小説

『きみはポラリス』あらすじとネタバレ感想!最強の恋愛小説集

どうして恋に落ちたとき、ひとはそれを恋だとちゃんと把握できるのだろう。

すべての恋愛は、普通じゃない――誰かを強く大切に思うとき放たれる、宇宙にただひとつの特別な光。最強の恋愛小説短編集。

どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛……言葉でいくら定義しても、この地球上にどれひとつとして同じ関係性はない。けれど、人は生まれながらにして、恋を恋だと知っている──。誰かをとても大切に思うとき放たれる、ただひとつの特別な光。カタチに囚われずその光を見出し、感情の宇宙を限りなく広げる、最強の恋愛小説集。

Amazon商品ページより

十一篇の恋愛短篇が収録された本書。

これだけの数があると途中で飽きそうですが、ご安心ください。

一部除いて、どの短篇にも秘密が隠されていて、それによって多種多彩な恋愛模様を楽しむことができます。

改めて恋愛とは何だろうと考えさせられるし、自分の思う恋愛の形について迷っている時にはぜひ本書をオススメします。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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タイトルの意味

内容に入る前に、タイトルの意味について。

多くの場合、短篇集のタイトルは収録作のいずれかのタイトルからとられますが、本書に『きみはポラリス』という作品は収録されていません。

では、これはどういう意味なのか。

『ポラリス』とは『北極星』を意味し、収録作である『冬の一等星』ではこのことについて言及した一文があります。

また解説において中村うさぎさんも独自の解釈を披露しています。

この意味をそのまま受け取るも良し。

読み進めて自分なりの意味を見つけるも、一つの楽しみではないかと考えます。

あらすじ

永遠に完成しない二通の手紙

岡田勘太郎は腐れ縁の寺島良介の尻拭いをいつもしていて、今回は寺島が恋する相手に出す手紙を手伝うことになります。

二人がああだこうだ言いながら手紙が少しずつ出来上がっていく中、岡田の心の中にはとある思いがありました。

裏切らないこと

岡村が自宅に帰ると、妻の恵理花が息子である勇人のペニスを口に含んでいるところを目

撃してしまいます。

あれは何だったのか。

おかしな行動ではないか。

この件は岡村の中で引っ掛かり、悶々とした日々が始まります。

私たちがしたいこと

喫茶店の料理人として働く朋代は客として訪れる古橋という男性が気になっていましたが、一歩先の関係に踏み込む素振りも見せません。

友人の美紀子はかつて朋代と交際していた黒川との間で起きたことが原因ではと考えていますが、それが何なのかは知りません。

このことについて朋代も吐き出して確認したいことであり、ゆっくりと黒川と自分の間で起きたことについて打ち明けます。

夜にあふれるもの

吉崎エルザの友人・真理子は人間を超越した何かを体感する能力に長けていて、周囲からは変わっていると言われていました。

エルザからはその点が魅力であり、唯一の親友として付き合ってきました。

やがて真理子は結婚して幸せになったかと思われましたが、ある日、彼女の夫である木村からエルザは妻の様子がおかしいと相談を受けます。

骨片

女性が学問を修めること自体が珍しかった時代。

蒔田朱鷺子(まきたときこ)は大学に進学し、先生のもとで様々なことを学びますが、実家の家業を手伝うことになりました。

身につけた知識を活かすことなく仕事に追われ、恋焦がれた先生は亡くなって、遺骨だけが手元にありました。

人生について思い悩む中で、朱鷺子は一つの結論に至ります。

ペーパークラフト

村田里子は夫の学生時代の部活の後輩・熊谷勇二と知り合います。

夫と熊谷の再会は偶然でしたが、それから時折熊谷が自宅を訪れるようになります。

何てことのない付き合いのはずでしたが、勇二は秘密を抱えていました。

森を歩く

うはね(漢字で浮羽)は松尾捨松と一緒に暮らしていましたが、いまだに捨松は謎だらけでした。

どんな仕事をしているのか。

家を数週間空けることも珍しくなく、パスポートには観光では訪れない国への来航歴が並びます。

うはねは思い切って捨松を尾行し、そこで彼の正体を知ります。

優雅な生活

さよりは職場の同僚の影響で健康のために玄米を食べ始めます。

それ以外にも健康のためにヨガなども始めます。

一方、彼女の家に転がり込んできた恋人の俊明はそれが気に入りませんでしたが、ある日を境に逆転。

さよりが圧倒されるほど俊明がはまり込み、彼の思考が読めない生活が始まります。

春太の生活

春太は行き倒れているところを麻子に拾われ、以来、彼女と一緒に暮らしています。

麻子にとって春太は一番大事な存在なはずでしたが、彼女はたまに米倉健吾を家に連れ込み、二人でベッドに入ることもしばしば。

春太は悩みを抱えながらも麻子から離れられないわけですが、やがてこの状況の正しい姿が明らかになります。

冬の一等星

映子は八歳の時、たまたま親の車の後部座席に寝ていて、文蔵という男がその車を盗んだことで結果的に誘拐されてしまいます。

文蔵は自分の犯した罪について語らないものの、映子に優しくしてくれます。

こうして誘拐犯と人質の奇妙で短い旅が始まります。

永遠につづく手紙の最初の一分

『永遠に完成しない二通の手紙』に登場した岡田と寺島の高校時代の話。

二人は誤って体育倉庫に閉じ込められてしまいます。

携帯は手元になく、助けを呼ぶ手段もなくて途方に暮れる二人。

ここでは二人が体育倉庫を出るまでの間で、二人の関係性がより詳しく描かれます。

感想

恋愛の面白さが分かる

誰から教えられなくても、これが恋だと分かる。

そんな不思議な感情ですが、人によってその形は様々です。

性別が同じだからといってお互いの恋を理解できるわけではなく、自分でさえ自分の気持ちが分からないこともあります。

どれだけ経験しようとも、誰もがその感情に振り回され、思ったのとは違う方向に進んでしまうこともしばしばです。

本書ではそんな恋愛の様々な形が描かれ、とにかくそのバリエーションの豊富さに感心してしまいます。

人はこんな気持ちになるのか。

こんな恋愛の形もあるのか。

久しぶりに恋愛小説は面白いと思わされました。

普通なんてものはない

本書を読んでいて思ったのは、恋愛に限らず、普通など存在しないことです。

それぞれに人生の目的があり、優先度が違えば自ずと違う選択肢をとります。

それが積み重なるうちに、他人の人生などほぼ理解の範疇外です。

おそらく僕の生き方、価値観についても理解できる人はほとんどいないと思います。

そんな中で、自分の生き方を理解してくれる、あるいは受け止めてくれる人の存在は大変貴重です。

恋愛はもちろんですが、そういう関係でなくても大切であることに変わりありません。

本書を読むと生きることに何だか勇気がわいてきて、僕は好きです。

おわりに

三浦しをんさんの描く人物は誰もが魅力にあふれ、本当に飽きません。

単なる恋愛小説に飽き飽きという人には、本書を断然オススメします。

恋愛の捉え方がきっと変わるはずです。

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