『ソードアート・オンライン11 アリシゼーション・ターニング』あらすじとネタバレ感想!
キリトが謎のファンタジー世界に入り込み、二年が過ぎた。“北セントリア帝立修剣学院”の“上級修剣士”となったキリトと親友ユージオの二人は、人界最強の秩序執行者“整合騎士”目指し、修行の日々を過ごしていた。“上級修剣士”の二人には、身の周りの世話役があてがわれる。キリトにはロニエ、ユージオにはティーゼ。四人は互いに絆を結び、充実した修士生活を過ごしていた―その時。突然、“悪意”はやってきた。ロニエとティーゼが、下劣な貴族達の罠に嵌められる。それを知ったユージオは彼らに対して剣を抜こうとするも、教会への信仰心で身体が動かない。その時、ユージオの右目を凄まじい激痛が貫き、奇妙なしるしが浮かび上がる。それは、ユージオには読めない神聖文字の羅列だった。―「SYSTEM ALERT」。
「BOOK」データベースより
シリーズ第十一弾となる本書。
前の話はこちら。
ついにアンダーワールドの真の姿が少しずつ見え始めます。
平和な時間は終わりを告げ、物語は一気に加速します。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
上級剣修士
キリトとユージオは学院にたった十二人しかいない上級剣修士となり、それぞれロニエ、ティーゼという練士が傍付きとしてつきます。
二人の上にはまだ成績上位者がいますが、序列は年四回の検定試合で決まるため、目標にかなり近づきつつありました。
そんな二人のことを良く思わない人たちもいて、それが上級剣修士の首席であるライオスと、次席のウンベールでした。
二人はいかにも貴族らしい尊大な態度でキリトたちのことを見下しますが、禁忌目録に違反することはできないため大きな問題とはいえませんでした。
ところが、ここで予想外のことが起きます。
腹いせ
ある日、キリトとユージオはロニエとティーゼから相談を持ち掛けられます。
二人の友人・フレニーカはウンベールの傍付きですが、ウンベールから不適切な指導をされ、時には屈辱的な扱いをされているのだといいます。
ユージオは以前、立ち合いでウンベールと引き分けに終わっているため、その腹いせとしてフレニーカがターゲットになったのではと推測。
ウンベールに抗議しますが、そのことを認めてもらえず、問題解決に至りません。
フレニーカの我慢が限界に達したある日、ロニエとティーゼはウンベールに直訴しに行き、なかなか戻ってきません。
ユージオはそのことをフレニーカから教えてもらい、急いでウンベールの部屋に向かいます。
警告
ユージオを待っていたのは、縄で縛られたロニエとティーゼ、そしてそれを嫌らしく眺めるライオスとウンベールでした。
明らかに行き過ぎた行為ですが、ライオスとウンベールは貴族裁決権を行使しただけだと説明。
ユージオはこんなことを許す法に疑問を抱き、その途端に右目の奥に鋭い痛みが走ります。
それは、法や教会に疑問を抱く時にいつも起こる現象でした。
右目にはコード871というシステムアラートが浮かびますが、ユージオにはその意味が分かりません。
それでも痛みを超えてロニエたちを助け、それにキリトも加勢します。
これは禁忌目録における違反行為であり、かつてアリスが犯した罪と同じものです。
しかし、そこで待っていたのはキリトもユージオも予想していないことの連続でした。
平和だった時間は終わりを告げ、物語は一気に動き出します。
感想
ここまでやや物足りない展開でしたが、本書にて一気に動き出します。
禁忌目録に縛られ、現行の制度に逆らおうとすると問答無用で痛む右目。
一体誰がこの制度を作り、この世界を支配しているのか。
この辺りの説明がなされ、アンダーワールドという世界の全貌が少しずつですが見えてきました。
整合騎士との戦いはこれまでのものとは一線を画す激しいもので、騎士特有の能力などを活かしたバトルはこれからより一層盛り上がりそうです。
終盤、アンダーワールドについての説明がかなりの文量を占めていて、面白かったのですがテンポはやや悪めです。
しかもこれで説明が終わらないのですから、膨大な量の設定に驚きつつも感心してしまいました。
アリシゼーション編において重要な説明になるので、この辺りを整理しながらしっかり読み込んでおくと、次巻以降をさらに楽しめると思います。
おわりに
これまでの時間が嘘だったかのように、物語が一気に核心に迫る内容でした。
ついにリアルワールドとの繋がりも見えてきて、次巻以降はさらに面白くなりそうです。
次の話はこちら。
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