ミステリ

『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 IV シンデレラはどこに』あらすじとネタバレ感想!盗作疑惑とシンデレラの原典が絡み合うシリーズ第四弾

中堅・グライト出版が大々的に売りだした新人作家REN。刊行した作品が女子中高生を中心に次々ベストセラーになるが、既刊からのパクり問題が浮上しブームは突如として失速。出版界の事件を解決してきた李奈には、被害作家からの相談が寄せられる。自著からの盗作も判明し、頭を悩ませる中、別の難題も抱えていた。「シンデレラの原典を探れ」という不可解なメールが届いたのだ。送り主の意図、そしてその正体は一体……!?

Amazon商品ページより

シリーズ第四弾となる本書。

今回は盗作という小説だけでなく、あらゆる創作活動においてしばしば問題となるテーマを取り上げていて、とても興味深く読むことができました。

またシンデレラの原典に関する調査について、聞いたこともなかった作品を数多く知ることができ、純粋な知識欲も満たせた良作です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

盗作疑惑

杉浦李奈は小説家としての仕事は順風満帆とはとてもいえない状況でしたが、これまでの事件に対する功績が変に評価され、探偵のような依頼ばかりが舞い込んできていました。

そんなある日、李奈のもとに寄せられた相談は盗作被害に関するものでした。

盗作したと思われる人物は、今売り出し中の新人作家・RENで、あまり広く知られていない良作ばかりをターゲットにして一年間に二十作品以上という驚くべきペースで刊行してきました。

ストーリー、登場人物、セリフ。

どれも偶然では片づけられないほど似通っていますが、文章が異なることから著作権という点で争うのは困難な状況にありました。

その後、李奈の著作もまたRENの盗作の対象になっていることが判明し、業界全体を巻き込んだ争いに参加せざるを得なくなります。

謎の脅迫メール

RENの件だけでも大変なのに、李奈には他にも抱えている問題がありました。

事の発端は佐田千重子と名乗る人物からのメールでした。

佐田千重子とは川端康成『古都』の主人公の名前で、偽名であることは明らかです。

千重子はシンデレラの原典を一週間以内に調べてほしいと一方的に依頼し、もし依頼内容が達成されなければ李奈の近くにいる人に危害が及ぶといいます。

李奈は他人への口外を禁じられ、一人でシンデレラの原典について調査することになります。

忍び寄る危機

シンデレラの原典探しは難航し、なかなか正解と思われる作品にたどり着けません。

調査の中で千重子ではないかと思うような怪しい人物が浮上し、李奈の警戒度は高まります。

期日が近づく中、李奈の親しい人たちに危害が加わるようになり、千重子の脅迫が冗談でないことが分かります。

李奈は期日までにシンデレラの原典を見つけることができるのか。

限界ギリギリの調査が続く中で、李奈はやがて一連の出来事に奥に隠された真実にたどり着きます。

感想

オリジナルとは何か

音楽でも小説でもそうですが、いつの時代でも盗作、パクリの話は後を絶ちません。

偶然似てしまったもあれば、元の作品から影響を受けて似ている可能性もあります。

クリエイターがどのような考えでそのような作品にしたのかは本人にしか分かりませんし、故意にアイディアを盗んだことを証明するのがいかに難しいかが本書では描かれます。

元の作品に敬意を表したオマージュなどもあり、作品の受け手によっても印象が異なるので余計に難しく感じます。

小説一冊生み出すのにどれほどの苦悩と苦労があるのかは、僕には想像もできません。

だからこそ創作物には対価を払ってちゃんと楽しみたいし、一人でも多くの小説家の方々がこれからも活動を続けられるよう自分の出来る範囲で応援したいと改めて思いました。

肝が据わってきた

シリーズ第一弾が刊行されてまだ一年も経過していませんが、李奈の変化が凄まじいです。

はじめはあれほど弱気でオドオドしていたのが、今では大勢を前にしても堂々の自分の考えを披露できるほど肝が据わっていて、もう頼もしいの一言です。

親しい人を犠牲にしないよう一人で抱え込む癖は変わりませんが、それでも李奈なら最後にはどうにかしてくれる。

そんな安心感を持って作品を読むことができました。

おわりに

この刊行ペースで面白さが衰えないどころが増していくところに、松岡圭祐さんのプロとしての仕事を感じました。

数々の修羅場を潜り抜けてきたことで肝の据わってきた李奈ですが、その経験が著作に活かされて小説家として大成することはできるのか。

引き続きシリーズを見守りたいと思います。

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