ソードアート・オンライン

『ソードアート・オンライン1 アインクラッド』あらすじとネタバレ感想!

クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の“死”を意味する―。謎の次世代MMO『ソードアート・オンライン(SAO)』の“真実”を知らずにログインした約一万人のユーザーと共に、その苛酷なデスバトルは幕を開けた。SAOに参加した一人である主人公・キリトは、いち早くこのMMOの“真実”を受け入れる。そして、ゲームの舞台となる巨大浮遊城『アインクラッド』で、パーティーを組まないソロプレイヤーとして頭角をあらわしていった。クリア条件である最上階層到達を目指し、熾烈な冒険を単独で続けるキリトだったが、レイピアの名手・女流剣士アスナの強引な誘いによって彼女とコンビを組むことに。その出会いは、キリトに運命とも呼べる契機をもたらし―。個人サイト上で閲覧数650万PVオーバーを記録した伝説の小説が登場。

「BOOK」データベースより

今更感満載ですが、本シリーズを読み始めました。

発刊当時と違い、自分の感覚がようやく本書の世界観に追いついたことで読みたいと思ったのですが、これがめちゃくちゃ面白かった。

1巻から絶大なる人気が分かる内容になっていて、ライトノベルの中でもぜひオススメしたい一冊です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

あらすじ

ソードアート・オンライン

本書の舞台となるのは、『ソードアート・オンライン(SAO)』と呼ばれるVRMMORPG(仮想大規模オンラインロールプレイングゲーム)の世界です。

ナーヴギアと呼ばれるヘッドギアを装着することでユーザーは仮想現実に完全に入ることができ、これを『完全(フル)ダイブ』と呼びます。

脳から自分の体に向けて出力された命令は遮断、回収され、現実世界とは完全に隔離され、その代わりに仮想空間での体験一つ一つがまるで現実世界かのようなリアリティを持つに至りました。

SAOの舞台となるのは巨大浮遊城『アインクラッド』で、全百層で構成されています。

プレイヤーは各階層にある迷宮を攻略し、各階層を守る守護モンスターを倒して城の頂上を目指します。

戦闘だけでなく現実世界のように様々な趣味に興じることもでき、この世界で生活すること自体も娯楽になっています。

デスゲーム

SAOリリースにあたって千人のベータテストプレイヤーが選ばれ、二か月のテスト期間を経て正式にリリースされました。

サービスが開始すると待ち望んでいたユーザーたちがこぞってSAOにログインしますが、ここで思いもよらぬ事態が起きます。

SAOの開発ディレクターである茅場昌彦が現れると、アインクラッドを攻略するまでゲームから自発的にログアウトできないと宣言。

外部から強制ログアウトを図った場合は、ナーヴギアによってそのユーザーの脳は破壊され、死に至ります。

また、SAO内での死は、現実世界での死を意味します。

いうなれば、デスゲームです。もう遊びではありません。

茅場の計画に沿って現実のユーザーの体は病院などに搬送され、生命維持のための処置が施されますが、いつまでも意識を取り戻さなければいずれ死に至ります。

こうして一万人近いユーザーはSAOの世界に閉じ込められ、デスゲームを強いられることとなります。

攻略

主人公のキリトはベータテストユーザーとして得た知識を駆使して効率的にレベルアップを図り、単身でゲーム攻略に挑みます。

彼のように一人で立ち向かうものもいれば、ギルドという集団を作ったり、軍と呼ばれる巨大集団を組織して攻略に挑むものもいたりします。

また、死を訪れて戦いを放棄して、ただ生きることに専念する人もいました。

そうして二年。

アインクラッドの残るフロアは二十六となり、生存者は六千人まで減っていました。

協力

これまでソロを貫いてきたキリトですが、ここではじめてその考えが変わります。

ひょんなことからギルド『血盟騎士団』の副団長で、圧倒的な実力と華麗な容姿を持つアスナと行動を共にすることになり、二人は戦いを通じて心を通わせていきます。

二人は協力してダンジョン攻略に努めますが、デスゲームの残酷さは二人にも牙を向きます。

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感想

緻密に作り込まれた世界

まず驚いたのが、SAOという世界がよく作り込まれていたことです。

いわゆるオンラインゲームで、実際にそのままリリースできそうなくらいしっかり設定があって、分かりやすいという点がまず良かったです。

もちろん設定だけでなく、その設定をしっかり読者に伝える文章力も備わっていて、違和感なくその世界を自分の頭の中に広げることが出来ました。

僕の偏見ですが、ライトノベルというとこの時点でストレスの溜まる作品も一定数あるという認識だったので、そこを軽々クリアしてきたことで本書の人気の高さの一端を知った気がします。

とにかく爽快

本書はキリトとアスナが中心になって物語が進行しますが、この二人がとにかく強いです。

ゲームということで強さの優劣にはちゃんと理由があり、よっぽどのことがない限り、その優劣が覆ることはありません。

現実世界と違い、意表を突いたからどうのこうの出来るものではありません。

この点において、キリトもアスナも圧倒的なレベル、スキルを誇っていて、ほとんどのユーザーは彼らの足元にも及びません。

それによって基本的には危なげなく勝利を収め、ユーザーはその圧倒的な強さからくる爽快感を楽しむことが出来ます。

また、この二人は性格面的にも非の打ちどころがなく、主人公として王道をいきます。

それもあって、おそらくこの二人のことを嫌いという読者は少ないのではないでしょうか。

この読者受けの良いキャラクター作りも人気の理由の一つだと思います。

慣れれば大丈夫

僕はあまりこの手のタイプのRPGをやったことがないので、慣れるまで独特な設定、用語に四苦八苦しました。

さも当然のように説明されても、それどういうこと?という瞬間が何度もあり、序盤は思うように読書スピードを上げることが出来ませんでした。

ですが、次第にそのルールも覚えられるようになり、一度覚えてしまえばスラスラ読め、上述した理由もあってとにかく爽快な読書を楽しむことが出来ます。

ただ正直、ルールはそこまで厳格に覚える必要はないと、僕は思います。

そういうもの、程度の認識で読み進めても本書の持つ面白さが損なわれることはありませんので、面倒になった人は適当に読んでも大丈夫です。

そういう読書すら受け入れられるほど作品の懐は広く、ここでも作品の完成度の高さを感じることとなりました。

おわりに

ずっと読まず嫌いしてきましたが、それをすぐに後悔するくらいに面白かったです。

欠点を見つけるのが難しいくらい魅力な点が見つかる良作なので、ライトノベルをこれから読みたいという人にはぜひオススメしたい一冊です。