『フラッタ・リンツ・ライフ』あらすじとネタバレ感想!新たな展開を生むシリーズ第四弾
今だけがあって、それだけを考えていられたら良いのに。未来だって、せいぜい明日か明後日くらいしかなければ良いのに――「僕」は病院を抜け出し「彼女」の車で地上を逃げる。二度と空には、戦闘機には戻れないと予感しながら。永遠の時を生きる子供たちを描く、現代の寓話「スカイ・クロラ」シリーズ!!
Amazon商品ページより
『スカイ・クロラ』シリーズ第四弾となる本書。
前の話はこちら。
本書ではシリーズでこれまで名前だけ出てきていたクリタ・ジンロウが登場し、彼が物語の視点になります。
草薙は司令官となっていて、ジンロウ視点から見た彼女というのも見どころの一つになっています。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
ジンロウというパイロット
ジンロウは草薙が小隊長を務める基地でパイロットをしています。
草薙を尊敬し、フーコのところに通う日々。
土岐野というパイロットと組んでからはわりと調子がよく、最近では草薙よりも手が届く彼から多くのことを学んでいました。
草薙の因縁
草薙は司令官であるがゆえに前線に立つことはほとんどありませんが、これまでのティーチャとの因縁は健在です。
本書でもティーチャの乗っていると思われる戦闘機が確認されていて、パイロットはなるべく戦闘しないよう草薙に命令されていました。
それは戦っても勝てないから逃げろともとれるし、草薙自ら撃ち落とすためにとっておけともとれます。
いずれにしろ草薙のティーチャに対する執念はいささかも衰えていないことが分かります。
会ってはいけない女性
ジンロウは、相良という女性に会わないよう言われていました。
彼女はキルドレを普通の人間に戻す方法を発見し、それを隠蔽しようと企む者たちによって狙われていました。
相良は草薙と同郷だったため、それがヒントになってこの発見ができたのだといいます。
たまたま巻き込まれたジンロウは、彼女を逃がすことに協力します。
そこで明かされたのは、草薙こそがこの発見の実証例だということです。
感想
怒涛の展開
本書ではしばらく主人公として物語をリードしてきた草薙が司令官となり、代わりにジンロウが視点となって物語が進行します。
新たな視点を得たことで物語の世界が広がっただけでなく、シリーズそのものを揺るがすようなことがいくつも起きます。
その最もたるものは、やはりキルドレを普通の人間に戻す方法が発見されていたことでしょう。
そして、その実例が草薙であることも読者に大きな衝撃を与えます。
もちろんそれだけでは終わらず、物語は読者の理解スピードを超えてどんどん展開していきます。
シリーズ屈指のこの展開スピードは、読んでいてかなり気持ちよかったです。
次巻への布石
この記事は、次巻を読んだ上で書いています。
本書を読み終わった時点では特に何も思っていなかったのですが、次巻を読むと、本書で描かれていることが色々大きな意味を持ってきます。
もっといえば、これまでのシリーズ作全てが何ならかの布石であり、関連性を示します。
何が真実で、何が虚構なのだろう。
読者それぞれ見解は異なるだろうし、事実、考察サイトを見ていても不確定要素が多く、事実を断定できていませんでした。
一度目は流し読み程度でも問題ありません。
もし次巻を読んで疑問を多く抱いたのであれば、本書を丁寧に読むことをオススメします。
シリーズ全体でそうですが、二度目の読書で多くの発見があり驚かされることになります。
おわりに
確かに面白いのだけれど、物語の真実は何なのだろうか。
そんな不確かさがシリーズを読み進める度に積もっていくのが不思議で、これだけ多くの展開があってもそれが解消されないのが森作品らしかったです。
次の話はこちら。
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