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『Xの悲劇』あらすじとネタバレ感想!元俳優の探偵・ドルリイ・レーンが活躍するシリーズ第一弾

harutoautumn
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ニューヨークの市街電車で起こった事件は、サム警視の頭を悩ませるに充分なほど不可解なものだった。突然の豪雨を避けるため、婚約者や友人たちと市電に乗った株式仲買人が、なかでくずれるように倒れた。上着のポケットに入っていた奇妙な凶器で殺されたらしいのだが、密室状況の車内には被害者に悪意を抱く者が大勢いた。サム警視は事件の解決を元俳優の探偵ドルリイ・レーンに依頼するが、第2、第3の殺人が発生するにおよび、事件は意外な様相を呈しはじめる。巨匠エラリイ・クイーンが若き日にものした本格ミステリの傑作。新訳決定版。

「BOOK」データベースより

エラリイ・クイーンの中でも特に人気のある、探偵・ドルリイ・レーンを主人公としたシリーズ第一弾となる本書。

はじめは安楽椅子探偵のようですが、次第にレーンも現場に赴き、元俳優ならではの特徴を活かした活躍を見せます。

殺人事件が重なるのにまるで見えてこない真実ですが、レーンが見事にそれを暴きだします。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

ハムレット荘

地方検事のブルーノと警視のサムは、ニューヨーク郊外にあるハムレット荘を訪れます。

昔のイギリスを想起させるような、舞台の背景のような大豪邸。

そこにドルリイ・レーンという元俳優で今は探偵をしている男性が住んでいました。

レーンは以前、警察にはできなかった事件解決に貢献し、サムたちは今回それを目当てに訪れました。

二人が持ってきたのはとある殺人事件の話で、それはもう珍奇で真相の見えない事件でした。

巧妙な殺人

この事件の被害者は、ハーリー・ロングストリートという株式仲介業者の男性です。

彼は成功を収めている一方で、多くの人から恨みを買っているような人物でした。

ある日、ロングストリートは仲間と共に満員電車に乗りこみますが、そこで何者かによって殺害されてしまいます。

凶器は濃縮したニコチン液に浸した針で、凶器から犯人を導き出すことは困難な状況でした。

容疑者こそ多数いますが、犯人を特定するだけの証拠がありません。

打つ手がなくなったサムたちは、レーンに頼ってきたのでした。

動き出す

話を聞いたレーンは自身の興味をくすぐられ、腰を上げて現場に向かいます。

何もかも見透かしたような余裕をたたえるレーンですが、その後も新たな殺人事件が起きてしまいます。

サムたちは次第にレーンの探偵としての能力を疑い始めますが、それはレーンの正しい姿とはいえません。

レーンは警察が思いもよらないような方法で情報を集め、やがて誰もたどり着けなかった真実を明らかにします。

感想

これぞ王道ミステリ

エラリイ・クイーンといえば、ミステリ愛読者として欠かすことのできない小説家ですが、僕はここにきてようやく手にとることとなりました。

多くの人から高い評価を得ている本書ですが、それも納得の内容でした。

まず時代背景もあり、どこか役者ぶった態度、発言も全く気にならず、むしろそれが読書欲を搔き立てます。

ハイテクな機器がないからこそ証拠も限定されており、情報を集めるには足を使って稼ぐしかない。

非常に地道ですが、これこそ昔ながらのミステリであり、童心を刺激されっぱなしでした。

飽きてくる場面もある

ここまで本書の良いところを書いてきましたが、個人的には全てが全て良かったかというと、そうではありません。

一番感じたのは、演技がかっているからこそ物語の進行がゆっくりで、それが時にじれったくなることです。

緩急がついていれば特に問題ありませんが、時に冗長と感じてしまうシーンもあり、大絶賛とはいけなかったというのが本音です。

最近は特にリーダビリティに優れた作品を好むようになっているので、年齢を重ねて集中力の高い読書が苦手になってしまったのかもしれません。

おわりに

ドルリイ・レーンの初の活躍となる一冊でした。

ミステリの醍醐味を色濃く感じられる作品なので、ミステリ初心者も読書家もぜひじっくり味わってください。

次の話はこちら。

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