ライトノベル
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『薬屋のひとりごと 13』あらすじとネタバレ感想!

harutoautumn
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西都に残る人たちと別れ、一年ぶりに中央に帰ってきた猫猫たちは、
また以前の仕事に戻る。
蝗害、西都のお家騒動からようやく離れることができて、
平穏な日々が戻ってくるかに思えたが――。
猫猫が帰って来てもまだその友人たちに居候されて困る羅半。
上司のげんこつを食らいながら、毎日面白そうなものを探す天祐。
面倒くさい客の相手をしながら、どのように技女を引退するか考える女華。
弟の恋についてあれこれ画策する麻美。
お嬢さまの心境に不安しかない燕燕。
言動と心境にずれが生じ、ちぐはぐな行動ばかりしてしまう姚。
蝗害の災禍にたった一人立ち向かい、生きて西都に戻った羅半兄。
西都でも中央でもそれぞれ違う人生があり、
皆が皆、自分なりの悩みを抱えて生きていた。
猫猫といえば、壬氏の思いに対して素直になる道を選ぶ。
ただ、そこに大きな問題が存在することも理解していた。
官僚の中には玉葉后の息子が東宮にふさわしくないからと、
他の皇族を立てようと考える者たちがいた。
壬氏はもとより、梨花妃の皇子や、
数代前の皇族の血筋までたどろうとしている様子。
国の頂きに近い者には平穏な日々など望むべくもない。
今巻は猫猫のゆかりの人々の視点からも、人生を見ていく。
彼ら、彼女らはどう考え、どう生きていくのか。
また、猫猫は壬氏をどう受け止めていくのか。
都の人々のそれぞれの思いが大きく動いていく。

Amazon商品ページより

シリーズ第十三弾となる本書。

前の話はこちら。

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中央に戻ってきて穏やかな生活が待っているかと思いきや、もちろんそんなことはありません。

大小あれど、誰もが悩みや問題を抱えていて、その解決に猫猫は巻き込まれていきます。

懐かしさに新たな要素が加わり、新たなパートの幕開けです。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

首吊り死体

一行と共に羅漢もまた中央に戻りますが、登庁すると執務室に首吊り死体がありました。

羅漢は理屈抜きにして真実を見抜く目を持っていて、野次馬の中に男性を殺害した人物を見つけます。

問題は、その人物が殺害したことを立証しなければなりません。

羅半は変死体と嘘を混ぜて、検死目的で猫猫がここにくるよう手配をして、捜査を進めるようにします。

恋路

馬の一族も戻ってきて、一同が集結します。

その中で、麻美が気にしていたのは馬閃の恋路でした。

彼は奥手であり、相手もまた奥手。

このままではいつまで経っても進展が見られないということで、麻美がテコ入れします。

馬閃が元上級妃である彼女に近づくことに問題がないわけではありませんが、全く何ともできないことではありません。

この話題は今後も出てくる、一つの大きなものとなります。

今後

ここで久しぶりに緑青館にスポットライトが当たります。

白鈴は相変わらずですが、梅梅は身請けされて今はいません。

三姫の中で最年少の女華は引退を考える年齢になっており、ここにも確実に変化が見られました。

先日の首吊り死体ですが、実は女華のもとに客として訪れたことのある人物でした。

さらに女華にとって大事で、かつ厄介なものが盗まれてしまい、ここでも新たな問題が起きます。

感想

懐かしさ

久しぶりの中央ということで、懐かしい面々が数多く登場します。

人数が多いため、一人一人に割かれるページ数はそれほどでもありませんが、ちょっとしたやりとりで彼らの表情まで見えてくるような描写で、それだけで嬉しかったです。

猫猫たちが西都で変わったように、中央でも変化がありました。

それらが合わさり、新たな展開に繋がる。

本書はちょっとした息抜きのような立ち位置でもありますが、その空気感が愛おしく、抜群に面白かったです。

恋多め

前巻を受け、本書では恋に関係する話が多いです。

人によって事情が異なり、悩むポイントが違います。

単純に二人の問題ということもあれば、家柄の問題、第三者の感情的な問題と、恋によっても見どころが違います。

個人的には、女華にスポットライトが当たったことがとても嬉しかったです。

男嫌いで、賢くて、猫猫と似た価値観を持つ彼女の内面が少し明かされ、魅力が増したことをはっきり感じました。

おわりに

懐かしい面々との再会は嬉しかったですが、やはり本書に事件がよく似合います。

成長した彼らによる、新たな活躍劇に大注目です。

次の話はこちら。

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