フルメタル・パニック

『フルメタル・パニック! 同情できない四面楚歌?』あらすじとネタバレ感想!

サザエが新鮮だったから―。ただ、それだけの理由で、絶滅危惧種の貴重な貝を殺した凶悪犯。残虐な手口で罪なき命を奪った殺貝者を暴くために、相良宗介率いる生徒会特別捜査班が動き出した!むごたらしい犯行現場で、宗介のゲリラ的推理が意外な犯人を追いつめていく!?(『磯の香りのクックロビン』より)人外魔境の戦争バカ・相良宗介が正義の鉄槌をふるい、生まれついてのツッコミ娘・千鳥かなめが危地での潜入捜査に挑む!!激動の学園ミリタリー・コメディ、短編集第4弾!お楽しみ書き下ろし短編では、さかのぼること1年―マオ、クルツ、宗介のウルズチーム結成秘話が明かされる。

「BOOK」データベースより

フルメタ短編集第四弾となる本書。

様々な過去が明らかになったりして、いつもに比べてコメディは控えめで、その分シリアスだったり出会いの感動だったりが描かれています。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

あらすじ

磯の香りのクックロビン

陣代高校の元職員で生物学者の小金井先生から『ダイクウマリュウキングガイ』なるものが送られてきます。

西九州の台空島にしか生息しない珍しい貝で、恵里は宗介を連れて歩くことでこの貝に危害を加える人間は誰もいないと思い込んでいました。

ところが、この貝を見つけたかなめは何を思ったかサザエと勘違いしてしまい、家庭科室でおいしく調理して食べてしまいます。

戻ってきた恵里と宗介は貝が食べられてしまったことを知り、犯人捜しに乗り出します。

追憶のイノセント

ある日、かなめはなぜ林水のような優秀な生徒が陣代高校にいるのかを疑問に思います。

さらに林水が明らかにガラの悪い男たちとお金のやりとりをしていたという話も聞き、気になったかなめは宗介を連れて林水が目撃されたというビルに向かいます。

こうして二人は思いがけず林水の過去に迫り、なぜ彼が陣代高校に来たのかが明らかになります。

おとなのスニーキング・ミッション

陣代高校の近くにある、怪しいイメクラのような店。

林水はその店に陣代高校の人間が複数人出入りしているという情報を入手し、対応を迫られていました。

そこで林水は、その店に陣代高校の教師が出入りしている証拠をつかむことで、校長との取引材料を得ようと考えます。

いつものごとく、対処を任されたのはかなめと宗介で、かなめが潜入する形で調査が進みますが、そこで待っていたのは思わぬ事態でした。

エンゲージ、シックス、セブン

ミスリル関係の過去の話。

欠員の関係でマオがリーダーになることになり、初仕事として訓練キャンプから最優秀な二人を部下にするよう命じられます。

マオはキャンプを視察し、その中でクルツと宗介と出会います。

二人とも平凡か目立たない存在で、マオは二人を選ぶつもりなどありません。

そんな時、テロが発生し、マオはクルツや宗介、さらにもう一人を連れて任務に赴くことになります。

とはいえ脱出路の確保ということで、決して難しい任務ではないはずでした。

ところが、相手がASを所有していることが判明すると、事態は急変。

今の装備で勝てるはずもなく、しかしマオは今ある材料だけでこの事態を打破しようと考えます。

するとクルツと宗介がそれぞれ自分の長所を活かした作戦を立て、マオも二人にかけて一か八かの作戦に出ます。

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感想

何でもありの優秀すぎる生徒会長・林水。

そしてマオたちのチームが結成されるまでの過去話など、かなり感慨深いエピソードが多かったと思います。

そのせいかいつものハイテンションコメディは控えめで、それ目当ての人からするとやや物足りないかもしれません。

しかし、フルメタシリーズを通して読んできた人であれば、本書に収録されたエピソードは絶対に楽しめるはずで、そういう意味ではこれまでの短編集で一番のお気に入りです。

おわりに

コメディ以外の振り幅も身に着け、ますます面白くなってきました。

過去を掘り下げるとそれだけ登場人物の魅力が増すので、次巻以降も期待です。