フルメタル・パニック

『フルメタル・パニック!自慢にならない三冠王?』あらすじとネタバレ感想!

暗い夜道はキケンだぽに―。犠牲者続出。正体不明。巷を騒がすナゾの変態痴漢“ぽに男”の毒牙に、ついに千鳥かなめの親友・恭子までが…!この赦されざる女の敵に、かなめは捨て身の(?)囮捜査を決断。一方、彼女の自称護衛・相良宗介は最新鋭かぶりモノ型秘密メカ装備で“ぽに男”に挑む!友に捧げるミッドナイト・バトルのいきつく未来は、笑いかそれとも騒動か?宗介&かなめの激爆コンビが繰り出す爆音、夜の静寂にとどろき渡る!?(『押し売りのフェティッシュ』より)超過激学園ラブコメ、過激の意味がひと味違う大人気シリーズ。衝撃の5作に書き下ろし1作収録の短編集。

「BOOK」データベースより

連載短編をまとめたシリーズの第三弾である本書。

相変わらず、宗介やかなめをはじめ、本編でのシリアスな展開など忘れて快活に暴れまわってくれます。

あと本編ではあまり焦点の当たらないテッサメインの話もあり、けっこうレアです。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

あらすじ

すれ違いのホスティリティ

陣代高校では昼休みにパン屋が出張販売をしてくれますが、宗介の無茶苦茶な行動のせいでパン屋のおばちゃんは全治二週間の怪我を負ってしまいます。

それは普段パン屋を利用していた生徒にとって死活問題であり、生徒会長の林水は問題の発端となった宗介とかなめにパン屋の代わりとなって食料の仕入れと販売をするよう指示します。

基本的にはかなめが動くので問題なく準備が整いますが、それをよく思わない人がいました。

それは、体育教諭の小暮でした。

彼は生徒の自主性を尊重しすぎていることに前から反感を覚えていて、その中に宗介はバッチリ入っています。

小暮は校長に咎められない方法でかなめたちのパン販売を邪魔しようと画策しますが、そこで思わぬ事態に遭遇します。

大迷惑のスーサイド

球技大会を目前に控え、練習に励む宗介やかなめ。

そんな時、校長や生徒会室などに宛てて手紙が届きます。

送り主は不明で、球技大会を中止しないと自殺すると書かれていました。

悪戯の可能性もありますが、万が一のことを考えると学校側は要求を飲むしかありません。

納得のいかないかなめは犯人を探すことを決め、宗介もそれに付き合うことになりました。

押し売りのフェティッシュ

最近、痴漢が出没する事案が複数発生し、ついに恭子がその犠牲になってしまいます。

痴漢は馬のかぶりものを被り、『ぽに』とだけ口にし、恭子の髪をポニーテールにして逃げてしまいました。

この痴漢は『ぽに男』と名付けられ、このまま放置しておくと被害は拡大する一方です。

とはいえ学校外のことであり、かなめは警察に協力を依頼しますが、あまり親身になってくれません。

その時、若菜という警察官だけが協力してくれることになりますが、それには事情がありました。

彼女は気が付いていませんが、目の前にいる宗介とかなめのせいで交通課の任を外されていて、ぽに男を捕まえて手柄を立てることを企てていました。

かなめは事情ゆえに断ることが出来ず、自身が囮になってぽに男をおびき出すことになりました。

雄弁なポートレイ

美術教師の水星は一枚の絵を描くことに没頭し、それがうまくいかないことに悩んでいました。

一方、かなめや宗介たちの担任・神楽坂恵里はとあるきっかけで水星とデートをしましたが、それ以来、彼に避けられるようになり悩んでいました。

事情があって宗介は水星、かなめは恵里側に立って仲介役になりますが、この二人のせいで話はこじれることになります。

暗闇のペイシェント

かなめと宗介、恭子に瑞樹はかなめの家で怪談話に興じますが、戦場育ちの宗介にはその手の話が一切通じません。

業を煮やしたかなめは、自宅近くにある廃墟となった病院跡で宗介を怖がらせることを決めますが、そこで思わぬ事態に遭遇します。

冗談半分のつもりが、病院に謎の老婆の姿あったのです。

本物の幽霊なのか、あるいは別の何かなのか。

急に怖くなるかなめですが、宗介の手前引き下がることが出来ず、恐怖を抱えたまま病院内を探検することになります。

猫と仔猫のR&R

膨大な仕事に忙殺されていたテッサ。

疲れていたせいで些細なことから部下であり友人であるマオとケンカになってしまい、ASで勝負することになってしまいます。

勢いで勝負に乗ったものの、テッサにASの操縦経験などなく、負ければ基地内を裸で一周しないといけません。

今更引き下がれないテッサは宗介に操縦のコーチをお願いしますが、それは途方もない苦労の始まりでした。

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感想

これまでに登場した脇役がいい味を出し始め、作品として厚みがじょじょに出てきました。

ぽに男の話は元から好きで、小説で読んでみて改めてその面白さを実感しました。

あと冒頭でも書きましたが、テッサに焦点を当てた話が特に印象的で、ダナンの艦長など年齢にそぐわない重責を負っている彼女もまた年相応の少女らしい部分があることを再確認することが出来ました。

女性同士のケンカになると宗介もクルツも何も口を出せないわけで、そのあたりのパワーバランスも面白いポイントかなと思います。

おわりに

シリーズ第三弾にしてかなり調子が出てきました。

本編であまりスポットライトの当たらない人物がメインになる話は意外性があり新鮮で特に面白いので、今後にさらに期待です。