フルメタル・パニック

『フルメタル・パニック!どうにもならない五里霧中?』あらすじとネタバレ感想!

バカをもってバカを制す?陣代高校の戦争バカ・相良宗介をしのぐ激裂ヤローが現れた。彼こそは、一子相伝の殺人拳“大導脈流”を継承する使い手、椿一成。そう、宗介もびっくりな人外魔境の格闘バカであった―。千鳥かなめの空手同好会のマネージャー就任(?)をめぐり、情けなくもマヌケな世紀の対決が繰り広げられる!果たして、激闘のすえに立ち上がるのはどっちのバカか!?泣く子も黙る学園ミリタリー・コメディ第5弾!お楽しみの書き下ろしは、「ミスリル」の美少女艦長の平凡なある日を描く『わりとヒマな戦隊長の一日』。これを萌えずして、どーする。

「BOOK」データベースより

フルメタ短編集の第五弾です。

前の話はこちら。

いつも通りの流れがありつつも、登場人物の意外な一面が見れたりします。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

あらすじ

純で不純なグラップラー

かなめと恭子が不良に追われていると、謎の少年が助けてくれます。

その時は彼の名前が分からず、特に何もなく翌日の放課後を迎えます。

かなめと宗介は、消防法に違反した柔道場を利用する空手同好会に立ち退きをお願いするという任務を林水から受け、柔道場に向かいます。

空手同好会は当然というかそのお願いを聞くわけがなく、宗介は実力行使に出ます。

いともたやすく空手同好会の面々を倒しますが、その時、柔道場にかなめの知る少年が顔を出します。

少年は椿一成といい、空手同好会の部長であり、昨日かなめを助けてくれた人でした。

善意のトレスパス

前話に続き、椿の話。

宗介と椿の争いは続き、その拍子に用務員の大貫にケガを負わせてしまいます。

林水は二人に注意した上で、別の方法での勝負を提案します。

それは三日間、大貫に奉仕し、どちらが役に立ったのか彼に評価してもらうというものでした。

単純な宗介と椿は自分こそはと大貫に奉仕し、大貫は感動を覚えますが、やがてやりすぎな奉仕がとある悲劇を生みます。

仁義なきファンシー

宗介とかなめ、同じく生徒会に所属する美樹原蓮が三人で下校している時、ヤクザ同士の抗争に遭遇します。

それぞれ龍神会、美樹原組という団体で、美樹原組は蓮の父親が率いる団体でした。

美樹原組は敗北を喫し、ボロボロの中で一部の組員はかなめに見覚えがありました。

以前、遊園地でトラブルになり、組員たちはボン太くんによって撃退されていたのです。

彼らは非礼を詫びた上で、自分たちのシマを守るためにボン太くんを用心棒として雇いたいと言い出します。

かなめは通訳として立ち回りますが、当然、蓮の父親で美樹原組のトップがこんな怪しいものをやすやすと信じるはずがありません。

しかし、ボン太くんとかなめはなんとか説得し、次の抗争に向けて特訓が始まります。

放課後のピースキーパー

とある児童公園をめぐって、二つの小学校の生徒の間で抗争が勃発します。

そのうち片方の学校の生徒には、宗介やかなめと知り合いの阿久津芳樹がいました。

ある日、宗介とかなめのもとに、こちらも以前知り合った雨宮高美が現れ、この抗争を仲裁してほしいと依頼します。

宗介は戦いはいけないと了承し、仲裁に乗り出しますが、そう簡単にはいきません。

子どもゆえに妥協という言葉を知らず、なす術のなくなった宗介はとある行動に出ます。

迷子のオールド・ドッグ

とある放課後、宗介は何者かによって尾行されていることに気が付き、かなめと別れると相手が正体を現します。

相手は元・帝国海軍中尉で、小村と名乗ります。

彼は駅前でかばんを盗まれてしまい、地元の人間で土地勘のある宗介に捜索を手伝ってほしいのだといいます。

宗介はいつものごとく勘違いをしてハプニングを巻き起こしますが、物語は意外な結末を迎えます。

わりとヒマな戦隊長の一日

テッサはマオによって知らず知らずのうちに飲まされたお酒によって思わむ失態を宗介にさらしてしまいます。

その日は宗介が来ると知っていたためわざとヒマになるよう仕事を調整しましたが、今のままでは宗介に会わせる顔がありません。

さらにテッサの大事にしている子犬のぬいぐるみがなくなっており、寝ぼけ半分で部屋の外に出たときにどこかに置いてきてしまったことが予想されます。

とはいえ、艦長たるものがぬいぐるみを堂々と探し歩いては部下の士気にかかわります。

そこでテッサは誰にもいわずに艦内を捜索しますが、そこでミスリルの面々の意外な一面を目の当たりにします。

スポンサーリンク




感想

新キャラの椿が良い味を出していて、特に『善意のトレスパス』が良くも悪くも記憶に残る強烈なエピソードになっています。

人によってはトラウマものです。

あと、テッサの視点で描かれるエピソードでは、ミスリルの面々の普段の戦闘中では見られない意外な一面が楽しめます。

超人、鉄人と思われていた彼らも一人の人間なんだと、当たり前のことを確認でき、キャラクターにより愛着がわくようになります。

おわりに

巻を増すごとに登場人物の掘り下げが行われ、どんどん好きになっていきます。

本書では椿という新しいキャラクターも登場し、次巻以降も期待できそうです。