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『Yの悲劇』あらすじとネタバレ感想!ハッタ―家に関わるミステリが魅力的なシリーズ第二弾

harutoautumn
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行方不明の富豪ヨーク・ハッターの死体がニューヨークの港に揚がった。警察は毒物による自殺と断定したが、その後、ハッター一族の邸では奇怪な事件が起こり始める。子供のジャッキーが毒物の入った飲み物で危うく命を落としそうになり、未亡人のエミリーがマンドリンという奇妙な凶器で殺害されたのだ。狂気じみた一族を巻き込んで展開される驚愕すべき完全犯罪―名探偵ドルリイ・レーンが解明にいどむ連続殺人の全貌とは?スリリングな謎、用意周到な伏線、明晰な論理性と、本格ミステリに求められるすべてを備えた不朽の名作。新訳決定版。

「BOOK」データベースより

シリーズ第二弾となる本書。

前の話はこちら。

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今回レーンたちが挑むのは、悪評轟く明らかに普通でない一族です。

見えない真相と、前作とは違って苦悩している姿を見せるレーン。

シリーズであっても、『Xの悲劇』とは異なる味わいが楽しめる一冊です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

死体

ヨーク・ハッターの死体が海で見つかります。

警察は五週間にわたって捜査した結果、自殺であると判断します。

理由として、いくつかあげられます。

ヨークが温和で知り合いが少ないため、彼を殺害したいと考える敵がいないこと。

そしてもう一つは、ハッター家にまつわる話が関係します。

ハッター家

ハッター家は裕福な一家でした。

昨年末、ヨークは失踪していて、当初警察は身代金目当ての誘拐だと考えました。

ところが、犯人から連絡はなく、これを否定。

ハッター家には妻のエミリーをはじめ、悪癖が強すぎる人間が数多く存在していて、それだけでも逃げ出したいと思う理由になりえるほどでした。

しかし、銀行預金は一切手つかずで、それも理由にならない。

年齢から考えても、女性関係で失踪するとは考えにくく、警察は自殺という線しか考えられない状況になっていました。

悲劇の始まり

ハッター家を巡る事件は、ヨークの件が発端に過ぎませんでした。

盲目で話せないルイーザを狙った毒殺未遂。

続いてマンドリンによるエミリーの撲殺。

凶器の選択から、そこには何か理由があるように思えて仕方ありません。

『不思議の国のアリス』に登場するマッド・ハッターに例えられたこともあるハッター家であれば、誰が犯人でも不思議ではありません。

警察は捜査に行き詰り、再びレーンに助力を求めるのでした。

感想

理想的な舞台

本書の良いところは、まず舞台設定です。

一人ではなく、一家として悪評を轟かせるハッター家。

描写が深まるほどに歪んでいることが分かり、絶対に関わりたくない相手であることが分かります。

そんなハッター家における事件であるため、容疑者は考え出せばいくらでも出てきます。

ところが、証言や証拠を踏まえると、どうしても犯人を特定することができない。

最終的に真実が明らかになるわけですが、これがまた鮮やかで、『Xの悲劇』とはまた違った名推理を味わうことができます。

レーンの苦悩

前作ではあれだけ余裕を持ち、見事な推理を見せてくれたレーンですが、今回はその切れ味が少々悪いです。

手も足も出ないというよりも、知ってしまった真実に苦悩しているような、そんな様子。

その理由は最終的に明らかになるのですが、これが驚きや魅力に満ち溢れてるものでした。

レーンの様子にも納得がいく内容で、推理パートはとにかく面白かったです。

甲乙つけがたいところですが、個人的にはシリーズの中でも本書を特に気に入っています。

おわりに

シリーズ二作目ですが、単に前作を踏襲したわけではないところが好印象で、ミステリの傑作であることがよく分かりました。

登場人物のキャラクターも非常に立っているので、ぜひじっくり本書を堪能してください。

次の話はこちら。

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