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『家が呼ぶ 物件ホラー傑作選』あらすじとネタバレ感想!家にまつわるホラーが大集合

harutoautumn
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おそろしい家、奇妙な家、住みたくない家、不思議と惹かれてしまう家―「家」にまつわるホラー作品は古今東西人々の心を掴んで離さない。王道の屋敷、マンションにシェアハウス、様々なタイプの「物件」をモチーフ&舞台に据えた“逃亡不可能”な短編を一堂に集結!怪奇好きからビギナーまで病みつき必至の贅沢な特選アンソロジー。

「BOOK」データベースより

家をテーマにしたホラーアンソロジーである本書。

家という括りには色々あり、いかにもホラーが似合いそうな洋館があれば、どこにでもありそうな家もあります。

作品によって捉えにくいものもありますが、ホラー初心者でも楽しみやすい短編が多いので、とにかくホラーが読みたいという人には読んでほしい一冊です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

『影』若竹七海

わたしは高校時代の友人・Kさんと知り合って十年が経過し、はじめて彼女の家を訪れます。

旅行の打ち合わせのはずが怪談話になり、Kさんの番になります。

Kさんはわたしが家の塀のしみをじっと見ていたことを取り上げ、ある話を始めます。

それは彼女が就職した頃の、差し向かいにある家に関することでした。

『ルームシェアの怪』三津田信三

僕は十数年前、編集者時代に亀有真由美(仮名)からある話を聞きます。

それは当時、珍しかったルームシェアの試みについてでした。

話しぶりから真由美はその生活を気に入っているように思えましたが、彼女は半年前から独り暮らしをしていました。

なぜルームシェアをやめてしまったのか。

そこには真由美の体験が関係していました。

『住んではいけない!』小池壮彦

ルポライターとして数多くの実話怪談を手掛けてきた小池壮彦さんの実話。

三十ページほどの中に十編もの実話が描かれていますが、本当に実話か?と思わされるものまで含まれています。

特に『ドール・ハウス』は実話とは思えない内容ですが、それはそれとして、強烈なインパクトを誇っています。

話によって濃淡が分かれますが、バリエーション豊富で読んでいて楽しいです。

『はなびえ』中島らも

利恵子は元恋人で不動産会社を経営する泉に物件を紹介してもらいます。

申し分ない内容に破格の家賃。

利恵子は喜んで入居し、すぐにここにずっと居たいと思うようになります。

しかし、泉がここを破格の家賃で紹介したのには理由があり、次第に利恵子もそれを実感するようになります。

『幽霊屋敷』高橋克彦

私はとある一軒家の前にいます。

そこは娘の麻美が住んでいた家で、彼女は二十八歳の時に車の事故で亡くなっていました。

私の妻はラジオでとあるおばけの話を聞き、それが麻美のことであることを確信。

病気で動けない自分に代わって会ってきてほしいといい、私は半信半疑のまま家を訪れ、お化けの真実を知ります。

『くだんのはは』小松左京

戦時中の話。

当時中学三年生だった僕は、空襲で家を失ってしまいます。

その時、かつて自分の家に通っていた家政婦のお咲と会い、彼女が今勤めている屋敷に僕と父親を招待します。

屋敷の奥さんは二人を泊めてくれ、戦時中とは思えないゆっくりした時間を過ごしますが、その浮世離れした雰囲気には理由がありました。

『倅解体』平山夢明

私たち夫婦には百二十キロを優に超える息子がいて、二人には手に負えないほどの人間に育っていました。

三十を過ぎても家に居座り、両親もすでに限界。

私は体力のある内に殺すしかないと判断し、妻も同意します。

こうして二人は息子を殺害する日を迎えますが、ここで驚きの展開が待っています。

『U Be Me』皆川博子

とある女性からのメール。

女性は都会から閑静な田舎に引っ越し、そこでの暮らしを開始します。

印象的なフレーズが繰り返され、次第に女性の精神が正常でないことが明らかになります。

『ひこばえ』日影丈吉

私は車で都内を通る時、いつもある二階建ての洋館が気になっていました。

そんなある日、たまたま付近で車を降り、その洋館のことを調べます。

あるガス会社の出張所だといい、親子三人で暮らしているのだといいます。

私はそれでも気が収まらず、知人で探偵をしている荒木に調査を依頼。

こうしてその洋館と関係を持つようになり、その場所が持つ力を目の当たりにします。

『夜顔』小池真理子

私は幼い頃から虚弱で同年代の子どもと同じ生活を送ることが困難でしたが、意を決して大学進学を機に上京。

体力をつけようと歩くことを習慣にして、散歩の中でとある家を見つけます。

住んでいるところからの距離がちょうど良いから、その家を目指して散歩をするようになり、やがて家の住人と交流を持つようになります。

人付き合いのほとんどなかった私にとって三人の住人はかけがえのない存在となり、その交流が描かれます。

『鬼棲』京極夏彦

大正時代に建てられた古い木造洋館が舞台の物語。

ビスクドールが飾られた部屋で、主人公と伯母の会話が描かれます。

理路整然とした会話ではありますが、どこか不穏な雰囲気をまとっていて、それが読者をじわじわ侵食します。

感想

これぞホラー

本書はタイトルの通り、家をテーマにしたホラーアンソロジーです。

古風な家もあればルームシェアという今どきな概念も登場し、時代と共に住むという行為が変わっていっていることが分かります。

そんな中で、家という空間と相性の良いホラーが、どう変わったのか。

シチュエーションや作風によって読んだ時の衝撃やホラーのポイントが変わるため、それを楽しむのも一興です。

とにかく種類豊富なホラーで、一冊読むだけでもありとあらゆる欲求を満たすことができます。

濃淡が大きめ

これは人によって評価の分かれるところですが、作品によって濃淡が大きく分かれていて、読んで病みつきになるものもあれば、さらりと終わって特に何も残らないものもありました。

僕は実話系が好みなので、本当に実話かどうかは定かではありませんが、小池壮彦さんの作品がお気に入りです。

ドクショと!さんのポッドキャストで紹介されていたのでずっと気になっていましたが、それ以上の衝撃で、小説が本当に奥が深いと感心してしまいました。

おわりに

ぜひ色々なテーマで傑作選を編んでほしい。

そう思えるくらいに楽しいホラーで、ホラー欲求が満たされるどころから、次のホラーが読みたくて仕方なくなってしまいました。

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