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原田マハ『たゆたえども沈まず』あらすじとネタバレ感想!ゴッホの歩んだ壮絶な人生と彼を支えた人たち

harutoautumn
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19世紀末、パリ。浮世絵を引っさげて世界に挑んだ画商の林忠正と助手の重吉。日本に憧れ、自分だけの表現を追い求めるゴッホと、孤高の画家たる兄を支えたテオ。四人の魂が共鳴したとき、あの傑作が生まれ落ちた―。原田マハが、ゴッホとともに闘い抜いた新境地、アート小説の最高峰。ここに誕生!

「BOOK」データベースより

本書は原田マハさんによる美術を題材とした小説で、取り上げられているのはフィンセント・ファン・ゴッホです。

2020年8月15日放送の『世界一受けたい授業』に受けたい授業で原田マハさんご自身が出演され、ゴッホの人生について語ったことで本書のことを知ったという人も多いかもしれません。

日本を愛し、日本人に愛されたゴッホ…話題のアート小説「たゆたえども沈まず」と共に辿る、ゴッホの人生

ゴッホの名前は今でこそ誰もが知るほどの知名度を誇り、作品も名前を知っていたり、見たことがあるという人も多いと思います。

しかし、本書に登場するゴッホはそんな華々しさからは遠い孤独な人で、僕のイメージとはかけ離れていました。

ゴッホというと『自分で耳を切った人』というイメージが先行しがちですが、本書にはそれがゴッホのほんの一面に過ぎないこと、彼を支えた弟や日本人の存在があったことが描かれています。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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タイトルの意味

内容に入る前に、タイトルの意味について。

パリの中心部にはセーヌ川が流れていて、幾度も氾濫し、パリの人々は水害に苦しんできました。

しかし、人々はその度に街を再建し、より一層発展させてきました。

そして、船乗りたちはそんなパリを見て、タイトルの言葉をまじないの言葉として掲げるようになりました。

たゆたえども(ゆらゆら揺れても)、決して沈まない。

それこそがパリであり、登場人物たちの心を何度も支えてくれる言葉でもあります。

あらすじ

日本人の挑戦

ゴッホを語る上で、欠かせない人物が何人かいます。

その内の二人が日本人の林忠正と加納重吉です。

林は単身でパリを訪れ、画商として浮世絵など日本美術の素晴らしさを広めることに成功。

加納も林に誘われる形でパリを訪れ、林の仕事をサポートします。

パリでは日本人であるというだけで軽んじられ、浮世絵もまだまだ文化して定着しているというわけではありませんでしたが、二人は日本人であることを武器にこの偉業を成し遂げます。

後に巷でゴッホと呼ばれているフィンセントは彼らと出会い、浮世絵の素晴らしさに惹かれていくのでした。

絵で繋がる兄弟

フィンセントにはテオドルス(通称テオ)という弟がいました。

二人はグーピル商会で働いていましたが、フィンセントは退職、テオは画商として才能を開花させます。

一方、フィンセントは印象派と呼ばれる画家たちに影響を受け、やがて自ら絵を描くようになります。

フィンセントはその高い感性を武器に、印象派や浮世絵から影響を受けた作品を生み出しますが、それは今までにない全く新しいアートでした。

テオだけでなく、林や加納もフィンセントの絵を高く評価しますが、パリにはフィンセントの絵を受け入れるだけの器はまだありませんでした。

新たな時代を切り開くアート

フィンセントは金銭的にテオの支援を受けながら絵を描き続けますが、二人は何度もケンカし、フィンセントは何も価値を生み出せない自分に苦しんでいました。

そんな時、林の助言でフィンセントはアルルに住まいを移し、精力的に絵を描きます。

さらにすでに活躍していたポール・ゴーギャンをアルルに送り込むことでフィンセントを刺激し、良い作品作りが出来るようサポートします。

しかし、テオや林たちの願いとは裏腹に、フィンセントは孤独な人生を生きていくことになります。

感想

新しいアートを切り開く厳しさ

僕はすでに世界的に有名になっているゴッホしか知らなかったので、彼の人生がこれほどまでの孤独に包まれていることに大きな衝撃を受けました。

華々しさなど一カケラもなく、あるのは孤独だけ。

そして、どれだけ素晴らしい絵を描いたとしても、評価されていない新しいものは受け入れてもらえないという厳しさが胸に強く残りました。

普通の感性であれば、数年も持たずに筆を置いてしまってもおかしくありません。

ゴッホは報われたのか

しかし、ゴッホは孤独に負けそうになり、自分の価値の低さに苦しみながらも絵を描き続けました。

これはゴッホだからこそ出来たことであり、その努力が実って現在、ゴッホは歴史に名を残すほどの画家になったのでした。

死んでから評価されても、当人にとって意味はありません。

本書を読んでも、伝わってくるものの多くはゴッホの苦しさ、寂しさでした。

本当にゴッホは幸せだったのか、報われたのだろうかと何度も考えてしまいます。

しかし、本当に自分を理解してくれる人がいて、自分の情熱を絵に注げたことで、ゴッホの人生は意味のあるものだったのではないかと、思えるようになりました。

タイトルの偉大さ

タイトルの意味について上述しましたが、『たゆたえども沈まず』という言葉は何度も登場し、登場人物たちの心の支えになりました。

どんな時でも激流に逆らわず流れ、たゆたっても決して沈まない。

これは人生にも当てはまる言葉であり、これから辛いことが何度あろうともこの言葉を思い出し、強く生きようと思わせてくれました。

おわりに

孤独や悩みの先に得られた感動、慈愛、愛おしさなどが描かれていて、これまでの原田さんのアート作品とはまた違った意味で心を揺さぶってくれました。

原田さんのゴッホへの思いは深く、『ゴッホのあしあと』という本でもより詳しく思いを書かれていますので、ぜひそちらも読んでみてください。

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