SF

『ユア・フォルマII 電索官エチカと女王の三つ子』あらすじとネタバレ感想!人間とは何かを考えるシリーズ第二弾

★第27回電撃大賞《大賞》受賞のSFクライムドラマ★
哀切怒濤の第2弾開幕――!!

再び電索官として。歩み出したエチカに新たな事件が立ちはだかる。RFモデル関係者連続襲撃事件――被害者の証言から容疑者として浮上したのは、他ならぬ〈相棒〉ハロルドの名前だった。

「きみの思考に入り込めたらいいのに」
「あなたに潜れたらどんなにいいか」

ままならない状況に焦るほど、浮き彫りになる<人>と<機械>の絶対的違い。埋められない溝に苦しみながらも捜査を続ける二人を待ち受ける衝撃の真相、そしてエチカが迫られる苦渋の選択とは――!

Amazon商品ページより

シリーズ第二弾となる本書。

前の話はこちら。

前作においてハロルドには兄弟が二人いることが分かっていますが、本書ではそこからRFモデルが他のアミクスとどう違うのかが見えてきます。

エチカとハロルドが心を通わせることを阻むいくつもの障害があり、それを乗り越えてでも繋がりたいと願う二人の気持ちがとても尊く、印象的です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

容疑者

前作で起きた事件から三か月後、エチカは電索官として再び現場に復帰し、ハロルドの住むペテルブルグに移住します。

再びバディで仕事に取り掛かるのかと思いきや、唐突にハロルドに対して警察が任意同行を求めます。

ロンドン市内で連続襲撃事件が起きていて、警察はハロルドが犯人だと考えています。

ハロルドのメモリから彼が犯行時刻全てにおいてアリバイがあることが証明されますが、警察は改ざんできると聞く耳を持ちません。

警察がそこまでハロルドを犯人だと考える理由。

それは、目撃されている犯人の容姿がハロルドと同じRFモデルだったからです。

さらなる事件

RFモデルはハロルド含めて三体いますが、スティーブは前作での事件によって機能停止状態にあり、もう一人のマーヴィンは何年も行方不明のまま。

つまり、現状で犯人であり得るのはハロルドしかいないことになります。

そんな中、またしても襲撃事件は起こり、今度はハロルドの所有者であるダリヤが襲われます。

この時、ハロルドは身柄を拘束されていたため犯行に及ぶことはできないはずですが、警察は共犯者がいるとして彼への容疑を持ち続けます。

エチカはハロルドの疑いを晴らすべく、上司のトトキの協力を得て捜査権を勝ち取り、犯人逮捕に向けて動き出します。

手掛かり

エチカは被害者たちの機憶に潜り、手掛かりを探します。

すると犯人の凶器であるナイフに特徴的なデザインがあり、それはケンブリッジ大学のものであることが判明します。

ハロルドたちの開発者・レクシーの母校ということで彼女から話を聞くことにしますが、ここから事件は思わぬ方向に展開します。

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感想

エチカとハロルドの気持ち

前作においてお互いを特別だと認識した二人。

本書ではより素直になり、お互いとしっかり向き合いたいということをそれぞれが口にしています。

アミクスであるハロルドに対して『気持ち』という言葉を使うのはもしかしたら適切ではないかもしれませんが、僕が読んでいる限りには彼にも心があり、自分の意志で物事を決めているように感じました。

エチカについて、ハロルドのおかげで少しずつ人間らしい感情を取り戻しつつあり、彼女の魅力がより際立つようになってきました。

バディ小説ということで、二人の関係はこれからも最大の魅力になってくると思うので、ますます期待が膨らみます。

人間とは何か

森博嗣さんのWシリーズ、WWシリーズなどでも言及されていますが、本書においても人間とは何かということが取り上げられます。

人間と同じ考え方、感じ方ができれば、それは人間なのか。

あるいは生物的な体なども含めて人間なのか。

ロボットを扱う上で非常に重要な問題であり、今後もたびたび議論されるではないかと思います。

人間とは何か、が本書において一番重要だとは思いません。

それでも本書の世界において人間やロボットをどう捉え、それをどう未来に活かしていくのかに非常に興味があります。

二巻にしてかなり盛り上がってきているので、これからこの盛り上がりを超えられるのか。

少し怖いくらいです。

おわりに

二巻で失速するどころか加速を続け、シリーズとしてちゃんと成り立っているところを証明してくれたと思います。

エチカやハロルドなど主要人物が魅力的であることに疑う余地はない一方、ビガがどうも宙ぶらりんで活かしきれていないようにも感じます。

エチカとハロルドを繋ぐ重要な人物だと思うので、彼女の今後のさらなる活躍にも期待です。

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