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【2024年】湊かなえおすすめ文庫小説ベスト10!初心者でも読みやすいイヤミスの女王の傑作選!

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湊かなえさんといえば、イヤミスの女王として一躍有名になり、数々の名作を生み出してきました。

イヤミスとは読後感が悪く、『イヤ』な気分になる『ミス』テリ、のことを指し、湊さんはこの分野において絶大な支持を得ています

しかし、湊さんの作品はそれだけではありません

バラエティーに富んだ作品が楽しめる短編集から人の心を動かす感動作まであり、あなたにあった作品が必ず見つかるはず。

この記事では、初心者の人でも作品選びに迷わないようランキング形式で紹介していきます。

なお、手に取りやすいよう文庫本に限定しています。

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湊かなえおすすめ文庫小説ベスト10

第10位『サファイア』

あなたの「恩」は、一度も忘れたことがなかった―「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」。わたしは恋人に人生初のおねだりをした…(「サファイア」より)。林田万砂子(五十歳・主婦)は子ども用歯磨き粉の「ムーンラビットイチゴ味」がいかに素晴らしいかを、わたしに得々と話し始めたが…(「真珠」より)。人間の摩訶不思議で切ない出逢いと別れを、己の罪悪と愛と夢を描いた傑作短篇集。

「BOOK」データベースより

宝石の名前を章題にした短編集です。

感覚としては『世にも奇妙な物語』を見た時のような気持ちに似ています。

さらっと描いているけれど本当は怖いことだったり、動物が人間になったりと、非常にバラエティーに富んだ内容になっています。

気軽に読めるので、読書が苦手という人にもおすすめです。

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第9位『リバース』

深瀬和久は平凡なサラリーマン。自宅の近所にある“クローバー・コーヒー”に通うことが唯一の楽しみだ。そんな穏やかな生活が、越智美穂子との出会いにより華やぎ始める。ある日、彼女のもとへ『深瀬和久は人殺しだ』と書かれた告発文が届く。深瀬は懊悩する。遂にあのことを打ち明ける時がきたのか―と。

「BOOK」データベースより

平凡な主人公である深瀬のもとに人殺しだと罵る告発文が送られてきて、彼は過去にあった事故について考え直すことになります。

一旦は過去を整理し、輝かしい未来に向かって進むはずだったのに、ある事実をきっかけに幸せは反転(リバース)し、不幸に向かって突き進んでいくことになります。最後のオチが秀逸で、その衝撃をぜひ味わってほしいです。

一方で主人公の深瀬が陰気で、合わない人からするとラストまで読み進めるのが苦しいかもしれないので、世間一般的には人気が高くもこの順位にしました。

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第8位『ユートピア』

太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町。先祖代々からの住人と新たな入居者が混在するその町で生まれ育った久美香は、幼稚園の頃に交通事故に遭い、小学生になっても車椅子生活を送っている。一方、陶芸家のすみれは、久美香を広告塔に車椅子利用者を支援するブランドの立ち上げを思いつく。出だしは上々だったが、ある噂がネット上で流れ、徐々に歯車が狂い始め―。緊迫の心理ミステリー。

「BOOK」データベースより

『善意は、悪意より恐ろしい』という言葉が全てを物語る話です。

堂場菜々子の娘・久美香が交通事故によって車椅子生活を余儀なくされ、それをきっかけに菜々子含めた三人の女性によってボランティア基金『クララの翼』が発足されます。

その活動は順調で、ついに全国に知れ渡ることになりますが、やがて三人の価値観にズレが生じ始め、事態は思わぬ展開を迎えます。

タイトルのユートピアからは想像できない人間の闇の部分が描かれ、それが日常に潜んでいるからこそ、この物語は余計に緊張感があります。

『告白』など初期作品に通じる怖さがあり、おすすめです。

以下は湊さんへのインタビューです。

悪意ではなく、善意が行き着く果ての歪み|青春と読書

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第7位『望郷』

暗い海に青く輝いた星のような光。母と二人で暮らす幼い私の前に現れて世話を焼いてくれた“おっさん”が海に出現させた不思議な光。そして今、私は彼の心の中にあった秘密を知る…日本推理作家協会賞受賞作「海の星」他、島に生まれた人たちの島への愛と憎しみが生む謎を、名手が万感の思いを込めて描く。

「BOOK」データベースより

白綱島(しらつなじま)を舞台にした六つの物語からなる短編集です。

島に閉じ込められた人、島から飛び出した人、島に戻った人。

様々な人間ドラマが繰り広げられ、故郷への愛と憎しみが描かれています。

また湊さんの作品の特徴であるイヤミスの成分は薄めなので、そういった作風が苦手な人でも安心して読める作品でもあります。

以下のインタビューでは、映画化された『夢の国』、『光の航路』について言及されています。

【湊かなえさん インタビュー】『自分を縛るものとは?』

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第6位『母性』

女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。…遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも―。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語。

「BOOK」データベースより

タイトル通り、『母性』がテーマに挙げられていますが、精神的に読み進めるのが辛い作品です。

『母性』というと、母として子を慈しむ。

そんなイメージを持たれる人も多いと思いますが、本書ではそのイメージが一掃されます。

母性とは、女性の中にもともと備わっているのか。

そうでなければ、どのように形成されるのか。

それがある事件を通じて、浮かび上がってきます。

すれ違う母娘から導き出される『母性』とは?

後味はあまり良くありませんが、非常に考えさせられる作品です。

以下は、刊行記念インタビューです。

刊行記念インタビュー これまでにない「母と娘」を 『母性』湊かなえ

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第5位『物語のおわり』

病の宣告、就職内定後の不安、子どもの反発…様々な悩みを抱え、彼らは北海道へひとり旅をする。その旅の途中で手渡された紙の束、それは「空の彼方」という結末の書かれていない小説だった。そして本当の結末とは。あなたの「今」を動かす、力強い物語。

「BOOK」データベースより

短編集ですが、それぞれに繋がりがあります。

冒頭に未完の物語が提示され、その原稿が人から人へと渡ることで物語が進行します。

登場人物たちは自分なら物語をこうやって終わらせると考えるのですが、それが十人十色で非常に面白いです。

しかも、ちゃんと最後にこの原稿についても伏線が回収され、読了感も非常にスッキリしています。

北海道を舞台に自分を見つめなおし、新たな一歩を踏み出していく登場人物たちにきっと勇気づけられるはずです。

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第4位『少女』

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く―死の瞬間に立ち合うために。高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。

「BOOK」データベースより

親友の自殺を目撃したという転校生の話をきっかけに、羨ましいと感じた由紀と敦子はそれぞれの思惑で死を追い求め始めるのですが、やがて収束して二人はお互いの大切さを知るという青春らしい友情の物語です。

しかし、話はそれだけでは終わりません。

その裏ではしっかりと悲劇の歯車が回っていて、爽やかなラストをどす黒く塗りつぶしてしまいます。

オチを読んでからそれまでの伏線に気が付くので、二度読み必須です。

以下は、本書が映画化された際の湊さんへのインタビューです。

『少女』原作者、湊かなえさんインタビュー|トーキョー女子映画部

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第3位『贖罪』

15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。娘を喪った母親は彼女たちに言った―あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい、と。十字架を背負わされたまま成長した四人に降りかかる、悲劇の連鎖の結末は!?特別収録:黒沢清監督インタビュー。

「BOOK」データベースより

十五年前の殺人事件をきっかけに、当時小学生だった少女四人は十字架を背負ったまま大人になり、それぞれが償いをします。

しかし、それは悲劇と呼ぶしかなく、悲劇の連鎖はもう誰にも止められません。

悲劇の果てに待つものはなんなのか?

イヤミスにふさわしい名作です。

以下は、映像化された際の湊さんへのインタビューです。

原作者・湊かなえが語るDVD『贖罪』の魅力とは

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第2位『花の鎖』

両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。水彩画の講師をしつつ和菓子屋でバイトする紗月。花の記憶が3人の女性を繋いだ時、見えてくる衝撃の事実。そして彼女たちの人生に影を落とす謎の男「K」の正体とは。驚きのラストが胸を打つ、感動の傑作ミステリ。

「BOOK」データベースより

本作は雪、月、花の三パートから構成され、一見時代も違うので別々の話かのように思えますが、物語が進むにつれてそれぞれがリンクし、最後に驚きのラストと感動を演出します。

オチ自体は気が付く人も多いと思いますが、そこは気にせずにまずは読んでみてください。

イヤミス以外にもこういう作品が書けるのが湊さんの魅力だと思います。

以下は湊さんへのインタビューです。『セカンドステージはここから始まる』とかなり印象的なフレーズが用いられています。

湊かなえ『花の鎖』|文藝春秋 特設サイト

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第1位『告白』

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!“特別収録”中島哲也監督インタビュー『「告白」映画化によせて』。

「BOOK」データベースより

デビュー作とは思えないその衝撃。

一ページ目から目が離せず、その結末に胸をえぐられます。

事件の概要については冒頭に全て語られるのですが、それはあくまでもその人の視点。

その後、様々な人物から同じ事件を眺めるのですが、これが面白いように違って見えるのです。

登場人物の心情が奥深くまで掘り下げられているので、人間の持つ悪意というか、誰しもが持っている闇の部分がこれでもかとさらけ出されています。

正直、どの作品から読んでも問題はないのですが、湊かなえという小説家を知る上で、本書は絶対に外せない一冊です。

以下はインタビュー記事です。

楽天ブックス|著者インタビュー 湊かなえさん『告白』

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おわりに

デビューから現在に至るまで、常に最前線で走り続けている湊さんの名作をご紹介しました。

どれを読んでも外れはないと思うので、興味を持った作品から順番に読んでいただければと思います。

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