『ソードアート・オンライン8 アーリー・アンド・レイト』あらすじとネタバレ感想!
“SAO”中階層で、一人のプレイヤーが殺された。その殺害現場は、決してHPが減るはずのない“安全圏内”だった。これはプレイヤー・キルだと仮定するも、その殺害方法に全く見当がつかず…。奇怪な事件を、キリトとアスナが追う(『圏内事件』)。“ALO”伝説の聖剣“エクスキャリバー”。その獲得クエストがついに始まった。守護するモンスターたちの強さから一度は獲得を諦めていたキリトだったが、これを機に再び争奪戦に本格参戦する。しかし、このクエストには壮大な裏イベントがあり…(『キャリバー』)。“SAO”正式稼働初日。茅場晶彦によるデスゲーム開始の声明を受けた直後。キリトが決断した、このゲームを生き抜くための最初の一手。それは、ベータテスト時に攻略経験があるクエストを真っ先にクリアし、初期装備よりも強力な剣を獲得することだった(『はじまりの日』)。
「BOOK」データベースより
シリーズ第八弾となる本書。
前の話はこちら。
本書は次巻より始まる『アリシゼーション編』を前にした短編集になります。
SAO、ALOの話の中で語られることのなかったエピソードが中心になっていて、タイトルにある通り、この時点での新しい話と古い話が同時に楽しめます。
本書単体での面白さはもちろんのこと、これまでの話を補完するような内容になっているので、シリーズの魅力に深みを出す上で良い味を出しています。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
圏内事件
SAOが稼働してから一年五か月が経過した頃の話。
キリトとアスナはお互いのことを知っているものの、まだ仲が良い状態ではありません。
ある日、とある事情から二人が一緒に食事をとっていると、街中で女性の叫び声を聞き現場に駆け付けます。
すると、そこには建物の二階部分からロープで首を絞められている状態でぶら下がる男性がいて、胸には黒い短槍が刺さっていました。
男のHPバーはみるみるうちに減少し、やがて男は消滅してしまいます。
プレイヤーのHPが減少して消滅すること自体は珍しいことではありませんが、問題は場所にあります。
SAOではプレイヤーが準備・休息できるよう主街地が設定され、『圏内』と呼ばれます。
その範囲内ではいくつかの抜け道を除いて犯罪行為は実行できず、プレイヤーのHPをゼロにすることはできません。
消滅した男性が誰かとのデュエルに応じていればこの現象にも説明がつきますが、肝心の相手が見つかりません。
あり得ない事態を目撃したキリトとアスナは協力して調査を始め、この現象の正体を突き止めようと試みます。
すると、そこからとあるギルドでの過去の争いが見えてきました。
キャリバー
ALOの話。
キリトとリーファが見つけて放置していた伝説の聖剣・エクスキャリバーの存在が、一年経ってついに明るみに出ます。
このままでは誰か他の人にとられてしまう可能性がありますが、入手は困難を極め、以前キリトたちも入手に失敗しています。
しかし、その時よりも準備は整っているし、何よりもう時間の猶予はありません。
そこでキリトは仲の良い仲間(リーファ、アスナ、クライン、リズ、シリカ、GGOからコンバートしたシノン)に声を掛け、再度エクスキャリバーの入手に挑戦します。
はじまりの日
SAO開始直後の話。
キリトは生き残るために一人で行動を開始します。
元βテスターとしてSAOのことを予め知っているキリトは多少の危険を覚悟の上で先に進み、他のプレイヤーよりも有利な状況を作ろうとします。
すると同じことを考えた元βテスター・コペルと出会い、二人は協力してクエストに臨むことにしますが、そこにはとある思惑がありました。
感想
本書には三つのエピソードが収録されていますが、僕は本書の中でも一番力の入っている『圏内事件』が気に入っています。
SAOの世界観でミステリ感覚の話が読めると思っていなかったので、新鮮かつ非常に面白かったです。
現実世界と比べ、明確にルールが決められていて、出来ることと出来ないことがはっきりしたSAOの特性を活かし、その中で考えられることを拾い集めたヒントから推理します。
著者の川原礫さんはミステリが好きということで、そのことがうかがえる完成度の高さになっていて、決して通常のミステリ作品に劣ることはありません。
かつ事件の結末がこれまでに読んできた内容を補完するものになっていて、世界観をさらに広げてくれる点も良かったです。
『キャリバー』ではALOにおいて伝説の聖剣『エクスキャリバー』を獲得するまでの様子が描かれていて、『マザーズ・ロザリオ編』でいつの間にかキリトが聖剣を手にしていた理由を補完してくれます。
それから『はじまりの日』では、SAO初期のキリトの心境が描かれます。
これによって彼が困難な状況を乗り越えるためにどんな選択を迫られたのか知ることができ、綺麗ごとでは済まないデスゲームの苛烈さを知ることが出来ました。
おわりに
次巻からの『アリシゼーション編』を前に、箸休め的な立ち位置となった本書。
もちろんそれだけでなく、本編で語られなかったエピソードが描かれ、それ単体としても補完的な役目としても楽しむことが出来ました。
次の話はこちら。
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