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『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』あらすじとネタバレ感想!新人刑事が惨殺事件に立ち向かう

harutoautumn
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奇妙で凄惨な自死事件が続いた。被害者たちは、かつて自分が行った殺人と同じ手口で命を絶っていく。誰かが彼らを遠隔操作して、自殺に見せかけて殺しているのか?新人刑事の藤堂比奈子らは事件を追うが、捜査の途中でなぜか自死事件の画像がネットに流出してしまう。やがて浮かび上がる未解決の幼女惨殺事件。いったい犯人の目的とは?第21回日本ホラー小説大賞読者賞に輝く新しいタイプのホラーミステリ!

「BOOK」データベースより

新たなホラーミステリシリーズとして、一冊目からその存在感を見せつけてくれた本書。

後述しますが、登場人物を印象付ける設定、読者を惹きつける謎が盛り沢山で、こんなにアイディアが詰まった作品は早々ありません。

一部、評価の分かれるポイントもありますが、多少刺激が強めな作品を求めている人には特におすすめです。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

入電

藤堂比奈子は刑事部に配属となり、八王子西署で勤務していました。

異常なほど記憶力が良く、一度目にしたものや資料はレコーダーように思い出せるほどです。

ある日、八王子西署に入電があり、宮原秋雄が自宅で遺体となって発見されたと知らされます。

比奈子は先輩の原田(ガンさん)とともに現場に向かいますが、そこには凄惨な死体が転がっていました。

宮原は三年前、女子高校生の強姦殺人事件の容疑者としてあがっていて、死体の状況はその時の被害者に似ていました。

さらに首にある絞め痕はまるで自分で自分の首を絞めたようで、この段階では分からないことだらけです。

聞き込み

宮原は様々な問題を起こしていて、被害届を出した、あるいは取り下げた被害者に聞き込みをします。

比奈子は刑事とは思えないほど純粋で隙だらけで、それが被害者たちの心に入り込み、様々な情報を得ます。

被害者のうちの一人、宇田川早苗はつい最近自殺していました。

比奈子は被害者やその家族の無念を痛感し、彼らのためにできることをしようと決めます。

さらなる死体

今度は葛飾区小菅にある東京拘置所で死刑囚・鮫島が自殺します。

映像では彼が何者かに懇願している様子が映し出されていて、まるで鮫島の手にかかった被害者の怨霊が彼を呪っているようでした。

さらに他にも同様の自殺死体が見つかっていて、被害者は自分の心臓をナイフで三回も刺していました。

防衛本能のある人間に、そんなことが可能なのか。

これらの一見、何の接点のない自殺事件にはどんな関係があるのか。

比奈子たちの調査で謎はさらに深まりますが、一連の謎は比奈子の記憶力によって少しずつ繋がっていきます。

感想

魅力的な登場人物と設定

本書はとにかく要素が満載です。

登場人物は一発で覚えられるような特徴が何かしらあり、数多く登場しても混同することはありません。

事件についても謎が解決しないうちから次の謎が提示され、解決の糸口になるどころか余計に複雑になります。

これをどうたたむのかとハラハラドキドキしていると、後半残り五十ページほどで一気に収束するので、そこでのカタルシスはなかなかでした。

角川ホラー文庫の特性上、エンタメ性も求められていますが、その点もばっちり。

主人公である比奈子はひたむきで、読者が応援したくなるタイプなので、何も考えずに心のゆくままに読書を楽しみたい人におすすめです。

狙った感は強い

本書を構成する要素は面白いのですが、いちいち鼻につくところが気になりました。

登場人物の行動が芝居がかっていて、脚本ありきでそうしているという感じが強めでした。

比奈子は一度記憶したことは忘れず、母の形見である七味が事あるごとに登場し、母の言葉も挫けそうになるたびに出てくる。

どうも記号化されているようで、人形劇を見せられているような違和感は最後まで拭えませんでした。

物語にしてもそうで、一言でいえばご都合主義。

途中からはそれに突っ込んだら、本書の場合はダメだと切り替えましたが、自然なリーダビリティを求める人には受け入れられないかもしれません。

おわりに

引っ掛かる点もありましたが、本書の魅力は抗いがたく、とりあえず次巻以降も読んでみたいと思います。

ダイヤモンドの原石という印象で、今後本シリーズがどう磨かれるのか楽しみです。

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