犯人は神楽自身でした。

神楽は無実を証明するために逃げ回る中で、システムに隠された『プラチナデータ』と呼ばれる大きな秘密を知るのでした。

まるでディストピアのような世界で従来の捜査が謎を解決していく姿は、科学技術だけでは事件が解決することのできない何よりの証明であり、ミステリ好きとしてつい嬉しくなってしまいます。

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第14位『どちらかが彼女を殺した』

最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。

【「BOOK」データベースより】

加賀恭一郎シリーズ第三弾で、本書を挙げたのには理由があります。

通常、推理小説では探偵役となる人物が犯人を見つけ、それを明らかにするのですが、本書では犯人候補が二人に絞られたところで物語が終わってしまい、読者はそれまでの状況から犯人を推理することになります。

本書は究極の『フーダニット(誰が犯人か、に主眼を置いた推理小説)』といえます。

文庫化する際に重要な記述を削除しているため推理の難度が上がっていますが、袋綴じの解説がついていますで、諦めずにじっくり本文を読み直してみてください。

推理して犯人を当てる探偵役の気分を味わうことができます

第13位『時生』

不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った―。過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。

【「BOOK」データベースより】

タイトルは『トキオ』と読みます。

最初はカタカナ表記で単行本が発行されましたが、文庫化される際に『時生』と改題されています。

どうしようもない少年が『トキオ』と名乗る不思議な少年と出会い、行方不明になった恋人・千鶴を探します。

その中で少年は様々な人と出会い、成長していくのですが、そこには生きることへの希望や親子の愛が描かれています。

ミステリーではなくSFファンタジーなので、ミステリー以外の東野作品を見たいという方におすすめです。

以下は当時のインタビュー記事です。一部ですが、本書についても言及されています。

http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi13.html

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第12位『マスカレード・ホテル』

都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!?いま幕が開く傑作新シリーズ。

【「BOOK」データベースより】

連続殺人事件の現場に残された暗号から分かったのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京だということ。

容疑者もターゲットも不明の状態で、分かるのは犯行現場だけ。

警察は殺人事件を未然に防ぐためにホテルに潜入。

若き刑事・新田はホテルマンに扮してフロントクラークを務めますが、彼の教育担当でプロ意識の高い山岸尚美とは衝突ばかりで、捜査どころではありません。

お客様という仮面を被った一癖も二癖もある客の数々を前に、新田と山岸は犯人を見つけることはできるのか。

事件自体の面白さもそうですが、無理難題を押し付けてくる客にホテルマンたちがどのような対応するのかが毎回楽しみで、つい引き込まれてしまう極上のエンタメミステリです。

第11位『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか?3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが…。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?

【「BOOK」データベースより】

2017年に映画化された作品です。

これが東野さんの作品?と良い意味で読者を裏切る、心温まる作品で、東野圭吾の得意分野がミステリだけでないことを示した一冊です。

本書ではSF要素であるタイムスリップが取り扱われますが、時空を超えるのは人間ではなく手紙です。

過去から送られてきた手紙が現代に影響を及ぼし、やがて奇蹟を生み出す。

万人受けしやすい作品なので、あまりミステリー小説に馴染みがないという人にもおすすめです。

以下は、本書に関する東野さんのスペシャルエッセイです。

https://kadobun.jp/readings/64/10a92277

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第10位『祈りの幕が下りる時』

明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。シリーズ最大の謎が決着する。吉川英治文学賞受賞作。

【「BOOK」データベースより】

加賀恭一郎シリーズ第十弾となる本書には、加賀の母親が初めて登場します。

これまでのシリーズでの積み重ねがあるからこそ描ける壮大な人間ドラマで、事件も複雑に入り組んでいて最後までどうなるのか予想ができません。

加賀恭一郎シリーズの集大成といっても過言でない作品です。

加賀の人生が少しだけ報われる内容になっているので、シリーズを読んできた人には言葉にできないほどの感動が生まれるのは間違いありません。

もちろん本書の単体でも楽しむことは出来ますが、シリーズを通して読んだからこそ生まれる感動があります。

ここまで読むのに多少根気がいりますが追いかけるに値する名シリーズなので、ぜひ一冊目から読んでこの極上の感動に辿り着いてください。

第9位『悪意』

人はなぜ人を殺すのか。東野文学の最高峰。人気作家が仕事場で殺された。第一発見者は、その妻と昔からの友人だった。逮捕された犯人が決して語らない「動機」とはなんなのか。超一級のホワイダニット。加賀恭一郎シリーズ

【Amazon 内容紹介より】

作品紹介にある『ホワイダニット』とは『Why done it?』、なぜ起こったのかという意味で、犯行に至った動機の解明を重視した内容になっています。

なので犯人は早々に捕まりますが、本書の魅力はそこから語られる動機にあります。

なぜタイトルが『悪意』なのか。

ラストまで読むとその意味が分かるのですが、とても腑に落ちると同時に、誰でも悪意を持ってしまうのだと改めて考えさせられる内容になっています。

第8位『さまよう刃』

長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える―。重く哀しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。

【「BOOK」データベースより】

2009年に映画化された作品で、少年犯罪を取り扱った非常に重たいテーマを取り扱っています。

タイトルにある通り、被害者だけでなく司法や正義、それぞれの刃がどこに向かうのか迷うようにさまよい、そして誰かに突き刺さります。

未成年だから裁けないことがあり、自分が被害者側の立場だと思うと、加害者やその家族、今の日本の制度に強い憤りを感じました。

復讐からは何も生まれないと頭で分かっていても、湧き上がる憎しみの感情はどこへ向ければいいのか。

感動だけでなく、現代社会に対する疑問も抱くことのできる社会派ミステリーです。

第7位『宿命』

高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。

【「BOOK」データベースより】

トリックを重視した作品というより、幼なじみの二人の宿命にフォーカスを当てた作品となっています。

発売されてから三十年近く経つのですが、全く色褪せない魅力を本書は備えています。

東野圭吾さんのデビュー五年後に書かれた長編で、本格推理だけでなく意外性も追及されていて、それが最後の一行に込められています。

文庫本ではその一行だけが最後のページにくるよう計算されていて、並々ならぬこだわりを感じました。

第6位『夢幻花』

花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた…。宿命を背負った者たちの人間ドラマが展開していく“東野ミステリの真骨頂”。第二十六回柴田錬三郎賞受賞作。

【「BOOK」データベースより】

『むげんばな』と読みます。

江戸時代に姿を消したと言われる『黄色いアサガオ』が殺人事件に関係していると考えた蒲生蒼太と秋山梨乃は事件解決に臨みますが、やがて隠されていた悲劇が浮かび上がります。

『負の遺産』という言葉は一度目にすると心からいつまでも離れず、本当に考えさせられました。

本書は連載終了から単行本発売まで十年近くかかり、科学情報が古くなってお蔵入りする可能性もありましたが、大幅にストーリーを変えて発売された経緯があります。

そのため単行本発売までに起こった東日本大震災や原発問題にも触れていて、負の遺産とうまく絡めて新しい作品として生まれ変わりました。

以下は本書に関する東野さんからのメッセージです。

https://www.php.co.jp/mugenbana/#message

第5位『手紙』

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。

【「BOOK」データベースより】

2006年に映画化、2018年にドラマ化された本書。

犯罪者となって獄中で暮らす兄は、弟に向けて月に一度、手紙を送ります。

しかし、弟は犯罪者の兄によって運命が捻じ曲げられ、兄からの手紙は弟の気持ちを逆撫でするだけのものでした。

弟はやがて家族を持ち、真っ当な人生を生きるために兄との決別するための手紙を送ります。

ミステリーではありませんが、不条理な世の中でちゃんと救いが用意された名作で、後で読み返すと手紙一通一通に込められた思いがより伝わってきます。

第4位『秘密』

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。

【「BOOK」データベースより】

東野作品ではよくあることですが、本書もラストまで読んでようやくタイトルの意味が分かる構成になっています。

娘だけれども、娘ではない。

妻だけれども、妻ではない。

何度も葛藤する姿は胸が締め付けられるほど苦しく、頭で分かっていても割り切れないところに本物の愛情を感じました。

読み手の立場によって感情移入の度合いがかなり違うと思いますが、特に結末は辛くなるほど考えさせられるものがあります。

何度も繰り返し読めるほど優しい内容ではありませんので、だからこそ一度きりの読書だと思ってじっくりと読んでほしい作品です。

以下は本書に関するレビューで、非常に参考になりました。

https://ddnavi.com/review/405621/a/

第3位『流星の絆』

何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを誓う。14年後、互いのことだけを信じ、世間を敵視しながら生きる彼らの前に、犯人を突き止める最初で最後の機会が訪れる。三人で完璧に仕掛けはずの復讐計画。その最大の誤算は、妹の恋心だった。涙があふれる衝撃の真相。著者会心の新たな代表作。

【「BOOK」データベースより】

2008年にドラマ化された作品です。

兄妹三人は夜中に家を抜け出して流れ星を見に行きますが、家に帰ると両親は殺害されていて、次男は家から逃げ出す人間を目撃していました。

成長した三人は騙し騙される世の中でお互いのことだけを信じ、詐欺でお金を稼ぎながら両親を殺害した犯人を捜していました。

そして、次の詐欺のターゲットを企てますが、ターゲットの父親こそ次男が目撃した人物だったのです。

三人は詐欺から復讐計画に切り替えますが、一つだけ誤算がありました。

それは、末っ子の妹がターゲットの御曹司に本気の恋をしてしまったのです。

タイトルにある通り、深い絆が感じられる場面が何度もあり、不意に胸が熱くなることも少なくありませんでした。

ミステリー要素もありますが、あっさりとしているのであくまでエンタメのおまけと捉えるくらいがちょうどよいと思います。

エンタメとして超一級品で、最後のオチは予想がつきつつも、絆に関係する言葉に強く心を動かされました。

以下はドラマ化された際のキャストの方々へのインタビューです。本書への感想も述べていますので、合わせてお楽しみください。

http://www.tbs.co.jp/ryuseinokizuna/interview/

第2位『真夏の方程式』

夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは―。

【「BOOK」データベースより】

福山雅治さんが演じたことでも話題になったガリレオこと湯川が登場するシリーズの第六弾で、映画化もされています。

同シリーズではおそらく『容疑者Xの献身』が最も有名かと思いますが、僕は断然こちらを推します。

舞台は美しい海に臨んだ玻璃ヶ浦で、湯川は海底資源の調査を依頼されてここを訪れていました。

湯川が泊まった旅館の宿泊客が不審な死を遂げ、やがてそれが他殺だと判明するのですが、警察はなかなか真実に辿り着くことができません。

そんな中、湯川は大学時代の友人で東京にいる刑事の草薙、その部下である内海と情報交換しながら捜査し、とある人物の一生を左右してしまう真実を突き止めます。

その真実をどう扱うべきなのか。

湯川は悩んで答えを出すのですが、それが非常に人間らしいもので、科学者ではない湯川の優しさを垣間見ることができます。

本書はミステリーに重きを置いていると見せかけて、最後に生きていく上で大切なことを教えてくれる感動作です。

以下は本書に関する東野さんのコメントです。

http://www.bunshun.co.jp/pick-up/galileo-manatsu/

第1位『白夜行』

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。

【「BOOK」データベースより】

文句なしの1位です。

一言でいうと、本書が描くのは二人の男女の一生です。

1973年に起きた殺人事件は決定的な証拠がないまま迷宮入りとなり、この時点では被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂の間には何の接点も見られません。

ところが、二人の周辺ではその後も不可解なトラブルや事件が発生し、彼らの周囲の人間の中には疑問を感じている人もいます。

やがて二人の人生は十九年という歳月を経て繋がりがあることが判明するのですが、そこに隠された秘密はとても辛く、悲しいものでした。

本書の特徴として、物語の主軸である亮司と雪穂の心理描写がほとんどないため、二人がどんな気持ちでいるのかは読者が想像するしかありませんが、とても悲しく辛いものであることは確かです。

文庫本で九〇〇ページ近い大ボリューム。

ページ数が多いため気軽に読みたい時には向きませんが、一度読み始めたらページをめくる手がとまらないこと間違いなしです

以下は本書に関するレビューで、非常に参考になりました。

https://ddnavi.com/review/453400/a/

おわりに

東野圭吾さんの作品はどれも非常に評価が高く、僕もランキングにするのはかなり苦労しました。

ランキングの順位こそつけましたが、どれを読んでも間違いありませんので、ぜひどれか一冊から読んでみてください。

小説ベスト50も作りましたので、ぜひ読んでください。