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『ルパンの帰還』徹底ネタバレ解説!あらすじから結末まで!

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警視庁捜査一課で活躍する桜庭和馬。部下に配属された、別嬪の新人刑事は京都の老舗探偵事務所に生まれた北条美雲、23歳。ドジで愛嬌のある天才肌。バディを組んだふたりが直面したのは、和馬の妻子が巻き込まれたバスジャック事件だった。連続ドラマ化で話題沸騰の人気シリーズ新展開!

【「BOOK」データベースより】

シリーズ第二弾となる本書。

警察一族、泥棒一族、そして今回から探偵一族の新人刑事が加わり、前作で結ばれた和馬と華は大きな事件に巻き込まれていきます。

そして、タイトルの意味。

最後に明かされますが、次回以降の伏線になっているので要チェックです。

この記事では、そんな本書の魅力をあらすじや個人的な感想を交えながら書いていきたいと思います。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

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探偵の一族

北条美雲。

彼女の実家は京都で探偵事務所を営み、祖父の宗真は昭和のホームズと謳われていました。

父の宗太郎も平成のホームズと呼ばれ、美雲はいわゆる探偵一族の娘ということになります。

そんな美雲が就職先として選んだのは実家の探偵事務所ではなく警視庁で、本書の主役の一人である警察一族の息子・桜庭和真のいる班に配属されます。

はじめこそ新人で女性ということで軽視されますが、探偵の訓練で培った観察力を武器にその存在感を示します。

また美人で、しかしドジという愛嬌のあるキャラクターで、和真たちの班にとって欠かせない存在となります。

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幸せ家庭

一方、前作において様々な苦難を乗り越え、警察一族の息子である和真と泥棒一族の娘である三雲華は結ばれて四年半が経過。

今は三歳になる娘の杏がいます。

籍こそいれていませんが、幸せな家庭を築きました。

しかし最近、杏は教えていないにもかかわらず友達のものを無意識のうちに盗むことが何度かありました。

華に流れる泥棒一族の血が受け継がれている証拠です。

このままではいけないと、華は杏の将来を心配していました。

殺人事件

法務省のエリート官僚である島崎亨が殺害されているのが発見され、和真たちの班が担当します。

現場のパソコンには『L』という文字が残されていました。

やり手の官僚であることから仕事絡みであることが予想されますが、なかなか進展しません。

ところが、後に別の事件が起きたことによって思わぬ展開を見せます。

一方、美雲は京都からついてきた執事の猿彦に事件について調べさせます。

すると、Lの一族と呼ばれる凄腕の泥棒一家が知ります。

祖父の宗真はLの頭領を追い詰めたこともあり、いわば宿敵です。

Lの一族は殺人はご法度としているため、今回の事件の犯人である可能性は低いですが、美雲はいつか自分がLの一族を捕まえられたらいいと思うのでした。

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バスジャック

杏の通う保育園で秋のバス旅行が開催されることになり、華と杏も参加します。

しかし、乗っているバスに爆弾が仕掛けてあると電話があり、事態は急変。

バスジャックにあった華たちはバスに閉じ込められてしまいます。

犯人の要求は一億八千万円という大金で、今から用意する時間はありません。

美雲はバスの中に妊婦の保育士がいることを利用し、彼女の代わりに自分がバスに乗ると進言。

犯人側も要求を受け入れ、美雲は一人バスに乗り込みます。

華は美雲に協力し、犯人がこのバスを観察できる建物をチェックします。

その結果、犯人の割り出しに成功し、犯人グループの何人かを逮捕して起爆スイッチを奪います。

さらに身代金を受け取りに来た犯人も捕まえ、事件は一件落着したかのように思えました。

取引

しかし、犯行はずさんで、何か別の目的があるように思えました。

そこで美雲はバスジャックにあった被害者たちの背景を猿彦に調べさせます。

すると保護者の一人・中原亜希の経歴が気になり、和真と美雲は事情を聞きます。

亜希は内密にと前置きした上で、自分の父親が国会議員で現法務大臣の岸間繁正であることが判明します。

一方、今度は元検事の柳沢友則が殺害され、またしても現場には『L』というアルファベットが残されていました。

何か大きな真実が隠されているのではと感じた二人。

事件のキーとなりそうな岸間にアポ無しで直撃します。

すると岸間は『金など払っていない』と口を滑らします。

つまり、『金以外』を払った、つまり取引に応じたことになります。

その後、五人の受刑者が仮釈放されることが決まり、犯人の狙いがそこにあったことに気が付きます。

島崎は犯罪者に対して厳罰化を望む傾向にあり、仮釈放の決定にも関与していました。

そこで犯人は島崎を殺害し、岸間の娘と孫が乗るバスを人質にし、仮釈放をもぎとったのです。

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逃走

仮釈放された一人に岩永礼子という女性がいますが、保護司に会うこともせずに姿をくらませます。

五年前、刑務所で知り合った元刑務官・岩永吉剛と結婚したこともあり、保護司含めて油断した結果でした。

そして、礼子は殺人罪や詐欺罪など多くの罪があり、普通であれば仮釈放されることはありません。

そういった点からも、礼子を出所させるために一連の事件が起こされた可能性が高いと和真たちは考えます。

絶縁

これまでうまくいっていたように見えた桜庭家と三雲家ですが、所詮は警察と泥棒。

価値観が全く合わず、杏の将来を考えると三雲家が不安要素であることは和真も華も分かっていました。

そんな時、華の父・尊と母・悦子は桜庭家を訪れ、両家がうまくやっていくのは無理だから、自分たちが身を引くと宣言します。

これは、華とも縁を切ることを意味します。

そして尊は、三雲家に災厄が降りかかるかもしれないと言い残すのでした。

次の狙い

美雲と猿彦がこれまでの事件を整理した結果、第三の事件の被害者である柳沢は、厳しい取り調べをしたことから礼子に恨まれていたのではと推測。

そこで他に恨まれている人物がいないかを探します。

すると三十年前、礼子を逮捕した警察官・鈴木武治が見つかります。

和真と美雲は気を付けるよう鈴木に言いますが、美雲が転んだことで鈴木の車に乗る時間が遅れました。

その結果、鈴木の乗る予定だった車が爆発しますが、幸い怪我人は出ませんでした。

防犯カメラを確認すると、犯人らしき人物が映っていて、美雲には見覚えがありました。

レイの面影

防犯カメラに映っていた犯人。

それは、杏の通う保育園のバスの運転手・岩永でした。

そう、礼子の夫です。

和真たちは急いで保育園に向かいますが、岩永はバスと共に消えていました。

その頃、岩永は華と杏を乗せてバスを走らせていました。

華は途中から岩永の様子がおかしいことに気が付き、警戒します。

一方、岩永は華を見て、『レイ』の面影があると口にします。

華は何とか助けを呼ぼうとスマホを見ると、尊からスクールバスに注意するようメッセージが届いていました。

尊は今回のことを予期していたのです。

そこで華は尊に助けを求め、彼の指示通りにします。

するとバスの正面にトラックがぶつかり、止まった隙に悦子がスタンガンで岩永を気絶させ、尊が拘束してその場を去っていくのでした。

その後、岩永の携帯に『レイ』という人物から電話が入り、華が出ます。

相手は応答がないことから、電話に出ているのが華だとすぐに気が付きます。

なぜ自分の名前を知っているのか。

事件が解決したにもかかわらず、華は茫然とするのでした。

結末

後日、華のもとに尊が現れ、華は『レイ』について聞きます。

すると、尊には三つ年上の姉がいることが判明。

その人物は三雲玲という名前で、岩永礼子の本名です。

尊以上の才能を持ちながら、三雲家の流儀に反して違法ドラッグや殺人に手を染めます。

仮釈放を果たし、玲が何を目的としているのかは不明ですが、姪である華を狙ったのは決して偶然ではないといいます。

尊は全力で家族を守るつもりで、桜庭家から身を引いた本当の理由を華は知ります。

 

一方、美雲は和真と一緒にいる時、華の兄・渉と会います。

美雲はこの時、一目で渉と結婚するという確信を得ます。

しかし和真としては、華の兄だと紹介してLの一族に美雲を近づけるわけにはいきません。

そこで前作でも使われていたケビン田中という偽名を教えます。

美雲は明らかに怪しい名前も疑いもせず、生涯の伴侶となる男性と出会えた今日という日を一生忘れないと思うのでした。

最後に

美雲という強烈なキャラクターが登場し、少し飽和気味かと懸念もしましたが、見事にはまって何倍も面白い作品になりました。

そして玲という殺人すらも犯す泥棒が帰還し、シリアス度もグッと高まってきました。

これは次回作からも目が離せません。

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