ミステリ

『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』あらすじとネタバレ感想!遺産の古書を巡る謎とは?

春の霧雨が音もなく降り注ぐ北鎌倉。古書に纏わる特別な相談を請け負うビブリアに、新たな依頼人の姿があった。ある古書店の跡取り息子の死により遺された約千冊の蔵書。高校生になる少年が相続するはずだった形見の本を、古書店の主でもある彼の祖父は、あろうことか全て売り払おうとしているという。なぜ――不可解さを抱えながら、ビブリアも出店する即売会場で説得を試みる店主たち。そして、偶然依頼を耳にした店主の娘も、静かに謎へと近づいていく――。

Amazon商品ページより

扉子が出てくる新シリーズとして三冊目、ビブリアシリーズとして記念すべき十冊目となる本書。

前の話はこちら。

古書千冊の遺産相続を巡る問題に扉子含めたビブリア古書店が関与することになり、その問題には様々な思惑が絡んでいることが明らかになります。

扉子が知識面だけでなく人間として成長しようとしている姿が印象的な話です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

依頼

篠川栞子のもとに、樋口佳穂という女性が依頼人として現れます。

佳穂の依頼は、息子である恭一郎に相続権ある古書千冊があと数日で売り払われてしまうため、それを止めてほしいというものでした。

栞子が詳しい事情を聞くと、以下のことが分かります。

  • 佳穂は十三年前に離婚していて、今は再婚している
  • 遺産は前の夫・杉尾康明のもので、二か月前に癌で亡くなっている
  • 古書を売ろうとしているのは杉尾の父・正臣で、虚貝堂という栞子もお世話になった古書店の店主である
  • 古書は藤沢で開催される古書即売会で売りに出される予定

古書即売会にはビブリア古書店も参加する予定で、栞子は依頼を引き受けることにします。

出会い

恭一郎はろくに面識のなかった正臣から古書即売会でのバイトを依頼され、イベントに参加することになります。

本に興味のない恭一郎にとって千冊の遺産は興味の対象外でしたが、それを売り払って本当に良いのかという疑問もあります。

そんな不安な気持ちのまま即売会当日を迎え、そこで五浦大輔や扉子と知り合います。

扉子は恭一郎がこれから通う高校の一年先輩であることが判明し、二人は即売会での仕事を通じて少しずつ仲を深めていきます。

本の話以外疎い扉子ですが、人としっかり関係を持ちたいと願っていて、恭一郎は知らず知らずのうちにこの先輩に心惹かれていきます。

事件

栞子は仕事で海外に出ていて、主に大輔が彼女の代わりに依頼をこなすことになりますが、ここで事件が起きます。

康明の所有していた古書を巡っていくつも問題が発生し、一同の頭を悩ませることになります。

この時、問題解決に最も貢献したのは扉子でした。

祖母、母親譲りの洞察力、知識量で問題を解決し、少しずつ今回の依頼に隠された真実や裏が明らかになります。

感想

魅力的な題材

本シリーズではいつも魅力的な本が物語の中心にくるのですが、本書では題材の一つとして夢野久作の『ドグラ・マグラ』が取り上げられています。

この時点でもう嬉しくて仕方ありませんでした。

三大奇書の一つとして知られ、読めば頭がおかしくなるという伝説があるほどで、僕は残念ながら最後まで読み切れたことが一度もありません。

角川文庫から出版されている本書の表紙は強烈なインパクトを誇っていて、表紙だけであれば見覚えのある人も多いのではないでしょうか。

僕は最後まで読めていませんが、いつもふとした時に今なら読み切れるかも、なんて思うことがあり、あらがえない魔力を有しているのは明らかです。

そんな奇書を、本書はどう物語に組み込んでくれるのか。

ぜひ楽しんでもらえればと思います。

新たなビブリア古書店

本書で恭一郎という新たなキャラクターが登場し、扉子と気持ちを通わせるようになります。

どことなく大輔に似ている部分もあり、これから扉子と少しずつ関係を築いていくのではないかと予想されます。

新シリーズ三作目にして扉子にも心を通わせることのできる相手ができて、ようやく世代交代が進むのではと期待が膨らみました。

扉子が本に関する知識や洞察力を担い、恭一郎が人間的な部分を担う。

非常にバランスがよく、これから物語が展開していく上で重要になることは明らかです。

扉子の印象がやや薄い

これからに期待したいのですが、不安もあります。

それは扉子の存在感がまだまだ出てこないことです。

高校二年生という年齢を考えれば本に関する知識量、洞察力はずば抜けていることは分かります。

しかし、その上には栞子がいて、さらにその上には祖母の智恵子がいます。

この二人の壁が厚すぎて、いまだに栞子vs.智恵子の構図ばかりクローズアップされ、扉子の印象がそこまで残らないという状況に陥っています。

この状況をいかに打破するのか。

そこが問題となります。

一方で、老いても智恵子の好奇心は衰えておらず、まだ誰にも言っていない目的があることが明らかで、しかもそのために扉子と恭一郎に狙いを定めていることが分かります。

そうすると二人は必然的に物語の中心に躍り出ることになり、二人を栞子と大輔がフォローするという構図が完成します。

ここまでくれば世代交代といっても差し支えないと思うので、次巻でそこまで物語が進むことを期待しています。

おわりに

扉子が人間的にも成長したいと願っている部分が一番胸に残るエピソードでした。

智恵子の策略に対して、扉子と恭一郎はどのような選択をとるのか。

シリーズ通しての宿命のようなものなので、しっかり見届けたいと思います。

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