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フミコフミオ『ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない』ネタバレ感想!カリスマブロガーが肯定する負けについて

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便利で素晴らしい世の中がなぜ僕らを苦しめるのか?伝説の会社員ブロガーが「生きづらさの正体」に迫る!

【「BOOK」データベースより】

はてなブログ界隈にとどまらず絶大なる人気を誇るフミコフミオさん。

そんな彼が自分の経験を通じて『生きづらさの正体』について語ってくれているのですが、内容はフミオさんの言葉を借りれば『きっつー』の一言。

でも妙に気持ちがすっきりする部分もあり、つい癖になる文章が印象的でした。

この記事では、本書の魅力を個人的な感想を交えながら書いています。

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平凡な中年の魅力

ブロガーとして不動の地位を築いたフミコさんですが、ご自分のことを冒頭、普通の中小企業で働く平凡な四十五歳のサラリーマンだと言いきっています。

またまたー、と読者である僕らはつい勘ぐってしまいたくなります。

これだけブログの読者がいて、こうやって著書を出版できているのだから、成功者以外の何者でもないと。

しかし、そんな勘繰りは冒頭の数十ページで吹き飛びました。

本当に普通のサラリーマンをしています。

中間管理職という辛い立場に置かれ、上からも下からもプレッシャーをかけられ、身も心も擦り減らした中年サラリーマン、ただそれだけです。

家では奥様にキツいことを言われ、それに言い返せない日々。

つい共感したくなる方も多いのではないでしょうか。

成功者のキラキラしたサクセスストーリーもいいですが、そればっかりだと面白くないし、僻みが出てしまいますよね。

その点、本書は安心です。

むしろフミコさんの生活を覗き見て、自分はまだまだだと安心できるはずです。

読者に近い平凡な中年という立場から執筆されていることが、本書の最大の魅力だといえそうです。

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生きづらさの正体

フミコさんはご自分の体験したエピソードを踏まえながら、現代社会に蔓延る生きづらさについてご自分の考えを提示してくれました。

四十五歳であることがリアルに伝わるネタにくすりとしながらも、フミコさんの語る現実はかなり暗いです。

正直、そんな未来は嫌だなと反発を覚えつつも、すぐそこまで近づいているのが分かってしまうのが嫌です。

しかし、フミコはそんな現実を絶望するでもなく達観した姿勢で捉えていて、それでも何とかなるのだという余裕すら感じられました。

この謎の頼もしさもフミコさんの魅力で、本名も顔も分からないゆえのキャラクターともいえます。

ストレスとの付き合い方

本書の中でも特に僕が感心したのが、ストレスとの付き合い方です。

状況が悪くなるからネガティブな言葉はやめましょうとか、言葉一つとっても何かと制限されている現代。

ですが、フミコさんはあえてそういうワード(『きっつー』、『しんどー』など)を口にすることでストレスを外に逃がし、心が壊れるのを防いでいるといいます。

これも正しい生き方なのでは、と僕は思いました。

SNSが普及し、誰もが努力している姿を人に見せて優劣を競い合っていますが、みんなそんなに頑張りたいですか?

それ、SNSで発信して自己顕示欲を満たすためだけのポーズじゃないですか?

そんなことを日々感じている僕にとって、フミコさんの生き方は甘ったるい理想を排除した、正しい現実の生き方のように感じました。

この潔さは読んでいて本当に気持ちが良いです。

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まだ頑張れるという気持ちになった

フミコさんは強烈な体験を積み重ね、今の考え方や形に落ち着いたと思いますが、それに比べて一回り以上若い僕なんかはまだまだやれることが残されているなとも感じました。

諦めを覚え、手持ちのカードを駆使して生きていくのはもう少し後でもいいかなと、少しやる気と勇気が出ました。

一気読みはきっつー

非常にユーモアあふれる文章ですが、基本的に後ろ向きな考えがほとんどです。

ブログという短い文章で読むと癖になるのですが、書籍という形で読むとかなり『きっつー』でした。

人生にまだ悲観も絶望もしていない人には、もしかしたら読むタイミングが早い本なのかもしれません。

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おわりに

強烈な体験と、それをそうでもないように感じさせてくれるユーモアな文章。

さすがフミコフミオさんです。

内容的に社会人の方に刺さると思いますが、年齢問わず色々な世代の人に読んでほしいと思います。

本書に登場する誰かに自分を重ねてもいいですし、フミコさんの考えを受けて自分の意見を考えるのもいいと思います。

ただ暗い現実的な話がほとんどなので、気持ちが弱いという自覚のある方はサラッと読むくらいがちょうど良いでしょう。

本を読んで精神をすり減らすのはもったいないですよ。

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