ソードアート・オンライン

『ソードアート・オンライン10 アリシゼーション・ランニング』あらすじとネタバレ感想!

謎のファンタジー世界に入り込んでしまったキリト。VRMMOチックなその空間で最初に出会った少年・ユージオ。“NPC”とは思えないほど感情が豊かなその少年と共に、キリトは央都“セントリア”に向かい、そして、二年が過ぎた―。キリトとユージオは、“北セントリア帝立修剣学院”の“初等練士”となり、それぞれ先輩であるソルティリーナとゴルゴロッソの指導を仰ぎながら、人界最強の秩序執行者“整合騎士”を目指す日々に明け暮れていた。央都を統べる“公理教会”の中枢にたどり着くため、二人はあまたの障害をはねのけ、学院にわずか十二人しか存在しない“上級修剣士”を目指す―!壮大なるヴァーチャル・ワールド・スペクタクル。

「BOOK」データベースより

シリーズ第十弾となる本書。

キリトのアンダーワールドでの旅が展開されると共に、現実世界では彼の陥っている状況が明らかにされます。

サブタイトルにある『ランニング』には進行するという意味が込められています。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

あらすじ

痕跡

現実世界においてキリトは所沢にある防衛医大病院に搬送されたはずですが、ユイが監視カメラに侵入したところ、搬送された形跡はなく、別の場所にいる可能性が高いことが分かりました。

キリトが言い残した言葉から、『高適応性人工知能』というワードが浮上。

これまでの経緯からラースや菊岡が関与していると仮定すると、国の予算として莫大な金額が何らかの名目で計上されていることが予想されます。

そこで調べたところ、オーシャン・タートルと呼ばれる海洋研究目的の船がヒットします。

あとは、どうやって船に乗り込むかでした。

アリシゼーション計画

アスナはキリトのPCに残されたアドレスからSAOを作った茅場晶彦のかつての恋人・神代凛子という研究者に連絡をとります。

凛子はオーシャン・タートルで行われている研究のために呼ばれていて、アスナは偽装して凛子と共に乗船することに成功します。

そこには菊岡の姿があり、彼の所属が陸上自衛隊であることが明かされます。

観念した菊岡は、なぜキリトをオーシャン・タートルに無断で連れ込んだのかを説明します。

キリトは低酸素状態が続いたことによって神経細胞の一部が破壊されてしまい、現代医療ではそのまま目覚めない可能性がありました。

しかし、ラースの持つ技術によってフラクトライトを賦活することでネットワークの再生を促進させられる可能性があり、船内で治療していたのでした。

さらに菊岡と研究者の比嘉は目的であるボトムアップ型人工知能についても話します。

フラクトライトを発見したことで、それをコピーすれば魂を複製したことになり、目的が達成されたかのように思われました。

ところが人格を複製すると、複製された人格はその事実を受け入れられず、崩壊してしまうことが分かりました。

そこで生まれたばかりの赤ちゃんの魂をコピーし、仮想世界の中で成長させるという方法を考えつきます。

その実験場がアンダーワールドであり、キリトが協力していたのはこのテストでした。

アンダーワールドは現実世界の一千倍もの速さで時が流れていて、今では人口が八万人にまで増えていました。

ところが問題はまだあり、それは彼らが誰一人としてルールを破れないことでした。

菊岡たちの最終目的は戦争で敵の兵士を殺せるAIを作ることであり、そこで一役買ったのがキリトでした。

彼の登場によってアリスは禁忌目録と呼ばれるルールの一つを破ることになり、計画は一歩前進したことになります。

菊岡たちはこの計画を『プロジェクト・アリシゼーション』と呼びます。

第一歩

アンダーワールド内の話。

キリトとユージオが旅に出て半年後、二人は剣術大会に出場します。

キリトはこの世界でSAOにおけるソードスキルが使えることに気づき、アインクラッド流としてユージオに剣術を教え、二人とも剣術大会で優勝を果たします。

それによって英兵隊への入隊許可を得て、翌年の春には帝立修剣学院に入学するのでした。

帝立修剣学院では剣術と神聖術を学ぶことができ、二人はそれぞれ学院に十二人存在する上級修剣士のお付になり、目標である学院での主席、次席の独占に向けて着々と進んでいきます。

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感想

アンダーワールド内での話はキリトだけが知っている剣術のアドバンテージもあり、比較的危なげなく進行します。

順当な分、やや盛り上がりに欠ける印象です。

一方で、アスナたち現実世界でのパートではプロジェクト・アリシゼーションの全貌が明かされ、キリトがまたしてもとんでもないことに巻き込まれていることが明らかになります。

規則を守るだけでなく、そこを逸脱した行為にすら及べる人工知能の開発。

まだ完成したわけではありませんが、その先に何が待ち受けているのか。

キリトの治療は無事に完了し、こちらの世界に戻ってこられるのか。

菊岡は様々な疑問に答えてくれますが、それが全てという風に思えず、まだまだ謎が隠されている印象です。

サブタイトルにランニングとついているわりにはそこまで進行していないので、次巻での盛り上がりに期待したいです。

おわりに

プロジェクト・アリシゼーションの全貌が明らかになるのが最大の見所でした。

計画を左右するのはまたしてもキリトだと思われるので、彼の行動がどう影響するのか。

次巻以降がますます面白くなりそうです。