ミステリ

『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論Ⅲ クローズド・サークル』あらすじとネタバレ感想!無人島に集められた小説家たちを殺人鬼が狙う

彗星のごとく出現した作家、櫻木沙友理。刊行された小説2作は、いずれも100万部を突破、日本じゅうがブームに沸いた。彼女を発掘した出版社が新人作家の募集を始めることを知ったラノベ作家の杉浦李奈
は、親しい同業者の那覇優佳とともに選考に参加。晴れて合格となった2人は、祝賀会を兼ねた説明会のために瀬戸内海にある離島に招かれるが……。そこはかの有名な海外推理小説の舞台のような、“絶海の孤島”だった。

Amazon内容紹介より

シリーズ第三弾となる本書。

前の話はこちら。

タイトルに『クローズド・サークル』とありますが、本書を読んだ人であれば真っ先にアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』を思い出すのではないでしょうか。

ただ読み進めると設定の違いがいくつも見えてきて、モチーフにしたと思わせてミスリードしているのでは?と読者を惑わせます。

ミステリ好きにたまらない設定に、シリーズを通じて描かれる文学、小説家の宿命とそれに対する李奈の答えも変わらず描かれていて、大満足の内容でした。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

ベストセラー作家の誕生

杉浦李奈は賞に応募するための作品を書き上げるも、編集者の評価は芳しくありません。

李奈に足りないものがある一方で、彗星のごとく現れた新人作家・櫻木沙友理の影響がありました。

常軌を逸した作風は多くの読者の心を掴み、刊行された二冊の小説はいずれも百万部以上を売り上げ、今や誰もが彼女のような作品を求めていました。

どの出版社も沙友理とのコンタクトを持ちたいと思っていますが、彼女と唯一接点を持っているのは中堅の版元・爽籟社(そうらいしゃ)のみで、担当編集者・榎嶋裕也は他の編集者との橋渡しをしようとしません。

李奈の友人で小説家の那覇優佳も同じような状況で、先行きは明るくありませんでした。

次世代作家の発掘

そんな時、爽籟社は第二の櫻木沙友理を発掘するために、新人作家の募集を始めます。

李奈と優佳は応募し、見事最後の八名に残ります。

ここまでは良かったのですが、問題はここからです。

合格者は爽籟社から招待を受けますが、集められる場所は汐先島という離島で、関係者だけの貸し切りだといいます。

まるでミステリに出てきそうな、ありがちなシチュエーション。

汐先島には榎嶋だけでなく、これまでメディアで姿をひた隠しにしてきた沙友理も参加するといいます。

期待と不安が入り混じる中、李奈と優佳は汐入島を訪れますが、それが悪夢の始まりでした。

悪夢の始まり

集められた小説家八人に、榎嶋と世話役の池辺、カメラマンの曽根が顔合わせをしますが、肝心の沙友理の姿が見えません。

李奈たち以外の小説家で沙友理の姿を見ているということで、一旦無視して話は進みます。

一同が食事をする中、問題は起きました。

スープを飲んでいた榎嶋が急に苦しみだし、そのまま亡くなってしまったのです。

それだけでなく電話線は切られ、スマホは圏外。迎えの船が来るのは三日後。

李奈たちはまるで創作の舞台のように、絶海の孤島に閉じ込められてしまったのです。

榎嶋を殺害したのはこの場にいない沙友理か、それともこの場にいる誰かか。

誰もが疑心暗鬼になる中、事件はこれだけでは終わりませんでした。

感想

モチーフがたまらない

絶海の孤島に集められた小説家たちのその関係者。

ミステリ好きであれば、もうこの時点でたまらないシチュエーションといえます。

事実、優佳は冗談めかしてこの点に触れていて、もうフラグだなとワクワクが止まりませんでした。

タイトルにもある『クローズド・サークル』というとアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』を連想しますが、本書のシチュエーションは細部が異なっていて、次はどうなるのだろうと予想しながら読むのがとにかく楽しかったです。

疑心暗鬼の状態が面白い

榎嶋が殺害されたことを皮切りに、状況は一気に緊迫感を増します。

この場にいない沙友理の仕業だと誰もが考えたくなりますが、読者としては彼女の存在を確認したわけではありません。

あくまで視点でない登場人物がいたと証言しているだけで、それが正しいとは限りません。

もし沙友理が島にいないとして、誰が榎嶋を殺害したのか。

何が目的なのか。

李奈たち同様、僕ら読者も疑心暗鬼になりながら読み進めるわけですが、次に何が起こるか分からない不安な状態がもうドキドキでした。

小説家の苦悩

上述した部分だけでもミステリとして上質ですが、本書はタイトルにあるように『書くこと』がテーマにあります。

小説家として、どんな苦悩がつきまとうのか。

その苦悩を前に世間に迎合するのか、あるいは自分の信念を貫くのか。

李奈は三度目の事件を通じて小説家としてさらに成長し、今の自分なりの答えを提示してくれます。

事件の真相だけでなく、その先にある創作の可能性に期待してしまう。

単なるエンタメミステリとして終わらない点に、何度でも胸を躍らせてしまいます。

おわりに

この刊行ペースで、こんなにいつも面白くて良いのか。

心配になるくらい僕を楽しませてくれる最高のシリーズです。

李奈は殺人事件を前にしても行動できるほど図太くなってきたので、そろそろそれが創作に活かされることを願っています。

次の話はこちら。

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