おすすめ小説

【2020年版】伊坂幸太郎おすすめ文庫ベスト15!初心者にも読んでほしい名作選!

伊坂幸太郎さんの作品の多くが映像化など異なる媒体にも展開し、読書家ならずともその名前を聞いたことがあると思います。

しかし、作品の知名度が高いせいもあり、どの作品が面白いのか? どの作品から読めばよいのだろうか? と悩んでしまう人もいると思います。

そこでこの記事では、伊坂さん初心者の方にもぜひおすすめしたい作品をランキング形式でご紹介したいと思います。

すでに数作品読んだという方も、次の一作をこちらから見つけていただけると幸いです。

第15位『死神の精度』

CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

【「BOOK」データベースより】

表題作を含む六つの短編から構成される本書。

死神が一週間の調査の後、対象者の死に可否の判断をくだすという一見物騒な話ですが、そこには感動あり笑いありで、死に対する意識が変わる作品になっています。

とにかく死神の千葉が良いキャラクターをしていて、彼を好きになれるかどうかで本書への評価はガラリと変わります。

短編同士でリンクしている部分もあり、思いがけない感動も味わうことが出来ます。

続編もありますので、本書を気に入った方はぜひ読んでみてください。

スポンサーリンク



第14位『バイバイ、ブラックバード』

星野一彦の最後の願いは何者かに“あのバス”で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気」「上品」―これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。なんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー。特別収録:伊坂幸太郎ロングインタビュー。

【「BOOK」データベースより】

太宰治の未完の小説『グッド・バイ』のオマージュとして書かれた本書。

星野は五股をかけるような男ですが、どこか憎めないところがあり、そのおかげで最後まで楽しむことができます。

第13位『ゴールデンスランバー』

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ?何が起こっているんだ?俺はやっていない―。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。

【「BOOK」データベースより】

七百ページ近い長編ですが、それをいともたやすく読ませてしまう伊坂さんはさすがです。

ラストに向かうにつれてちりばめられた伏線の数々が回収され、ミステリーが好きな人にもぜひおすすめしたい作品です

スポンサーリンク



第12位『重力ピエロ』

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。

【「BOOK」データベースより】

『遺伝子』をテーマに、物語が進むにつれて事件の全貌が明らかになります。

タイトルの意味が何度が登場するのですが、特にラストにこの言葉が登場する時、僕も願わずにはいられませんでした。

感動を求める方におすすめです

以下は映像化された際のキャストの方々へのインタビューです。より作品への思い入れが強くなると思うので、合わせてお楽しみください。

https://www.cinematoday.jp/interview/A0002199

第11位『フィッシュストーリー』

最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。爽快感溢れる作品集。

【「BOOK」データベースより】

表題作『フィッシュストーリー』を含めた短編集です。

伊坂さんのテクニックがあるからこそ生まれた作品なのは間違いありませんが、本当に楽しむためには他の作品も読む必要があります

そういった意味で初心者にはあまりおすすめできませんが、伊坂さんの作品にどハマりしたという方はぜひ挑戦してみてください。

スポンサーリンク



第10位『ホワイトラビット』

兎田孝則は焦っていた。新妻が誘拐され、今にも殺されそうで、だから銃を持った。母子は怯えていた。眼前に銃を突き付けられ、自由を奪われ、さらに家族には秘密があった。連鎖は止まらない。ある男は夜空のオリオン座の神秘を語り、警察は特殊部隊 SIT を突入させる。軽やかに、鮮やかに。「白兎事件」は加速する。誰も知らない結末に向けて。驚きとスリルに満ちた、伊坂マジックの最先端!

Amazon商品ページより

『白兎事件』と呼ばれる立てこもり事件を中心に様々な人物の視点から描かれる本書。

さらに神視点から読者は登場人物たちが知り得ない情報も得て、物語はますます複雑に絡みます。

どう解決に向かうのかハラハラドキドキする中、終盤にかけて一気に物語が収束する怒涛の展開は必見です。

新たな手法に加えて、伊坂作品ではお馴染みの黒澤が登場するなどキャラクターの魅力は健在で、エンタメ×サスペンスの新たな伊坂ワールドを見せてくれます。

本書に関する伊坂さんへのインタビューはこちら

第9位『AX』

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐために仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。物語の新たな可能性を切り拓いた、エンタテインメント小説の最高峰!

【「BOOK」データベースより】

『グラスホッパー』、『マリアビートル』に続く『殺し屋』シリーズ第三弾。

前二作を読んでいるとベターですが、面倒だという人は本書から読んでも大丈夫です。

殺し屋なのに、死よりも妻を怖れる殺し屋・兜が本当にユニークで、シリーズの中でもエンタメものとして一つ抜けています。

それが後半になるにつれて、兜ではなく家族としての物語に変わり、こちらでは感動の渦が巻き起こります。

日常がいかに幸せなものか、それを教えてくれる殺し屋の愛すべき物語です。

第8位『オーデュボンの祈り』

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?卓越したイメージ喚起力、洒脱な会話、気の利いた警句、抑えようのない才気がほとばしる!第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した伝説のデビュー作、待望の文庫化。

【「BOOK」データベースより】

デビュー作とは思えない完成度で、この本が一番好きだという人も多いと思います。

現実ではあり得ない設定だし、一言でどんな物語かと説明することができない。

けれど読み終わって残るものがある、いわゆるミステリー作品です。

第7位『アイネクライネナハトムジーク』

妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL…。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。

【「BOOK」データベースより】

複数の短編から構成され、それぞれが緩く繋がっていて、読み進めるほど面白さが増していきます。

フィクションに求める驚きとは違う、日常に潜む小さな奇跡を見ることができ、それが逆に自分にも…なんてつい想像したくなってしまいます

以下のページでは、映画化が決まった際の三浦春馬さん、伊坂さんのコメントが掲載されています。

http://cinefil.tokyo/_ct/17152854

第6位『グラスホッパー』

「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに―「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説。

【「BOOK」データベースより】

三人の視点から物語が進行するのですが、例のごとく、それらがやがて交わり新たな展開を見せます。

一見、繋がりそうになかった話が接点を持って予想できない展開を巻き起こすので、目が離せません。

また殺伐とした空気の中に伊坂さんらしいユーモアがあふれ、つい作品に愛着がわいてしまいます。

以下は本書に関する伊坂さんへのインタビューです。

http://shoten.kadokawa.co.jp/chosha/isaka/grasshopper/interview.html

シリーズものとして『マリアビートル』、『AX』と続きますので、伊坂さんの作品を制覇したいと考える方には必須です。

第5位『ラッシュライフ』

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

【「BOOK」データベースより】

四つの物語が並走して語られるのですが、これがどう繋がるのか分からず不安になります。

しかし、それがラストに向かうにつれて繋がりを見せ始め、思わぬ感動を読者に与えてくれます。

伊坂さんの作品の魅力を凝縮したような作品です

第4位『陽気なギャングが地球を回す』

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。

【「BOOK」データベースより】

銀行強盗四人組が主役で、誰もが個性派揃い。

シリーズ化もされ、非常にテンポよく読むことができます。

それぞれの持つ能力はすごいけれど万能というわけではなく、それをどう駆使して困難を乗り越えていくのかが見どころです。

小難しい話は一切ないので、読者が苦手という方も読みやすい作品です

第3位『チルドレン』

「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々―。何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

【「BOOK」データベースより】

独特の正義感を持つ男・陣内が関わる五つの短編から構成された作品です

しかし単純な短編集ではなく、それぞれがリンクしていて、短編集のふりをした長編小説と捉えることもできます。

以下は、本書の続編『サブマリン』に関するインタビューですが、シリーズを通しての雰囲気が掴めると思うので、合わせてお楽しみください。

http://news.kodansha.co.jp/20160329_b01

本書はとりあえず『陣内』という名前を覚え、彼がどれだけ無茶苦茶だけれど憎めないのかを分かってもらえればそれで十分です。

第2位『アヒルと鴨のコインロッカー』

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。

【「BOOK」データベースより】

『一緒に本屋を襲わないか』。

それだけでも驚愕ですが、本書の本当の驚きは現在と過去のストーリーが交互に語られ、それが繋がっていくところにあります。

一見、そこまで複雑ではないので予想ができそうに思えますが、単純で大胆な仕掛けがその予想を裏切ります。

明るい話では決してないし、結末もスッキリというわけではありません。

しかし、読み進めるにつれて加速度的に面白くなり、そんなに人を選ばない面白さが本書にはあります。

伊坂作品の王道かといえばちょっと違いますが、伊坂さんの作品にあまり馴染みのない方にもぜひおすすめしたい一冊です。

第1位『砂漠』

入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決…。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれ成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。

【「BOOK」データベースより】

賛否両論あると思いますが、僕の中でダントツの一位である本書。

一言でいうと青春群像劇です。

僕はこれを特に学生の方におすすめします

理由は読めば分かりますが、社会という砂漠に放り出される人たちに突き刺さる名言が本書には溢れていて、学生時代が一番良かったと振り向かないよう頑張ろうと思える作品です。

以下は、本書に関する伊坂さんへのインタビューです。

https://books.rakuten.co.jp/event/book/interview/isaka_k/

おわりに

伊坂さんの作品には他の作家さんにはない唯一無二の魅力があり、それが数多くの読者のハートを射止めました。

多少の癖が強い作品もありますが、そうではない作品もありますので、どんな人にもぴったりな作品が見つかるはずです。

ぜひこのランキングを参考にして、読みたいと思える一冊を見つけてください。

小説ベスト50も作りましたので、ぜひ読んでください。