ミステリ

『ダブル・ジョーカー』あらすじとネタバレ感想!表題作含め六編が収録されたシリーズ第二弾

結城中佐率いる“D機関”の暗躍の陰で、もう一つの秘密諜報組織“風機関”が設立された。だが、同じカードは二枚も要らない。どちらかがスペアだ。D機関の追い落としを謀る風機関に対して、結城中佐が放った驚愕の一手とは―。表題作「ダブル・ジョーカー」ほか、“魔術師”のコードネームで伝説となったスパイ時代の結城を描く「柩」など、5編を収録。吉川英治文学新人賞&日本推理作家協会賞W受賞の超話題作『ジョーカー・ゲーム』シリーズ第2弾、早くも登場。

「BOOK」データベースより

シリーズ第二弾となる本書。

前の話はこちら。

スパイ組織『D機関』を前作とは違った視点から描いた本書。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

ダブル・ジョーカー

風戸陸軍中佐は陸軍独自の諜報機関設立を訴えてきましたが、実は一年前にすでに設立されていました。

その名も『D機関』。

陸軍内でもごく一部の人しか知らない独立性、機密性の高い組織です。

しかし、D機関は設立者の結城陸軍中佐の考えで陸軍大学出身の者は採用しない方針があり、この点においては風戸をはじめ陸軍とは相容れないものがありました。

そういった反発があり、風戸は対抗するように風機関を設立します。

風戸の教えを徹底的に叩き込まれた諜報員は優秀ですが、ジョーカーと呼ぶべき存在である諜報機関は二つも必要ありません。

そこで一つのミッションの情報が両者に与えられ、どちらの機関が成果を挙げられるのかという勝負が始まります。

蠅の王

脇坂は高校に入学したばかりの時に兄を亡くしていました。

兄は日本社会を変革しなければならないという志を持っていて、脇坂は内心、その遺志を継いで共産主義思想の研究にのめり込みます。

そして、Kという人物の同志として認められ、モスクワのスパイとなりました。

脇坂はKの指示で陸軍軍医になって二年。

そこで知りえた情報をモスクワに流していましたが、スパイ狩りが始まったことによって事態は急変します。

さらにKはいいます。

D機関という諜報機関があり、設立者はベルゼブル(蠅の王)と呼ばれていると。

仏印作戦

高林は電信係として陸軍に召集され、仏印に赴くことになります。

命じられた仕事は通信文の暗号化、作成した暗号電文を参謀本部に送ることで、楽な仕事ではありません。

しかし、ハノイでの息抜きを覚え、高林は日本ではできない贅沢を楽しんでいました。

そんな時、何者かに襲われる事件が起き、厄介ごとに巻き込まれていきます。

ドイツ人のヴォルフ大佐は二十二年前、正体不明の日本人スパイ『魔術師』と遭遇します。

その男は捕らえられますが驚くべき機転によって逃げ出し、ヴォルフはこの件で頭の働かせ方を学びます。

明言されていませんが、魔術師と呼ばれるスパイは結城と思われます。

そして二十二年後。

ヴォルフは真木という日本人から結城の匂いをかぎつけ、真木が日本のスパイである証拠を見つけるために動き出します。

ブラックバード

仲根はアメリカでメアリーという女性とバードウォッチングを通じて知り合い、彼女の父親にも認めてもらい結婚します。

日本からきた貧乏人の苦学生。

表向きのプロフィールはそうですが、仲根には裏の経歴がありました。

また仲根の双眼鏡で覗く相手は、鳥であって鳥ではありませんでした。

特別収録 眠る男

単行本には未収録だった作品。

『ジョーカー・ゲーム』に収録された『ロビンソン』を別視点から描いた作品で、該当作品を読んでいると真の意味に気が付くことができます。

感想

D機関は健在

前作同様、D機関の活躍ぶりが描かれています。

違いとしてはD機関側ではなく騙される側の視点で描かれているという点で、『ブラックバード』以外がそれに該当します。

D機関という存在を十分に警戒し、相手を出し抜くために綿密な計画を立てたはず。

ところが終わってみるとその計画すらD機関のスパイの手のひらの上で、全く歯が立たない状況。

展開として読めていても、この圧倒的な結末には何度読んでも胸が躍ってしまいます。

着地点はどこか

D機関、スパイの魅力は前作同様、十分に描かれています。

ただ個人的に思ったのは、このシリーズの行き着く先がどこかということです。

D機関が活躍するとして、もたらされた情報をもとにして日本はこの世界情勢をどう渡るのか。

僕はシリーズ化する以上、物語としてちゃんとした着地点を求めてしまう傾向があります。

この点について本書ではまだ分からず、今後の作品の展開に期待するしかありません。

おわりに

前作に比べるとインパクトが薄くなった感は否めませんが、それでも安定した面白さを見せてくれました。

わがままをいえば、シリーズとしての意味がある結末までしっかり描いてもらえればと思います。

次の話はこちら。

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