ライトノベル
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『薬屋のひとりごと 14』あらすじとネタバレ感想!

harutoautumn
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中央に戻り、外廷の医務室勤務になって医官たちの仕事を手伝う猫猫。
後輩もでき、新しい部署にも慣れていく。
しかし猫猫たちが不在の間に、宮廷では妙な派閥争いが起きつつあった。
正しき血統を維持しようとする皇太后派と、新しき流れを作ろうとする皇后派。
安氏と玉葉の意思とは裏腹に、周りは次第にきな臭くなっていき、
特に若い武官たちの間では、傷害沙汰が繰り返されていた。
そんな中、猫猫は姚に頼まれて「名持ち」の
一族の会合に参加することになるのだった。
皇帝によって一族を表す『名』を与えられた「名持ち」の者たち。
時は流れ、滅族滅となった一族もあれば、新たに起こる一族もある。
そして、元上級妃である里樹の実家、卯の一族は衰退しつつあった。
名持ちの会合で猫猫は卯の一族とかつて親交があった辰の一族と対面する。
辰の一族がかつて皇帝より賜りし家宝を探すために――。
また、花街でも女華が持つ玉牌が何者かに狙われる。
辰の家宝、翡翠牌、華佗の書。
皇族の末裔の謎に絡む陰謀!
馬閃、そして羅半兄の恋の行方は?
時代の移ろいに翻弄される猫猫たち。
錯綜する思惑の中、猫猫は真実を見抜けるだろうか。

Amazon商品ページより

シリーズ第十四弾となる本書。

前の話はこちら。

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宮廷で目に見えない争いが起きたり、名持ちによる交流が行われたりと、今回も見どころ満載です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

名持ちの会合

突然、燕燕に呼ばれ、馬車でどこかに連れていかれる猫猫。

そこには姚もいて、彼女たちの目的は名持ちの会合にありました。

名持ちとは皇帝に一文字賜った一族のことで、『馬』の一族、『卯』の一族などがそれにあたります。

交流の場のため、人脈を作るには最適の場ですが、姚はむしろ断ちたい人脈がありました。

恋文

猫猫が西都に行っている間に、姚は妙な人に見初められていました。

相手は自分がいかに有能かを主張し、それを趣味の悪い恋文で送ってるような厄介な人です。

さらにその相手は姚本人ではなく母親に話をつけにいこうとしていて、このままでは姚の意思に関係なく、両家で縁談の話が固まりかねません。

その相手は名持ちの一族ということで、姚はそのようなことはやめるよう直談判しようとしていました。

かなり無謀な行動ですが、猫猫が止められるはずもなく、この時点ですでに嫌な予感が漂います。

会合

羅漢や羅半、羅半兄などと合流し、状況の説明があります。

人脈作りはもちろんですが、それも人によって目的が様々です。

その中で羅半は、卯と辰の一族に用がありました。

両家は四十年ほど前から不仲になっており、その理由は辰の家宝が盗まれたことによる大喧嘩でした。

卯は犯人とは確定していませんが、容疑者としていまだに疑われています。

猫猫は状況を聞きながら、両家の不仲の原因になった問題に向き合うことになります。

感想

変幻自在

本書は巻を経るごとに登場人物の層が厚くなり、どこからでも話を膨らませることのできる柔軟さを備えています。

今回は名持ちの一族の交流だったり、宮廷の派閥争いだったり、女華の出自のことだったり、位の高い人たちにフォーカスが当たっています。

それぞれに表面だけでは分からない事情があり、掘れば掘るほど話は複雑さを増します。

本書だけで解決するようなスケールではないため、次巻以降にも続く見どころになりました。

大きな変化の予感

政治的な動きのため、猫猫たちにできることはそう多くありません。

大きな変化に対して、事前に察知して備えるか、変化に順応していくしかありません。

単なる政治的な話になってしまうと面白みに欠けるので、そこをどうエンタメに仕上げるのかが重要かなと感じています。

そこも踏まえて、次巻以降にも期待が高まります。

おわりに

西都編とは違ったキャラクターにスポットライトが当たり、また違った視点からシリーズを楽しめる内容でした。

次巻でも引き続き今回の問題が語られると思うので、まだまだ目が離せません。

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