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【2024年】桜庭一樹おすすめ文庫小説ベスト10!強烈に胸を突きさす名作選

harutoautumn
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名のない感情を表現し、それを物語にしてしまう桜庭一樹さん。

唯一無二の存在だと僕は思っていて、彼女の作品を読みたいという欲求は彼女の作品だけでしか満たすことができません。

どの作品も癖が強く、読書にまだ慣れていない人からすると戸惑ってしまうこともあるかもしれませんが、でもそれが良いのです。

この記事では、桜庭作品をまだ読んだことのないという人でも安心して選べるよう、桜庭作品の個人的なベスト10をご紹介します。

これから作品を選ぶ上で参考にしていただければ嬉しいです。

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桜庭一樹おすすめ文庫小説ベスト10

第10位『赤×ピンク』

東京・六本木、廃校になった小学校で夜毎繰り広げられる非合法ガールファイト、集う奇妙な客たち、どこか壊れた、でも真摯で純な女の子たち。体の痛みを心の筋肉に変えて、どこよりも高く跳び、誰よりも速い拳を、何もかも粉砕する一撃を―彷徨のはて、都会の異空間に迷い込んだ3人の女性たち、そのサバイバルと成長と、恋を描いた、最も挑発的でロマンティックな青春小説。

「BOOK」データベースより

桜庭さんの初期作品で、かなり攻めた内容の話です。

非合法ガールズファイトという非日常の中に広がる、三人の少女の生き様。

三つの視点から描くことで様々なものが見えてくるよう構成されています。

桜庭さんらしい読者の心を抉る物語は人を選ぶかもしれませんが、この強烈さを知ってしまうと止められません。

大人になっても自身に残る少年・少女心がくすぐられること間違いなしです。

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第9位『ほんとうの花を見せにきた』

中国の山奥からきた吸血種族バンブーは人間そっくりだが若い姿のまま歳を取らない。マフィアによる一家皆殺しから命を救われた少年は、バンブーとその相棒の3人で暮らし始めるも、人間との同居は彼らの掟では大罪だった。禁断の、だが掛けがえのない日々―。郷愁を誘う計3篇からなる大河的青春吸血鬼小説。

「BOOK」データベースより

可愛らしい表紙と、気骨の感じられるタイトル。

どんな話かと思って読み始めたら、まさかの吸血鬼のような存在・バンブーと人間の関係を描いた作品でした。

表題作含む三つの作品から本書は構成されていて、種族を超える関係の難しさ、儚さが描かれています。

正直、表紙と中身はあまりリンクしていませんが、そんなことは気にならないくらいに面白い作品だったので、表紙やタイトルでピンときた人にはぜひ読んでほしい一冊です。

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第8位『GOSICK-ゴシック-』

前世紀初頭、ヨーロッパの小国ソヴュール。極東の島国から留学した久城一弥は、聖マルグリット学園の図書館塔で奇妙な美少女・ヴィクトリカと出会った。彼女の頭脳は学園の難事件を次々解決してゆくが、ある日ヴィクトリカと一弥は豪華客船に招待され、そこで本物の殺人事件に遭遇してしまう。やがて彼ら自身に危機が迫ったとき、ヴィクトリカは―!?直木賞作家が贈る、キュートでダークなミステリ・シリーズ。 

「BOOK」データベースより

桜庭一樹さんのミステリ作品で、アニメ化、マンガ化など様々な媒体に進出しているのでご存知の人も多いのではないでしょうか。

ホームズ(探偵)×ワトソン(助手)というミステリの王道の設定を踏襲しながらも、この作品ならではの謎に満ち溢れていて、一巻である本書から魅力的な作品であることがすぐに分かると思います。

シリーズ化されているので、長く物語を楽しめるのも良い点です。

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第7位『青年のための読書クラブ』

東京・山の手の伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園。校内の異端者(アウトロー)だけが集う「読書クラブ」には、長きにわたって語り継がれる秘密の“クラブ誌”があった。そこには学園史上抹消された数々の珍事件が、名もない女生徒たちによって脈々と記録され続けていた―。

「BOOK」データベースより

とある名門女学校を舞台に、百年に及ぶ歴史の中で起きた珍事件の数々と、それを記録する読書俱楽部の存在が描かれています。

まるで演劇のような舞台設定、台詞回しで、いつの間にか癖になります。

また読み進めるほど女学院の歴史が感じられるようになり、ユーモアと哀愁の融合がもう見事です。

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第6位『少女七竈と七人の可愛そうな大人』

わたし、川村七竃十七歳はたいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった。―男たちなど滅びてしまえ。吹け、滅びの風。半身を奪われるような別れ、あきらめていた人への想い、痛みをやさしさが包み込む。「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」の気鋭、桜庭一樹が描き出す、最高の恋愛小説。

「BOOK」データベースより

本書は恋愛小説にカテゴライズされると思いますが、その言葉だけでは到底表現できないような悩みや苦しみを抱えています。

他人から見れば羨むべき特徴も、本人にとってしてみれば不要なものもある。

人生の難しさ、理不尽さのようなものを強く感じさせられ、恋愛という枠を超えて人生を描いた作品です。

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第5位『荒野』

鎌倉で小説家の父と暮らす少女・荒野。「好き」ってどういうことか、まだよくわからない。でも中学入学の日、電車内で見知らぬ少年に窮地を救われたことをきっかけに、彼女に変化が起き始める。少女から大人へ―荒野の4年間を瑞々しく描き出した、この上なくいとおしい恋愛“以前”小説。全1冊の合本・新装版。

「BOOK」データベースより

養父と娘の歪んだ関係を描いた『私の男』に続いて発表された本書。

ここまで見事に切り替えられるのかというくらい正反対の内容になっていて、『私の男』が負の要素を凝縮した作品だとしたら、本書は真っすぐ伸びやかな正の要素を集めた作品になります。

山野内荒野という少女の十二歳から十六歳という、子どもから大人に向けて最も大きく変化する時期を描いていて、その心の揺れ動きには思春期を通過した人であれば誰でも共感する部分を見つけられるはずです。

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第4位『赤朽葉家の伝説』

“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。―千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。高度経済成長、バブル景気を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる三代の女たち、そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の姿を、比類ない筆致で鮮やかに描き上げた渾身の雄編。

「BOOK」データベースより

第60回日本推理作家協会賞受賞作である本書。

旧家に生きる三代の女性を描く物語のスケールは壮大で、桜庭一樹さんの作品として一番に名前の挙がる作品ではありませんが、間違いなく彼女の代表作と呼んで間違えのない名作です。

ジャンルに分類できない、様々な要素、感情を内包しているので、ぜひじっくり読んでほしい一冊です。

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第3位『推定少女』

「あんまりがんばらずに、生きていきたいなぁ」巣篭カナは、そんな言葉を呟いてしまう15歳の少女。ある夜、家族とのトラブルから家出し、町のダストシュートで、とんでもないものを発見する。―それは、銃を握ったまま眠る全裸の少女だった!UFO出現と銃撃事件で大騒ぎの町を、眠りから覚めた少女“白雪”とカナは逃亡する。東京へ着いたふたりは火器戦士の千晴に出会い行動を共にするが、そこへ黒い謎の影が―!?新世代青春エンタテイメント登場。

「BOOK」データベースより

思春期の微妙で揺れ動く繊細な感性が瑞々しく描かれていて、あの時代だからこそ感じられる自由、閉塞感が魅力的でした。

あとがきにて、桜庭さんは自身の十五歳の時の心境について『きゅうきゅうきゅう!』、『ぐるぐる』といった言葉を用いて表現していますが、これが何となく理解できてしまうのだから言葉のチョイスが巧みで的確であることが分かります。

また本書の角川文庫版にはエンディングが三つ用意されていて、読者のもしも、という妄想を見事に補完してくれています。

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第2位『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』

その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。あたし=中学生の山田なぎさは、子供という境遇に絶望し、一刻も早く社会に出て、お金という“実弾”を手にするべく、自衛官を志望していた。そんななぎさに、都会からの転校生、海野藻屑は何かと絡んでくる。嘘つきで残酷だが、どこか魅力的な藻屑となぎさは序々に親しくなっていく。だが、藻屑は日夜、父からの暴力に曝されており、ある日―。直木賞作家がおくる、切実な痛みに満ちた青春文学。

「BOOK」データベースより

タイトルや表紙のテイストにあるような甘さはなく、ただただ残酷な現実が描かれています。

自分の手で生きていくことのできない少女たちが、生き抜くために選んだ実弾、あるいは砂糖菓子の弾丸。

それがどんな結末をもたらすのか。

なかなかしんどいですが、ぜひ最後まで読んでその最後を受け止めてください。

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第1『私の男』

落ちぶれた貴族のように、惨めでどこか優雅な男・淳悟は、腐野花の養父。孤児となった十歳の花を、若い淳悟が引き取り、親子となった。そして、物語は、アルバムを逆から捲るように、花の結婚から二人の過去へと遡る。内なる空虚を抱え、愛に飢えた親子が超えた禁忌を圧倒的な筆力で描く第138回直木賞受賞作。

「BOOK」データベースより

映画のワンシーンのように思い浮かぶ描写、極限の飢えを満たすような激しい愛。

加えてもろに近親相姦なので、一般的な恋愛ものを想像していると痛い目を見ます。

生々しい表現などから賛否両論はもちろんあると思いますが、僕は本書が傑作だと断言します。

こんな圧倒的な作品はなかなかありません。

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おわりに

どの作品も感性が瑞々しく、こんな感動を与えてくれる作家さんはそうはいません。

中身は人によって受け付けにくいものもあるかもしれませんが、文章自体は平易で読みやすいので、読書初心者でも安心して読めます。

個人的なランキングは作成しましたが、まずは自分がピンときたタイトル、表紙の作品から手を出すくらいの気持ちで良いと僕は考えます。

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