『神去なあなあ夜話』あらすじとネタバレ感想!前作の一年後を描く後日譚
三重県の山奥、神去(かむさり)村に放りこまれて一年が経った。最初はいやでたまらなかった田舎暮らしにも慣れ、いつのまにか林業にも夢中になっちゃった平野勇気、二十歳。村の起源にまつわる言い伝えや、村人たちの生活、かつて起こった事件、そしてそして、気になる直紀さんとの恋の行方などを、勇気がぐいぐい書き綴る。人気作『神去なあなあ日常』の後日譚。みんなたち、待たせたな!
Amazon商品ページより
シリーズ第二弾で後日譚となる本書。
前の話はこちら。
勇気が神去村に移住して一年。
慣れてきたこともあり、村の慣習や人間関係がより深く描かれ、前作以上に神去村やそこに住む人々の魅力が通じるようにできています。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
神去村に伝わる言い伝え
勇気が神去村に移住して一年。
『神去なあなあ日常』の続き物として、勇気が日記(=『神去なあなあ夜話』)を執筆するというスタイルで物語が進行します。
少しずつ勇気は神去村で村人の一人として認められる立場になり、以前までは聞けなかったような伝説や言い伝え、過去を様々な村人から教えてもらいます。
例えば神去村の起源。
まだ神去村と呼ばれてなかった頃、この土地は大きな池で、大きな白蛇の神様がいました。
その神様が神去村誕生に深くかかわっていて、それが勇気の目を通して描かれます。
例えば神去村に大きな爪痕を残した事故。
二十年前、神去村では誰の記憶にも残る事故が起きましたが、誰もそれを語ろうとしません。
勇気はこの村に住むにあたって知らなければならないと決意し、様々な村人に聞いてようやく事実を知ることになります。
このように神去村のルーツや今に至るまでの経緯に関するエピソードが盛り沢山で、前作以上に神去村を好きになれる要素がふんだんに詰まっています。
勇気の恋の行方
そして多くの読者が気になるのは、勇気と直紀の恋の行方です。
勇気は一人の男として前作に比べるとちょっとはたくましくなりましたが、直紀の気持ちが向いているのは『おやかたさん』と呼ばれて村人の信頼を集める清一です。
既婚とはいえ、そう簡単に太刀打ちできる相手ではありません。
しかし、勇気は若さと直紀への思いを原動力に、何度でも彼女にアタックします。
この努力が本書では報われるのか。
ぜひ結果だけでなく、それまでの過程も含めてお楽しみください。
感想
まだまだ止まらない神去村の魅力
本書では前作同様、神去村の魅力が勇気の目を通じて描かれます。
前作では勇気がはじめてのことばかりため、主に林業という仕事の部分や村人のディティールを描くことに多くのページが割かれました。
それに対して本書では、その前提を踏まえて神去村に伝わる伝説、あるいは村人たちの過去などに焦点を当てている。
それによって神去村がどうして今の形になったのか、今の人間関係になったのかがより鮮明になります。
僕は正直、前作が林業の話ばかりでせっかくのキャラクターが活かしきれていないと感じていたので、本書のように魅力の部分をストレートに伝えてくれるのはもう大歓迎でした。
勇気の心境の変化
そして何より、主人公である勇気に起こる変化が一番の見どころではないかと思います。
あれだけ横浜に帰りたがっていた勇気も気が付けば神去村に馴染み、ここにしかない魅力の虜になっています。
本書でも新たな事実、伝説を知っては神去村への思いを深め、ますますこの土地で生きたいと願うようになります。
彼の心に起こる変化は、まっさらな状態から神去村と出会った僕たち読者と同じではないかと、思うようになりました。
最後には、直紀との恋の決着が待っています。
不器用な二人が不器用になり一生懸命考え、自分の考えを誠心誠意込めて伝える。
この純粋な気持ちも読んでてくすっぐたく、それでいて心地よかったです。
おわりに
前作ではまり切れなかったという人もご安心ください。
本書は単なる前日譚では終わらず、ちゃんとパワーアップしています。
ぜひ勇気の視点から神去村のあれこれを眺め、この村のことをもっと好きになってもらえると嬉しいです。
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