ミステリ

『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 V 信頼できない語り手』あらすじとネタバレ感想!万能鑑定士Qが登場するシリーズ第五弾

日本小説家協会の懇親会会場で起きた大規模火災。小説家をはじめ多くの出版関係者が亡くなった。生存者はわずか2名。現場には放火の痕跡が残されていたため、大御所作家を狙った犯行説が持ち上がる。ネット上では“疑惑の業界人一覧”なるサイトが話題になり、その中には李奈の名前も。放火犯はいるのか? ベストセラー作家・櫻木沙友理と「万能鑑定士Q」莉子の登場で、前代未聞の事件の真相が明らかに……!

Amazon商品ページより

シリーズ第五弾となる本書。

前の話はこちら。

本書では小説家をはじめとした出版業界の人間が多く亡くなる、というとんでもない幕開けで始まります。

悲劇と呼ぶにふさわしい事件の裏に、どんな動機があるのか。

加えて万能鑑定士Qこと莉子が登場しますので、李奈との絡みも必見です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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信頼できない語り手の意味

本書の内容に入る前に、サブタイトルに入っている『信頼できない語り手』について解説します。

これは特にミステリなどで用いられる手法の一つで、語り手の信頼性著しく低くすることで、読者や観客をミスリードしたりします。

通常、フェアが約束されたミステリでは読者が得る情報は真実で、そこに嘘は含まれません。

ところが何らかの理由で語り手の情報が信用性が低いと分かった場合、読者はそもそも語り手の言うことを信じていいのかどうか判断しないといけません。

例えば語り手の精神状態が不安定な場合、語り手の見ているものが事実とは限らず、妄想も一部含まれている可能性があります。

本書では、そういったミステリの手法が題材として取り入れられているので、ぜひその点も考慮してお楽しみください。

あらすじ

悲惨な事件

日本小説家協会の懇親会が開かれていたホテルで大規模火災が発生し、二名を除いた二百名以上の命が奪われるという大惨事になります。

『文壇を襲った史上最悪の災厄』と報道されたこの火災。

宴会場の出入口全て外から施錠され、内部で不審火が発生したことから、何者かによる放火だと考えられます。

早速、世間やマスコミでは誰が放火したのか犯人探しが始まります。

数えきれない容疑者

まず槍玉に上がったのは懇親会に参加しなかった小説家たちで、小説家の大御所がまとまった亡くなれば、次に脚光を浴びる可能性がでます。

また生き残った二人のうち一人はベテラン小説家・藤森智明で、彼にも疑いの目が向けられます。

しかし、藤森は車椅子がないと身動きがとれず、放火当時もホテル従業員の伊藤有希恵がいなければ亡くなっていてもおかしくない状況だったため、彼が犯人であればあまりにも分が悪い賭けとしか思えません。

第三者はその後も容疑者捜しを続け、本シリーズの主人公である李奈も容疑者の一人として挙げられてしまいます。

信頼できない語り手

李奈は警察の事情聴取を受ける中で、前作で知り合った大物小説家・櫻木沙友理と接点を持つことになります。

沙友理もまた世間から容疑者扱いされていて、事件の早期解決を望んでいました。

彼女の熱意に押し切られた李奈は一緒に犯人を捜すことを決め、KADOKAWAの菊池を通じて事件の生き残りである藤森、有希恵と会うことにします。

二人が事件当日の状況を話してくれる中で、招かれざる客が一人いたことが判明します。

藤森はこの状況について『信頼できない語り手』と称し、ここから李奈と沙友理の調査が始まります。

感想

現実だったら耐えられない事件

この事件が現実世界で起きたらどうしよう。

まずそのことを考えました。

本シリーズは文学世界を突き止めて描いていますが、ここまで振り切って描くのかと冒頭から度肝を抜かれました。

事件解決前から、これだけ出版業界がダメージを負って、シリーズの今後は大丈夫なのだろうかと心配になったのが率直な第一印象です。

沙友理の存在感

本書では、前作でわずかに出番のあった沙友理が本格的に登場します。

デビューして間もなく多くの読者を獲得したというだけあって、その性格や立場もかなり極端です。

加えて李奈に対して命の恩人以上の感情を抱いている節があって、今後のシリーズの展開に影響してくるのでは?と思いながら最後まで読みました。

莉子の今後

本書の見どころの一つとして、莉子の存在があります。

万能鑑定士Qシリーズを読んだ人であれば大興奮間違いなしのサプライズです。

実は僕は途中までしか読んでいなかったので、壮大なネタバレを食らってはじめは驚いてしまいました。

まあ、莉子が登場することは表紙の時点で分かっていたので、ダメージよりも喜びが上回ったのは良かったです。

莉子の鑑定士としての視点が李奈の推理にどう影響するするのか。

莉子の存在が、李奈をどう成長させるのか。

今回の絡みが良かっただけでなく、シリーズの今後にも大きく影響してきそうな点も良かったです。

もしかしたら莉子は今後も出番があるかもしれないので、密かに期待したいと思います。

おわりに

この刊行スピードで、この圧倒的なクオリティ。

読書、特にミステリを読むことが大好きだという人は、本書を読まないのはもったいないにも程があります。

まだ読んでいないという人は、ぜひ本シリーズを順番に読んで文学の世界をさらに好きになってください。

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