ホラー
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『予言の島』あらすじとネタバレ感想!予言と符合する事件の結末とは?

harutoautumn
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瀬戸内海に浮かぶ霧久井島は、かつて一世を風靡した霊能者・宇津木幽子が生涯最後の予言を遺した場所だ。彼女の死から二十年後、“霊魂六つが冥府へ堕つる”という―。天宮淳は幼馴染たちと興味本位から島へ向かうが、宿泊予定の旅館は、怨霊が下りてくるという意味不明な理由でキャンセルされていた。そして翌朝、幼馴染のひとりが遺体となって発見される。しかし、これは予言に基づく悲劇のはじまりに過ぎなかった。不思議な風習、怨霊の言い伝え、「偶然」現れた霊能者の孫娘。祖母の死の真相を突き止めに来たという彼女の本当の目的とは…。あなたは、真実に気づくことができるか―。比嘉姉妹シリーズ著者初の長編ミステリ。

「BOOK」データベースより

澤村伊智さんといえば比嘉姉妹シリーズという認識だったので、どんなに怖いホラーだと思って読み始めました。

ところが物語が終盤になるとその様相は一変し、世界がひっくり返ったような衝撃を受けました。

帯に最読率200%とあり、誇張しすぎな宣伝文句もよく見かけますが、本書においては決してその限りではないので、ミステリ好きもホラー好きも読んでほしい一冊です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

予言

かつて宇津木幽子という有名な霊能力者がいて、一時はよく当たる予言で世間を賑わせていました。

彼女はすでに亡くなっていますが、その直前にある予言を残しています。

それは噛み砕いていえば、具体的な期間の間に霧久井島(むくいじま)という島で六人が死ぬという内容でした。

予言は本物なのか。ただの戯言なのか。

物語はこの予言を中心に動きます。

気晴らし

学生時代の友人である天宮淳、大原宗作、岬春夫はひょんなことから霧久井島を旅行することにします。

まさに予言で告げられている時期であり、単なる興味本位でした。

ところが、旅行は不穏な空気を次第にまとうようになります。

幽子の予言が正しいかどうかを確かめるために集まった別の観光客。

淳たちが泊まる予定だった宿は『ヒキタの怨霊が下りてくる』ことを理由に彼らの宿泊を断り、何か尋常ではない様子です。

幸い、別の宿に泊まることが出来ましたが、淳たちは期せずして予言に巻き込まれていきます。

怨霊

その夜、春夫がいなくなり、気が付いた淳と宗作は探しに出ますが、見つかった春夫は亡くなっていました。

駐在の橘は外傷がないことから事故死だと断定しますが、旅行客の一人の言葉によって明らかに事故死でないことが明らかになります。

その旅行客とはなんと、幽子の孫である沙千花でした。

沙千花はいまでも幽子のことを嫌い、予言が外れていることを確かめるためにこの島を訪れたはずでした。

ところが、予言を実現させたい何者かの意思なのか、次々と人が亡くなり、やがて否定していた人すらも予言に憑りつかれていきます。

期日が近づく中、ついに真実が明らかになります。

感想

二度読み必至

冒頭にも書きましたが、僕の勝手なイメージで本書も単なるホラーだと思い込んで読み始めました。

ところが、ちょっとしたところで違和感を抱くようになり、やがてその正体が明らかになった時、澤村さんの掌の上で見事に踊らされていたことに気が付きました。

本書はミステリであり、ホラーであり、それ以上の作品でした。

なんと、一度目と二度目以降の読書では全く受ける印象が違うのです。

一度目のフレッシュな感覚はネタバレを読んでしまうと失われ、二度と味わうことが出来ません。

気になるという人は、ネタバレに屈する前に本書を読むことをおすすめします。

そして、一度読んだ人はぜひすぐに二度目の読書を始めてください。

それくらい見事な構成だし、澤村さんの新たな一面を見せてくれた意欲作だと思います。

肝心のネタが弱め

本書の構成は本当に見事で、それだけでも十分に読む価値があります。

一方で、霧久井島を巡る謎や予言について、序盤こそ強いインパクトを与えてくれましたが、後半になってやや威力が弱いと感じてしまいました。

うまくホラーテイストの描写で盛り上げていますが、ちょっと雰囲気頼りといった印象は否めず、その点だけが残念でした。

とはいえ、作品全体としてすぐに二度読みしたくなるほど面白かったからこそ言える点だり、決して目立つ欠点ではありません。

そのことだけは誤解がないようお願いします。

おわりに

澤村さんがミステリを書くとこうなるのか、が味わえる一冊です。

ここまでしてやられた読者はここ最近では本当に久しぶりだったので、本書の真の姿が明らかになった時は目を白黒させてしまいました。

ぜひ余計な先入観を抜きにして、本書のありのままの姿を楽しんでもらえればと思います。

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