『ビブリア古書堂の事件手帖~扉子と不思議な客人たち~』ネタバレ解説!あらすじから結末まで!
ある夫婦が営む古書店がある。鎌倉の片隅にひっそりと佇む「ビブリア古書堂」。その店主は古本屋のイメージに合わない、きれいな女性だ。そしてその傍らには、女店主にそっくりな少女の姿があった―。女店主は少女へ、静かに語り聞かせる。一冊の古書から紐解かれる不思議な客人たちの話を。古い本に詰まっている、絆と秘密の物語を。人から人へと受け継がれる本の記憶。その扉が今再び開かれる。
「BOOK」データベースより
『ビブリア古書堂の事件手帖』の映画化が決まりましたが、本書は完結したシリーズのその後を描いた作品になります。
表紙の通り、大輔と栞子の間には娘が生まれ、名前は扉子。
栞子に似て幼いのに聡明で、けれども純粋な素直で子どもらしい一面もあります。
本書では、様々な本にまつわるエピソードを栞子が扉子に聞かせるという形で物語が進行していき、それによって過去のこと、そしてビブリア古書堂の変化が同時に味わうことができます。
この記事では、そんな本書の魅力をあらすじや個人的な感想を交えながら書いていきたいと思います。
ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
プロローグ
最終巻である7巻の続編にあたる本書。
栞子は大輔と結婚し、七年が経過していました。
今でも変わらず二人でビブリア古書堂を切り盛りしていますが、変化もあります。
それは、娘の扉子の存在でした。
見た目は栞子にそっくりで、本に夢中で勘も鋭い。
けれど表情豊かで受け答えもはきはきとしていて、どちらかというと妹の文香に似ています。
栞子は自分もそうであったため、あまり強く言えませんが、本が友達と言い切って他人との繋がりを持たない扉子を心配していました。
そんなある日、栞子の元に海外にいる栞子の母親・智恵子の手伝いに向おうとして大輔から連絡が入り、置きっぱなしにしてしまった『あの本』を探してほしいとお願いされます。
栞子はすぐに用件を理解し、彼が置きそうな場所を探しますが、本を探していると気が付いた扉子も後をついてきます。
その本を扉子に見られるわけにはいかないため、栞子は誤魔化しながら探しますが、探す途中で扉子が見つけた本に興味を持つたびに、栞子はその本にまつわるエピソードを聞かせるのでした。
第一話 北原白秋 与田準一編『からたちの花 北原白秋童話集』(新潮文庫)
扉子がまず手にした本。
それは『からたちの花 北原白秋童話集』でした。
家族ぐるみの付き合いである坂口昌志、しのぶの家に同じ本があることを扉子は覚えていて、栞子は、それはビブリアで売っていたものだといいます。
扉子は俄然興味を持ち、誰にも言わないという約束のもとで、栞子はその本にまつわるエピソードを話します。
それは栞子たちが結婚してすぐのことでした。
平尾由紀子の父親が入院したのをきっかけに、叔父である昌志から連絡がきます。
昌志は父親の異母弟でしたが、かつて銀行を襲って逮捕された経歴があり、平尾家とは絶縁状態にありました。
さらに彼は二十歳下のしのぶと結婚し、六十歳になって子どもを作りました。
母親や由紀子は彼のことを嫌っていましたが、父親は出産祝いと北原白秋の『からたちの花』を届けてほしいと由紀子にお願いをし、その本を注文したのがビブリアでした。
店頭で栞子から本を受け取りますが、事情を話すうちに栞子が昌志たちと交流があることが分かって警戒し、そそくさと店を後にします。
由紀子には、昌志を嫌悪する理由がありました。
彼女が幼い頃、刑期を終えて数か月だけ昌志が一緒に住んでいた時期があり、問題はその時に起こりました。
ある夜、目覚めた由紀子の部屋に誰かがいて、由紀子は思わず大声を上げます。
両親が起きてくるとその人物を捕まえ、それは昌志でした。
昌志はうなされている由紀子が心配で部屋に入ったと言いますが、両親は昌志が由紀子の寝込みを襲ったのだと決めつけ、それ以降絶縁状態になります。
由紀子も、その話を疑いもしませんでした。
嫌なことは早く終わらせようと昌志の家に行くと、妻のしのぶが出迎えてくれて、生まれたばかりの赤ちゃんも一緒でした。
由紀子は赤ちゃんのあまりの可愛らしさに感動し、よく父親が歌ってくれた『からたちの花』を歌ってあやします。
さらに話していくうちに昌志の目が悪くなっていること、しのぶが彼の経歴を全て知った上で愛していることを知り、二人への認識を改めます。
さらにしのぶはなぜこの本を贈られたのか疑問に思い、また二人が『からたちの花』の歌詞を同じように間違えていたことに気が付きます。
しのぶはこの歌を昌志から聞かされていて、由紀子の脳裏にある考えが浮かび上がります。
昌志が戻ると、由紀子はなぜ父親が『からたちの花』を贈ったのかを説明します。
二人が同じ間違えをしていた理由、それは由紀子もまたこの歌を昌志から聞いていたからです。
由紀子は寝る時にこの歌をよく聞かされていましたが、歌ってくれたのは父親ではなく昌志だったのです。
伝えると昌志は事実だと認め、本当のことをいうと由紀子を怖がらせてしまうと思ったこと、お父さんと呼ばれたことが嬉しかったことを明かします。
つまり、父親は寝かしつけをしていなかったにも関わらず、あの夜、自分の体裁を保つために昌志に濡れ衣を着せたのです。
しかし、それでも昌志は父親への恩だけを覚えていようと考えていて、その気持ちに由紀子は心打たれます。
そして、まずは自分としのぶが連絡を取ることで、これまでとは違った関係を築こうと心に誓うのでした。
第二話 『俺と母さんの思い出の本』
大輔の本は見つからず、次は仕事で使っているライトバンの中を探す二人。
すると中にはゲーム関連の本が置かれていて、栞子は自分が知っているゲームの本に関するエピソードを扉子に聞かせます。
それは、栞子たちが結婚した年のクリスマスでした。
智恵子の元に友人から本を探してほしいと依頼が入り、智恵子は勝手に栞子が力になると約束してしまいます。
断れずに栞子と大輔が依頼人の元に行くと、予想通りというか、依頼はややかしいものでした。
依頼人である磯原未喜ですが、彼の息子である秀実はイラストレーターとして成功を収めていましたが、ほんの数か月前に病気で他界。
彼は亡くなる数日前、未喜から送ってもらった実家にあったものの中に『俺と母さんの思い出の本』が入っていたと伝えていて、未喜はそれを探してほしいと依頼してきたのです。
秀実はきららという女性と結婚していて、彼女の住むマンションにその本があるのだといいます。
二人はゲームについてあまり知識がありませんが、このままだとその本が見つけらないと思い、依頼を受けてきららの住むマンションに向かいます。
きららはコスプレが好きないわゆるオタクで、秀実とはアニメフェスで行われた彼のトークイベントで知り合います。
飲み会の時に、その場にあった電子ピアノで秀実がリクエストを受けた曲を弾いてくれることになり、きららがリクエストした曲が演奏されます。
それがきっかけに二人の仲は深まり、結婚に至ります。
きららに案内され、二人は思い出の本を探します。
すると、本棚に空きがあることに気が付き、そのことをきららに聞くと、きらら以外に秀実の親友であり岩本健太というラノベ作家が訪問していたことが判明。
栞子は健太が盗んだのではと考え、きららにアポイント取り付けてもらい、大輔と二人で健太のアパートに向かいます。
事情を話すと、健太は動揺しながらも家にあげてくれ、部屋には栞子と旧知の仲である滝野蓮杖が経営する滝野ブックスから購入した本が置かれていました。
栞子は盗まれた本がこの部屋にあるから捜させてほしいと依頼。
すると、健太は五分以内に見つけられなければどんなことでもしてもらうという条件で許可。
おそらく栞子に肉体的な関係を要求しようと考えていたのでしょう。
二人は懸命に探しますが、本は見つからずに五分が経過。
健太は勝利を確信しますが、その時、部屋がノックされ、入ってきたのは蓮杖でした。
彼は栞子からメールで事情を説明されていて、数日前に健太から本を売られていたことを説明。
蓮杖が持ってきた本の中に、秀実の部屋からなくなっていた本がありました。
これで勝負は栞子の勝ちとなり、健太は全て白状します。
元々、どちらかが先に死んだら、残った方が形見分けで好きなものを持っていってもいいという約束になっていて、健太は思い出の本なんて嘘だと決めつけていました。
しかし、二人は本当に存在すると信じていて、後日、きららを連れて未喜のもとをたずねます。
そして思い出の本と思われるものを順番に見せていき、最後の一冊で未喜に反応があります。
それは、前に飲み会で秀実がきららのリクエストに応えて演奏してくれた曲が収録されたピアノ用の楽譜集でした。
未喜がプレゼントし、ピアノの演奏を教えましたが、秀実は嫌がっていたと未喜は信じていませんでした。
しかし、きららは言います。
当時は嫌だったけれど、後になって秀実がそのことも含めて未喜に感謝していたことを。
きららの必死な思いに未喜は笑みをこぼし、二人の関係は良好に向かうのでした。
第三話 佐々木丸美『雪の断章』(講談社)
ライトバンの中にも見つからず、二人はビブリアの倉庫として利用している大輔の実家に向かいます。
そこで待っていたのは、文香の友人で本が好きな小菅奈緒でした。
奈緒と別れると、扉子は『雪の断章』という本の名前を口にします。
文香と奈緒がその本のことを口にしていたのだといい、栞子はその本にまつわるエピソードを話します。
高校三年生になって受験を控えた八月、奈緒と文香はファストフード店で志田という男性を待っていました。
志田はかつて橋の下に住み、とある本をきっかけに奈緒と親しくなり、先生と呼ばれていました。
志田は『雪の断章』を文香、奈緒にプレゼントしますが、なぜか奈緒だけ二冊もらっています。
さらにある日突然いなくなり、今日ようやく再会することになっていましたが、奈緒には文香に相談したいことがありました。
実は、志田には奈緒以外にも生徒と呼べる人物がもう一人いたのです。
その人物は奈緒の一つ下で紺野祐汰といい、志田と奈緒が橋の下で話している時に志田が声を掛けたことで奈緒はその存在を初めて知ります。
その後、何度行っても奈緒は志田に会えず、代わりに祐汰が現れて志田からの伝言を口にします。
彼の言葉通り、橋のかげにクーラーボックスが置かれていて、中に以前もらった『雪の断章』が入っていて、中には志田の字で『アリガトウ』と書かれていました。
不自然な点が多く、奈緒は志田の行方を追うことを決意。
祐汰も彼に世話になったといい、一緒に捜すことになります。
しかし、途中で祐汰が嘘をついていることに気が付いた奈緒は、彼を問いただします。
すると、彼は志田の生徒ではないことを告白。
志田の元を女性が訪ねてきて、急に苦しみだした女性を救うのに協力したことで面識を持ったのだといいます。
しかし、それ以外にも秘密があることを奈緒は見抜いていて、祐汰はそれ以上言わなかったため、それ以降、奈緒は彼と会うことをやめます。
最後に彼は言います。
奈緒が受験そっちのけで志田を捜している、という情報をあちこちに流し、志田から連絡させる計画だったのだと。
そして彼の予想通り、志田の方から奈緒に連絡が入り、待ち合わせの日に再会します。
祐汰が助けたのは志田の妻で、今は入院しているため、彼女の住む東京に移ったのだといいます。
しかし、志田は祐汰の名前すら知りませんでした。
後日、橋の下に祐汰を呼び出し、奈緒はそのことを伝えます。
そして、奈緒は志田から聞いたことも含めて自分の推理を披露します。
クーラーボックスに置かれていた本、あれは妻を救ってくれた祐汰に志田が渡したもので、祐汰が志田からのプレゼントと装って入れておいたのです。
志田が他の人にも配っていなかったことを知らなかったため、祐汰は自分ももらったと話を合わせ、後日、改めて同じ本を買ったのです。
しかし、奈緒にも分からないことがあり、聞くと祐汰は観念して全て白状します。
彼は川沿いの家に住んでいて、いじめに苦しんでいました。
そんな時、ホームレスにかかわらず楽しそうな志田に苛立ちが募り、ストレス解消のために彼に嫌がらせをしていたのです。
しかし、ある時から奈緒が来るようになり、祐汰は一目惚れ。
なんとか二人の輪に加わりたいと思っていたところで志田の妻を助けることになり、志田からもらった『雪の断章』をきっかけに奈緒と仲良くしようと思っていたのです。
自分の醜い心がバレてしまったことで、祐汰は奈緒に別れを告げます。
しかし、奈緒は正直に話してくれた祐汰にお礼を言い、自分はそんなにかっこいい人間ではないことを証明するために、自分の過去を彼に話すのでした。
第四社 内田百聞『王様の背中』(樂浪書院)
奈緒と祐汰について、付き合ったかどうかは分かりませんが、何年かして祐汰が奈緒と同じ大学に入ったことだけ明かされます。
また、栞子は大輔の言っていた本を見つけますが、このままでは隠して持って帰ることができないため、カバーを外して扉子の目をあざむきます。
そこで扉子が手にした本。
それは『王様の背中』でした。
その本には扉子にとって良い思い出があり、一人の男性の姿があります。
しかし、栞子はもうその人は来ないことを伝え、当然、扉子は理由を知りたがります。
もう少し大きくなったら話す予定でしたが、話さないと他の人に聞いて大勢の人のプライバシーが侵害される可能性があります。
そこで口止めをした上で、最低限の事情を説明します。
舞砂道具店の三代目店長・吉原孝二は、先代・喜市が世話になっていてコレクター・山田要助が亡くなったことを知り、コレクションを買い取ろうと家をたずねますが、コレクションは息子がすでに古本屋に持って行ったあとでした。
しかし、その行き先がビブリアで、孝二の苦い記憶が蘇ります。
7巻収録の話にて、喜市はシェイクスピアの作品をビブリアに法外な安さで引き渡されてしまい、それ以来、床に臥せるようになり、傾いた経営をなんとかするために孝二は苦労していました。
ビブリアの名前を聞いて動揺した孝二は帰り道、ぬかるみで転んでコートを濡らしてしまい、要助が愛用していたとんびコートを借ります。
なんとか要助のコレクションが手に入らないかとビブリアに立ち寄ると、店番をしていた文香にとんびコートのおかげで要助の息子だと勘違いされます。
孝二は栞子と大輔がいないことを確認し、その勘違いを利用していて買い取りをお願いした本を見せてもらいます。
すると、扉子がそのうちの一冊を読んでいて、栞子の娘だと気が付いて孝二は驚きますが、扉子が読んでいる本を見つけてさらに驚きます。
それは『王様の背中』という本で、差し込まれている版画がすべて揃っていれば五十万円以上はする大変価値の高い作品です。
孝二は運がなかったと一度は諦めますが、こうして巡り会えたのは運があるのではと魔が差し、『王様の背中』を含めて持ち帰りたいといいます。
文香と扉子の質問で要助の息子でないとバレそうになりますが、偶然も重なってなんとか信用してもらい、栞子たちが戻ってくる寸前で店を出ることに成功します。
そのまま電車に乗って全てはうまくいったように思えましたが、急に文香と扉子が後を追いかけてきます。
孝二はバレたと思い、来た電車に乗り込むと、ちょうど帰ってきた栞子と大輔とすれ違います。
二人は改札で文香と扉子から事情を聞くと、ドアが閉まる寸前で大輔が乗車。
孝二はとんびコートを抜いで元のコートに着替え、『王様の背中』だけかばんにしまうと、とんびコート、古書、それを包んでいた風呂敷を座席に残して別の車両に移動します。
大輔には顔は七年前に一度だけ見られただけなので、見つからないはずでした。
大輔がその車両に入ってくると、乗客全員に向けてとんびコートの持ち主を聞き出しますが、孝二はボロを出しません。
ところが、次に大輔が『王様の背中』に差し込まれている版画の一枚を掲げると、思わずに反応してしまいます。
さらにとんびコートからする防虫剤の匂いが孝二からもしたため、もう言い訳はできません。
大輔は孝二の名前に気が付いていて、次の駅で降りると警察ではなくカフェに向かいます。
たまらず孝二がバレた理由を聞くと、大輔は話してくれます。
実は孝二は版画を落としてなどなく、落としたのはさっきまで読んでいた扉子でした。
そして、彼女はそれを届けるために駅まで追いかけてきたのです。
大輔も初めはそれを届けるために乗車しました。
しかし、栞子は文香たちの話を聞き、念のために要助の息子に連絡をとると北鎌倉のカフェにいて、大輔もコートや他の古書を見つけたことで栞子は盗まれた可能性があると大輔に連絡をします。
その時、舞砂道具店の人間であると言っていますが、それは栞子の推理ではなく、要助の息子が教えたからでした。
息子の元に要助の妻から連絡が入り、ビブリアではなく舞砂道具店に売りたいと言い出したのです。
彼女は、売る本がないにもかかわらず長時間の話に付き合ってくれた孝二に感謝していて、変な気を起こさなければ『王様の背中』は孝二のものになっていたのです。
ここで、大輔は二つの道を提案します。
警察にこのまま出頭するか。
もしくは、大輔の口添えもあった上で山田たちに謝罪する。
孝二が選んだのは、警察への出頭でした。
彼は二度とビブリアに近づかないことを誓い、今回のことを謝罪するのでした。
エピローグ
話が終わり、扉子は少なからず落ち込んでいるようです。
栞子は、本の好きな人は無条件に善人だと思うその考え方は危険だと思う一方、それでも他人に心を閉ざすよりはましだと、しばらく様子を見ることにします。
喜市がどうして栞子たちを嫌いになったのか、それは扉子が大きくなったら話すと約束し、二人は車に戻ります。
栞子はバッグを忘れてきたといい、扉子を車に残して大輔に頼まれていた本を回収します。
それは『マイブック-二〇一〇年の記録-』で、日記や手帖として自分で書き込むことが出来ます。
そこには大輔がビブリアで働き始めてからのことが書かれていて、栞子との恋路についても詳細に書かれています。
もちろんそれを他人に見せることに抵抗もありますが、それ以上にこれまでの事件について書かれているため、多くの人の秘密がつまっています。
そのため、これからも二人以外が見ないようにする必要があります。
今後は扉子に見られないよう厳重に管理するよう大輔にお願いするつもりです。
もしまた紛失した場合、今回のような手で扉子を誤魔化すのはもはや無理があるため、決して無くしてはならないと思う栞子でした。
おわりに
久しぶりのビブリアですが、読んですぐに世界観が思い出され、改めてすごい力を持った物語だと思いました。
また物語を通じて出会ったことのない本を知る、好きになるという感覚は本当に良いですね。
一生かけても世界にある本の一パーセントも読めないと思うと、これからも本との出会いを大事にしたいと思います。
次の話はこちら。
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