【2024年】恋愛小説おすすめ厳選10作品!他では紹介してくれない隠れた名作!
恋愛小説と一口にいっても様々なタイプがあります。
純愛なものがあれば複雑なものもあるし、ハッピーエンドもあれば悲恋に終わってしまうものもあります。
この記事では、どんな年代の人でも一冊は読みたいと思える恋愛小説が見つかるよう、バラエティー豊かな10作品をご紹介します。
他のランキング記事ではほとんど紹介されていない作品もありますので、読書家の人もそうでない初心者の人にもおすすめです。
ただ、あくまで僕の主観で『恋愛』と捉えた作品なので、一般的な意味の『恋愛』から離れている場合もあります。
あと、タイプの違う作品を同列に扱うのは難しかったので、あえて順位はつけていません。ご了承ください。
最後に手に取りやすいよう文庫本に限定しています。
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恋愛小説おすすめ厳選10作品
① 恩田陸【ライオンハート】
いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。結ばれることはない関係だけど、深く愛し合って―。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。
「BOOK」データベースより
恩田陸さんといえば、最近では2019年に『蜜蜂と遠雷』が映画化されて話題になりました。
あまり恋愛小説を書く作家さんではありませんが、本書は恩田さんとしては珍しい恋愛小説です。
しかも単なる恋愛小説ではありません。
深く愛し合う男女は決して結ばれることなく、けれど相手を求めて何度も生まれ変わり、立場や年齢が変わっても出会う、そんな究極の純愛です。
このあらすじから分かる通り、何かもがハッピーエンドというわけにはいきません。
しかし、会えた時の感動は他の作品にない格別なもので、相手を愛することの尊さがこれでもかと詰まった名作です。
② 三浦しをん【きみはポラリス】
どうして恋に落ちたとき、ひとはそれを恋だとちゃんと把握できるのだろう。
すべての恋愛は、普通じゃない――誰かを強く大切に思うとき放たれる、宇宙にただひとつの特別な光。最強の恋愛小説短編集。
どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛……言葉でいくら定義しても、この地球上にどれひとつとして同じ関係性はない。けれど、人は生まれながらにして、恋を恋だと知っている──。誰かをとても大切に思うとき放たれる、ただひとつの特別な光。カタチに囚われずその光を見出し、感情の宇宙を限りなく広げる、最強の恋愛小説集。
Amazon商品ページより
十一篇の恋愛短篇が収録された本書。
これだけの数があると途中で飽きそうですが、ご安心ください。
一部除いて、どの短篇にも秘密が隠されていて、それによって多種多彩な恋愛模様を楽しむことができます。
改めて恋愛とは何だろうと考えさせられるし、自分の思う恋愛の形について迷っている時にはぜひ本書をオススメします。
③ 白河三兎【私を知らないで】
中2の夏の終わり、転校生の「僕」は不思議な少女と出会った。誰よりも美しい彼女は、なぜか「キヨコ」と呼ばれてクラス中から無視されている。「僕」はキヨコの存在が気になり、あとを尾行するが…。少年時代のひたむきな想いと、ままならない「僕」の現在。そして、向日葵のように強くしなやかな少女が、心に抱えた秘密とは―。メフィスト賞受賞の著者による書き下ろし。心に刺さる、青春の物語。
「BOOK」データベースより
クラスにいる謎めいた美少女『キヨコ』。
恋愛小説として王道パターンですが、主人公の僕はキヨコと交流する中で、彼女の抱える秘密を知ってしまいます。
それは僕にどうすることもできないほど大きな秘密でした。
中学生という子どもではないけれど、大人ほど知識も力もない不自由な立場で、僕はキヨコのために何をしてあげられるのか。
冒頭を読めば分かりますが、決して明るい話ではありません。
青春時代の恋愛としてとても苦しいものですが、それでも読んでほしいと思い選びました。
④ 森奈津子【耽美なわしら】
超兄貴サイズの体格に白薔薇のごとき心をもつ大学生作家・矢野俊彦は、同性の百合小説作家・千里を「世界一美しい人」と崇拝していた。しかしある日、千里の作品に感動した漫画家の彩子が、彼を女性と思い込み、同性愛のターゲットにしてしまう。横暴で好戦的な美女・彩子に、クールな毒舌漫画家・志木、さらには小悪魔的な美少女・美穂に翻弄されながら、俊彦は愛する千里を守れるのか?伝説の恋愛コメディ、ついに復活。
「BOOK」データベースより
恋愛コメディですが、かなり異色です。
主要の登場人物が五人いて、それぞれゲイ、レズ、バイ(男性)、バイ(女性)、ノンセクシャル(恋愛感情を抱いても性的欲求を持たないこと、非性愛)とかなり奔放です。
作者の森奈津子さんは自身がバイセクシャルを公言していて、それが本書の説得力、魅力を押し上げています。
今の時代になっても性に関する話題はデリケートでなかなか口にだし辛い事柄ですが、本書中の彼らは構うことなくそれらを口にします。
何事もそうですが、他人のことはとやかく言わずに、自分のしたいようにするのが一番幸せだと思える作品です。
基本的にコメディ路線なので、勢いで読めてしまうところも良い点です。
⑤ 新海誠【言の葉の庭】
また会うかもね。もしかしたら。雨が降ったら―。雨の朝、静かな庭で2人は出会った。靴職人を志す高校生の孝雄と、謎めいた年上の女性・雪野。迷いながらも前に進もうとする2人は、どこへ足を踏み出すのか。圧倒的な支持を受けた劇場アニメーション『言の葉の庭』を、新海誠監督みずから小説化。アニメでは描かれなかった人物やエピソードを多数織り込み、小説版ならではの新たなる作品世界を作り上げた傑作。
「BOOK」データベースより
『君の名は。』でアニメ好きな人以外にも広く知られるようになった新海誠さんの作品で、本書は新海さん自身が執筆しています。
正直にいうと、新海さんの作品には時々気持ち悪さを感じていました。
本人の趣味嗜好や性癖が反映されていそうというか、生理的な部分で。
もちろんそれでも名作だと思いますが、本書はそういった気配が薄く、単純に美しいと思える恋愛小説でした。
新宿御苑を主な舞台として、わけあり年上女性と靴職人を目指す少年の交流を描いていて、映画では語られることのなかった細部まで小説では描かれています。
小説の良さがある一方で、映画はとにかく映像が美しいので、できれば両方を経験してその良さを実感してもらえればと思います。
⑥ 原田マハ【カフーを待ちわびて】
もし絵馬の言葉が本当なら、私をあなたのお嫁さんにしてください―。きっかけは絵馬に書いた願い事だった。「嫁に来ないか。」と書いた明青のもとに、神様が本当に花嫁をつれてきたのだ―。沖縄の小さな島でくりひろげられる、やさしくて、あたたかくて、ちょっぴりせつない恋の話。選考委員から「自然とやさしい気持ちになれる作品」と絶賛された第1回『日本ラブストーリー大賞』大賞受賞作品。
「BOOK」データベースより
キュレーター(博物館や美術館で研究・収集・展示・保存・管理などを行う人)の経歴を持つ原田マハさん。
芸術関係の作品に定評がありますが、もちろんそれだけではなりません。
本書は不器用で初々しい恋愛が描かれ、途中ハラハラしたり胸が苦しくなることがありつつも、沖縄の青い空と海のように爽やかな読了感を得ることができます。
まるで目の前に沖縄の美しい風景が広がるような描写がとても美しく、人を選ばずおすすめしたい作品です。
⑦ 芝村裕吏【この空のまもり】
強化現実技術により、世界中のあらゆる場所と人に電子タグをはりつけられる時代。強化現実眼鏡を通して見た日本は、近隣諸外国民の政治的落書きで満ちていた。現実政府の対応に不満を持つネット民は架空政府を設立、ニートの田中翼は架空防衛軍10万人を指揮する架空防衛大臣となった。就職を迫る幼なじみの七海を気にしつつも遂に迎えた清掃作戦は、リアル世界をも揺るがして…理性的愛国を実践する電脳国防青春SF。
「BOOK」データベースより
今よりも技術が発達し、ネットの世界がより現実に近づいた世界が舞台です。
主人公の翼はニートだけどネットでは誰もが憧れる要人で、幼なじみの七海とはほぼ相思相愛です。
しかし、翼は最後の一歩が踏み出せず、現実の世界を揺るがす大問題に人知れず立ち向かいます。
アニメや漫画のような設定に拒絶反応が起こる人もいるかと思いますが、ぜひ読まず嫌いせずに読んでほしいと思います。
特に終盤、翼が何を大切にしたいかを再認識し、そのために動く姿は男らしく、爽やかな読了感が素晴らしい作品です。
⑧ 桜庭一樹【私の男】
落ちぶれた貴族のように、惨めでどこか優雅な男・淳悟は、腐野花の養父。孤児となった十歳の花を、若い淳悟が引き取り、親子となった。そして、物語は、アルバムを逆から捲るように、花の結婚から二人の過去へと遡る。内なる空虚を抱え、愛に飢えた親子が超えた禁忌を圧倒的な筆力で描く第138回直木賞受賞作。
「BOOK」データベースより
映画のワンシーンのように思い浮かぶ描写、極限の飢えを満たすような激しい愛。
生々しい表現などから賛否両論はもちろんあると思いますが、僕は本書が傑作だと断言します。
こんな圧倒的な作品はなかなかありません。
⑨ 乙野四方宇【僕が愛したすべての君へ】
人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された時代―両親の離婚を経て母親と暮らす高崎暦は、地元の進学校に入学した。勉強一色の雰囲気と元からの不器用さで友人をつくれない暦だが、突然クラスメイトの瀧川和音に声をかけられる。彼女は85番目の世界から移動してきており、そこでの暦と和音は恋人同士だというのだが…並行世界の自分は自分なのか?
「BOOK」データベースより
平行世界、パラレルワールドを題材にしたSFもので、姉妹作品に『君を愛したひとりの僕へ』があります。
どちらから読んでも間違いはありませんが、理論的な部分をはじめにはっきりさせたい人は本書を後にして、『君を愛したひとりの僕へ』を先に読むことをおすすめします。
小難しく、両方を読んではじめて本領を発揮する作品なので、今回紹介した作品の中では読むハードルが高めです。
しかし、それに見合うだけの大きな仕掛けがほどこされた恋愛小説であることは間違いありません。
⑩ 平野啓一郎【マチネの終わりに】
天才クラシックギタリスト・蒔野聡史と、国際ジャーナリスト・小峰洋子。四十代という“人生の暗い森”を前に出会った二人の切なすぎる恋の行方を軸に、芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死などのテーマが重層的に描かれる。いつまでも作品世界に浸っていたいと思わずにはいられないロングセラー恋愛小説を文庫化!
「BOOK」データベースより
2019年に映画化されてさらに話題となった本書。
運命的な恋を描きながら、それを運命が翻弄する。
なぜこんなことに、と思わざるをえない展開が何度も待ち受けていますが、それでも『マチネ(劇場の昼公演)の終わり』に感動が待っていました。
ハッピーエンド、とは言い切れません。
しかし、これで良かったと思える結末で、それまでの試練を許せてしまうくらい穏やかな気持ちになれました。
おわりに
他のランキング記事にない作品を紹介しようと思うあまり、ちょっとひねくれたラインナップになってしまったことを反省しています。
しかし、後悔はしていません。
恋愛と一口にいっても様々な感情があるので、この記事が読んでくれた方の認識の幅を広げ、新しい出会いのきっかけになれたのなら幸いです。
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