『丘の上の賢人 旅屋おかえり 』あらすじとネタバレ感想!今回の舞台はえりかの故郷である北海道
あなたのふるさとはどこですか?
幻の札幌・小樽編を収録! ベストセラー『旅屋おかえり』シリーズ特別編
勝田文さん描き下ろし漫画も収録 いきなり文庫!売れないタレント・おかえりこと丘えりかは、依頼人に代わり旅をする「旅の代理人」。秋田での初仕事を終え、次なる旅先は北海道──ある動画に映っている人物が、かつての恋人か確かめてほしいという依頼だった。依頼人には、初恋を巡るほろ苦い過去があって……。『旅屋おかえり』未収録の、幻の札幌・小樽編が待望の書籍化。北海道旅エッセイ&おかえりデビュー前夜を描いた漫画も収録した特別編!
Amazon商品ページより
前の話はこちら。
『おかえり』こと丘えりかがまたしても依頼人の代わりに旅に出ますが、今回の行き先は北海道です。
夢を叶えるまで帰らないと誓って出てきた土地に赴き、えりかは何を成果物として持ち帰るのか。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
丘の上の人
ある日、えりかの所属する事務所に一通のメールが届きます。
メールにはURLが添付されていて、クリックすると動画が流れます。
場所はどこかの公園で、真ん中にある丘の上で中年の男性がじっと座っていました。
動画はそれで終わらず、若者の群れが男性を蹴る様子が映っていました。
このメールは古澤めぐみという女性からの旅代行依頼で、丘のある公園は北海道札幌市にあります。
めぐみは若者に蹴られていた男性がかつての恋人ではないかと思う一方、故郷である北海道に十八年間帰っておらず、姉との確執から今も戻れずにいました。
そこで自分に代わり、えりかにこの動画の男性に会ってきてほしいのだといいます。
決意
えりかはめぐみの思いに心を動かされる一方で、依頼を受けるかどうか悩みます。
めぐみ同様、えりかもまた夢を叶えるまで故郷に帰られないと誓っていて、故郷である礼文島は北海道にあるのです。
悩んだ末に依頼を断ろうとしますが、どうしても丘の上の男性のことが頭から離れず、話だけでも聞こうとめぐみと実際に会います。
めぐみの話を聞くともう無視することなどできず、えりかは結局十四年ぶりに北海道に帰る決意を固めるのでした。
何を持ち帰るか
えりかはこうして札幌、そしてめぐみのかつての恋人で丘の上の男性かもしれない純也の故郷・小樽を二泊三日で回ることになります。
彼女のスタイルとして旅は旅として楽しむというものがあり、北海道の魅力がいくつも披露されます。
しかし、旅代行は楽しいことばかりではありません。
純也の母親。
女手一つでめぐみを育ててくれた姉ののぞみ。
彼女たちにとって話したくないことを掘り返すわけで、そう簡単に心を開いてはくれません。
それでもえりかはこじれたそれぞれの気持ちをほぐし、みんなの結ぶリボンの役目になれるよう奔放します。
感想
原田マハさんだからこその旅小説
著者である原田マハさんは自身も大の旅好きで、『男はつらいよ』の寅さんからとって『フーテンのマハ』を自称しています。
その影響か、えりかの旅する様子は心底楽しそうで、彼女の旅の模様を見ているだけでこちらまでワクワク楽しくなってきます。
まさに原田さんだからこそ描ける旅小説です。
エンタメとしてちょうど良い
本書は前書となる『旅屋おかえり』と同様、非常にエンタメ方面に振り切っています。
ギャグみたいな登場人物、現実ではありえないようなやりとりの連続。
人によっては寒いと感じてしまうかもしれませんが、それすらも含めて愛すべき作品としてまとめ上げているところに原田さんの筆力を感じました。
頭を空っぽにして、心のおもむくままに楽しむ。
エンタメ小説としてこれ以上ないほど完成されています。
漫画も必見
本書には本編に加えて、原田さん自身が北海道を旅する様子であったり、えりかが生まれ故郷である礼文島を出ようと決意する高校時代を描いた漫画だったりが楽しめます。
特に漫画は小説で大事にしてきた世界観を損なうことなく、勝田文さんがえりかや鉄壁社長の魅力を余すことなく伝えてくれます。
おかえりのファンであれば、大満足であること間違いなしです。
おわりに
少しずつ旅屋としてのえりかの成長が見られ、これから先も読み続けたいと思えるシリーズになってきました。
次はどこに行くのだろう。
そんな風に思いを馳せながら続編を待ちたいと思います。
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