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『教場2』徹底ネタバレ解説!あらすじから結末まで!

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怪物じみた切れ者刑事は、なぜ教官に転じたのか?君には、警察学校を辞めてもらう。“退校”宣告から執行までのタイムリミットは一週間。風間教場に編入された不運を呪いながら、己と闘え。大ヒット警察小説、新章突入!

【「BOOK」データベースより】

ドラマ化が決まった『教場』の第二弾です。

教場という同じシチュエーションでの第二弾ということもあって、一作目ほどの衝撃はありませんでした。

しかし、展開含めて安定した内容なので、安心して読むことができます。

この記事では、そんな本書の魅力をあらすじや個人的な感想を交えながら書いていきたいと思います。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

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第一話 創傷

元医師

物語の主人公は桐沢篤。

彼は以前、父親の経営する病院で二年間働いていた元医師で、異色の経歴といえました。

また偶然なことに、桐沢がその時に診察した患者が同期にいて、名前を南原といいます。

それから桐沢と仲の良い動機として、美浦亮真の名前が挙がります。

この美浦こそが前作『教場』のラストで、風間に対して警察官に文句があると話した生徒であることが判明します。

紛失

そんなある日、桐沢は警察手帳をなくしたことに気が付きます。

紛失すれば即退校のため誤魔化してきましたが、教官の風間にすぐに見破られてしまいます。

しかし、風間は今回は多めに見るといって、見つけ出すよう指示。

さらに紛失ではなく、誰かに盗られた可能性を提示します。

結末

その後の授業で、風間は桐沢の警察手帳がなくなったことを同期学生に知らせます。

風間が様々な問いを投げかける中、南原は自分が桐沢の警察手帳を盗んだことを告白します。

そして入校前、拳銃を密造していたことを明かします。

南原が桐沢を狙った理由、それは病院での診察にありました。

当時、患者で来た南原の傷を見ても桐沢は何も思いませんでしたが、教場での授業を聞いて理解します。

あの時の傷は、密造した拳銃が爆発した時に出来た傷だったのです。

だからそのことに気が付かれる前に、桐沢を退校に追い込むしかなかったのでした。

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第二話 心眼

紛失

物語の主人公は忍野宗友。

忍野は整った顔立ちから同期に目をつけられることが頻繁にあり、同期の堂本真佐丈はそれを守ってくれました。

また最近、教場内の物品がなくなる事件が頻繁していて、忍野はなくなったものの頭文字が全てMで繋がっていることに気が付きます。

ある授業で、脈拍を測定することになり、忍野、板根千亜季、仁志川、桐沢が手本に選ばれます。

このメンバーを指名したのは千亜季で、事前に風間に指示されていました。

忍野は、呼ばれた男子学生三人の共通点として、紛失事件に関係のあることに気が付きます。

結末

風間は紛失事件に関して、犯人は教場内にいると推理。

一方忍野は、授業で測った脈拍で犯人が分かるのではと考えます。

紛失事件に関係する人間ばかりが手本で呼ばれれば、緊張して脈が速くなるはずだと。

調べた結果、それに該当したのは堂本でした。

忍野は友人を思ってそのことを隠そうとしますが、風間はそのことに気が付いて堂本に退校を言い渡します。

そして盗んだ動機について、風間は教えてくれます。

それは千亜季でした。

堂本は、容姿端麗な千亜季に強く惹かれていました。

授業で脈拍が速くなったのは、千亜季がみんなの前に立っていたからです。

そして堂本が盗んだものに共通すること、それは直前に千亜季が触れているということでした。

第三話 罰則

出来心

物語の主人公は津木田卓。

ある時、津木田は教場三階のベランダの手摺に水の入ったバケツが置かれていることに気が付きます。

その下には教官・貞方の私物が置いてあり、濡らしてやれば少し溜飲が下げられると思い、風で落ちた風を装って下に落とします。

そして逃げる際、三階の掃除当番だった秦山と鏡越しに目が合います。

結末

津木田は、秦山にこのことを密告されるのではと恐れていました。

ところがある授業で秦山は頭を痛め、その時のことを忘れてしまい、事件当時、三階には自分しかいなかったと証言します。

これでもう安心かと思われましたが、風間だけはそのことを見抜いているのか、秦山の些細なミスにつけこんで秦山の班全体に連帯責任として罰を何度も与えます。

そして救助訓練で、被災者の気持ちを味わうために、三階からマットの置かれた地上に飛び降りることになります。

失禁したら困ると事前にトイレに行って授業に臨みますが、秦山はその前に自分の癖について明かします。

彼は誰もいなくなってから用を足す癖があり、それはアスパラガスを食べると尿が匂うという理由からでした。

授業が始まると、秦山は急に事件の日、津木田を見たと証言します。

人の記憶は匂いと強い結びつきがあり、事件の日と今日はアスパラガスを秦山は食べていました。

彼はその時の尿の匂いをかいで、記憶を取り戻したのです。

秦山は恨み言をいい、教官の言いつけを破って、津木田を下に落とします。

津木田は謝罪する間もなく失禁し、落下するのでした。

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第四話 敬慕

広告塔

この物語の主人公は菱沼羽津希。

彼女はそのずば抜けた容姿から同期を代表して宣伝活動に参加することが多く、それが当然だと考えていました。

地元のテレビ局からのインタビューも羽津希が担当することになり、彼女は引き立て役として同期の枝元佑奈を同伴させます。

しかし、後でその映像を確認すると、佑奈の方がより魅力的に映っていました。

結末

羽津希は風間に好意を寄せています。

しかし、風間は羽津希の容姿にかまけた性質を度々注意します。

一方、佑奈は優秀な成績をおさめ、何度も恥をかかされます。

そんな中、広告紙の表紙の候補として羽津希と佑奈が挙げられ、投票で佑奈に決まります。

羽津希は信じられないという気持ちでしたが、風間は佑奈が退校することが一ヶ月前から決まっていたことを伝え、やり直しをいいます。

結果、羽津希に決まりますが、屈辱以外の何物でもありません。

羽津希は渡された退校届を出しますが、受理されませんでした。

最後に、羽津希は佑奈とささやかなお別れパーティーを開き、以前に撮影したインタビューの映像を再生します。

そこに映る佑奈は魅力的で、まるで恋する顔でした。

視線の先には風間がいて、自分以上の思いに羽津希は降参するのでした。

第五話 机上

この物語の主人公は仁志田鴻。

彼は優秀である一方で、ドラマで見るような刑事に憧れるあまり、現実を見えていないことが多々ありました。

そんな中、風間は授業の一環のとして、教場内の一室に殺人現場を再現。

二人一組を作らせ、遺族になったつもりで捜査に当たらせます。

仁志田は能木とコンビを組み、刑事になったつもりで情報を読み取ります。

しかし、自分にはない観察眼を能木が持っていることに愕然とし、モチベーションを落としてしまいます。

しかし桐沢と話す中で、能木ですら納得させられなかった風間の真意に気が付きます。

遺族になったつもりで捜査してくれ。

この言葉が意味すること、それは被害者の無念をくみ取ることでした。

捜査のテクニックだけでなく、現場に残された被害者の声もくみ取ることを忘れてはならないと風間は言いたかったのです。

『卵を見て時夜を求むるなかれ』

順序を考えず、せっかちに結果を求めるたとえで、仁志田はしばらく、この言葉を座右の銘にするのでした。

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第六話 奉職

この物語の主人公は美浦亮真。

美浦は桐沢と総代の座を狙って切磋琢磨していました。

しかし、美浦は人を殴ることに罪悪感を覚えてしまう弱さがあり、風間から訓練をつけてもらいます。

卒業が近づき、総代に選ばれたのは桐沢でした。

そして、風間から退校届を渡され、彼を納得させられなければ退校することを覚悟します。

護身術の授業で、最後のチャンスだと風間の相手に志願します。

そこには訓練の成果が表れていて、風間は美浦の成長を褒めます。

しかし、ここで思いがけない事実が判明します。

実は三浦は高校卒業後、今から六年前に一度、警察学校で学んでいたのです。

一度目は退校していますが、二回目である今回は無事に卒業することができました。

卒業する美浦に対して、風間は奉職している理由を教えてくれます。

それは、美浦のような学生に会えるからでした。

最後に

いかがでしたでしょうか。

教場という限定された場所において、これだけの物語が描けるのですから、小説は本当に面白いと思いました。

この先も続編が出てきますので、まだまだ楽しみたいと思います。

前日譚はこちら。

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