正直、スマホのKindle のアプリに大した不満はありません。
しかし、最近目が疲れることが多いので、体を労わりながら読書を楽しみたいと思い、辿り着いたのが『Kindle Peperwhite』でした。
紙の質感に近いというし、目に優しいと評判の電子書籍端末。
ところが、調べてみると思ってもみなかったデメリットがいくつも判明し、安くない金額に躊躇しましたが、それでも試さないのはもったいないと思い購入。
セールのタイミングではなかったので金額的に損した感は否めませんでしたが、その点を除けばデメリットと言われる点にはすぐに慣れ、最高の読書のお供を手に入れることが出来ました。
そこでこの記事では、『Kindle Peperwhite』のメリットやデメリットを僕の感想を交えながら書いていきたいと思います。
なお、これ以降は『Kindle Peperwhite』→『ペーパーホワイト』と表記します。
メリット
① 紙の本に近い質感
ペーパーホワイト は E Ink ディスプレイを採用しています。
難しい説明は省きますが、簡単にいえば、まるで紙の印刷物のように見えるということです。
また液晶画面のようにバックライトを必要としないので、目に優しいのも特徴です。
実際に使ってみると、スマホのKindle アプリとの違いは一目瞭然でした。
アプリだと所詮電子書籍という感じで、集中力がない日は目が字の上を滑っているような感覚がしました。
しかし、ペーパーホワイトでは文字に親しみが感じられ、目が吸い付くような錯覚を体験することができました。
電子書籍を読まず嫌いしている人でも、これなら納得できるのではないでしょうか。
② 目に優しい

ペーパーホワイトでは直接目を照らさないフロントライト方式を採用しているため、スマホのように光が直接目に届くことはありません。
そのため目に優しく、長時間の読書でも疲れにくいという仕組みです。
僕はこれに期待して購入したのですが期待通りで、驚きもなければ不満もありません。
唯一、初期設定の輝度だと、明かりを落とした寝室ではかなり眩しく感じました。
そこで僕は輝度を一番下までさげて使っています。
電車などで読む分にもそれで十分で、目に負担がかからないメリットをかなり実感しています。
③ スマホと変わらない軽さ

Wi-Fiモデルで、薄さ8.18mm、重さ182gとなっています。
比較対象としてiPhone Ⅹ を出すと、こちらは174gなので、ほとんど変わらないことが分かります。
僕の場合、ペーパーホワイトにケースをつけているので、さすがにスマホよりは重たく感じます。
あとスマホよりも二回りは大きいので、片手で持つのは少し疲れます。
しかしよくよく考えると、読書する時は両手で本を持っているので特に不満はありません。
感覚的には文庫本と同程度の重さです。
片手で読むとなると、長時間はキツイ。
これを許容範囲と考えるかどうかは分かれると思いますが、これで最大何千冊もの本を持ち運べるのであれば十分優秀だと思います。
④ 充電が数週間持つ
見出しにある通りです。
僕はどちらかというとマメな方なのでそこまで魅力には感じませんでしたが、本当に充電が減りません。
おかげでスマホのKindle利用が減り、スマホの充電が長持ちするようになりました。
子ども向けのKindleもある
この記事を見ている方の中で、もしかしたらご自分のお子様用にと考えている方もいるかもしれません。
そんな方に朗報です。
2019年10月に『Kindle キッズモデル』が追加されました。
※ブルーカバーもあります。
スマホで電子書籍を読むとどうしてもアプリやSNSなど余計なものが邪魔してしまい、読書が習慣として定着しません。
その点、Kindleであれば電子書籍専用リーダーなので、余計なものに気をとられる心配がありません。
無印『Kindle』に2,000円追加するだけで、Kindle本体、キッズカバー、1年間のFreeTime Unlimited利用 (年間11,760円相当、プライム会員は年間5,760円相当 ※月額料金の12ヵ月分)、2年間限定保証が含まれているので、かなりお買い得感が出ています。
またFreeTime Unlimitedのペアレントダッシュボードでは、子どもの年齢などの設定、読書の目標設定や、本ごとの読書の進捗も確認することができますので、心配性な方も安心です。
一年間のFreeTime Unlimited利用期間が経過後、通常の『Kindle』としても使用可能なので、大人の方が通常のKindleではなくこちらを選択するのもありです。
一方で、複数のお子様が共用で使用する際、アカウント間の切り替えが面倒などの手間もあるため、ご家族の状況に合わせて選択する必要があります。
それから一年後、FreeTime Unlimitedは自動更新され11,760/年が課金されるので、継続する気がない方はご注意ください。
※ブルーカバーもあります。
デメリット
① 白黒表示で、フルカラーの漫画や雑誌に不向き
僕がペーパーホワイトを買おうかどうか一番悩まされたのがこちら。
例えば僕が最近読んだ『この会社に好きな人がいます』という漫画。
表紙はこのようにカラーで、スマホのアプリであればこの通り表示されます。
ところがペーパーホワイトの場合、このようになります。

これはこれでありで、意外とすぐに慣れます。
しかし、たまにカラーで見るといいなぁーと恋しくもなります。
そこで僕の場合、漫画は紙で購入、もしくはスマホのアプリで見ると割り切りました。
だからペーパーホワイトは小説専用です。
もちろん小説の表紙も白黒なので、ライブラリで一覧にするとコレクターとしては物足りないかもしれません。
あくまで実用向きな機器と割り切るのが一番です。
もし漫画などをカラーで楽しみたいという方は、タブレット端末を検討するのもありだと思います。
② 動作が遅い
僕はすぐに慣れましたが、アプリに比べると自分の予想より一拍間が空くような感覚がします。
しかし、それゆえに自分で本をめくっているような感覚にもなるので、僕はメリットとして捉えています。
そしてアプリの優秀さを再認識しました。
漫画や雑誌などはアプリの方が個人的には読んでいて気持ちが良いかなと思います。
こういった点からもペーパーホワイト=小説用と割り切った方が使いやすいのかも。
③ 白黒反転
これ、色々なサイトでデメリットとして挙げられていましたが、最初は何のことか分かりませんでした。
Youtubeで見つけた動画ですが、以下のようなことをいいます。
かなりうざいですよね。
僕も最初はそうでした。
しかし、僕の買った第10世代(2018年発売)のモデルだと初期設定で白黒反転(リフレッシュ)の回数を減らすよう設定されていたので、小説を読む分にはほとんど気になりませんでした。
他の世代に関しても『設定→すべての設定→読書オプション→「ページの更新」をオフ』にすれば白黒反転の回数を減らすことができます。
一方、漫画は更新をオフにしても白黒反転がある程度起きてしまうので、そこは割り切るしかありません。
ただ見た目ほどは目障りでないので、意外とすぐ慣れます。
動作が遅いことが気になる方は、こちらも同じく気になるかもしれません。
④ タブレットで代用可能
ペーパーホワイトはあくまで読書のためだけにある機器で、それ以外は何もできません。
スマホを基準に考えるとどうしても不便に感じます。
そういった方は読書のみならず、ネットサーフィンなど多目的で使用できるタブレット端末がおすすめです。
カラーで表示されるので、主に漫画を読むという方も一度検討してみてもいいかもしれません。
しかし、ペーパーホワイトは読書しかできないからこそ、読書に集中できるというメリットがあります。
アプリの通知もこなければ、気になってネット検索することもありません。
情報が溢れる社会で、一つのことに集中できる時間って意外と少ないんです。
せめて読書の時間くらい、その世界に浸ってみるのはいかがでしょうか。
一つのことに没頭するとリフレッシュしてスッキリします。
結論:こんな人にKindle Paperwhiteがオススメ
ズバリ、読書をより楽しみたい人には一度試してもらいたいです!
電子書籍をすでに愛用している人もそうでない人も世界が変わる……なんてことはありませんが、ちょっとだけ読書の時間が楽しみになります。
一方、利便性を追求する方は大人しくスマホアプリを利用するか、タブレット端末を検討してみるのが良いと思います。
もちろんペーパーホワイトも比較対象に入れ、気に入ってこちらを購入してくだされば嬉しい限りです。
おまけ:選ぶべき容量は?タイプは?
ペーパーホワイトの容量には8G と32G の二種類があります。
小説のみであれば8G、漫画も読みたい方は32G でまず間違いないと思います。
次に広告のありなしについて。
広告ありを選ぶと、端末代が2,000円安くなる代わりに広告が端末に表示されます。
といってもそこまで邪魔になるものではなく、スマホアプリとほとんど同じような表示になります。
アプリ版を使って抵抗がなければ、広告ありで問題ないと僕は感じました。
ただし、僕のリンクから購入された方のほとんどは広告なしを選択しています。
2,000円くらいケチるよりも、よりストレスのかからない端末を選ぶ方がほとんどのようなので、失敗したくない方は広告なしを選びましょう。
それから接続タイプについて。
Wi-Fi のみと+無料4G があり、4G つきだと5,000円上がります。
自宅でWi-Fi が利用できない、もしくは出先でダウンロードするようなことが頻繁になければ、Wi-Fi のみで間違いありません。
たまに出先で読み終わってしまい、その場で購入してダウンロードしたい時もありますが、その時はスマホのアプリで読むようにしています。
もしくは常に未読の作品を二冊以上端末に入れておくと、4Gの出番はありません。
最後にタイプについて。
ペーパーホワイトの他に、廉価版の『Kindle 』と上位版の『Kindle Oasis』があります。
オアシスはペーパーホワイトにさらに様々な機能が追加されますが、価格は倍以上します。
正直、そこまでの魅力は感じませんでした。
一方、Kindle に5,000円出せばペーパーホワイトが買えてしまうので、あえてKindle を選ぶ理由もありません。
もちろん金銭的な事情もあるかと思いますが、コスパを考えるのであればペーパーホワイト一択です。
それくらいに機能が充実し、値段以上の働きをしてくれます。
最後に
スマホアプリで読めるのに、読書のために一万円以上払う必要あるのか?と思う人もいると思います。
それはごもっともな話で、僕もそう思っていました。
しかし、実際に使ってみると、紙の本の良さを再認識するとともに、ペーパーホワイトはその感覚に近いものを提供してくれることが分かりました。
もし三日間空けてもまだ買いたいと思うのであれば、ぜひ一度試してみてください。
少なくとも僕はペーパーホワイトのおかげでもっと本を読みたいと思えました。
Kindle をもっと楽しみたい方はこちらも合わせてどうぞ。