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『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 X 怪談一夜草紙の謎 』あらすじとネタバレ感想!

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『十六夜月』がヒットしたことで作家としてのステージが上がった李奈。三十階建て駅前マンションに引っ越し、気持ちを新たに次作に取り組む中、担当編集者から妙な頼み事をされる。ベテラン作家・丹賀源太郎が開いていた文学塾の閉塾に伴って催される宴に出席して欲しいというのだ。しかも依頼主は極端かつ急進的で差別主義的な思想を前面に出した長編小説がベストセラーになっている源太郎の息子だという。2人に面識もなく、塾にも関係のない李奈は戸惑うものの渋々参加を了承する。果たして開かれた宴席は、奇妙なものだった……。

Amazon商品ページより

シリーズ第十弾となる本書。

前の話はこちら。

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『十六夜月』の大ヒットにより、人気作家の仲間入りを果たした李奈ですが、事件に巻き込まれることには変わりありません。

しかし、彼女の心境に大きな変化が訪れる点がポイントで、節目としてしっかり役目を果たしている一冊でもあります。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

一変

李奈は『十六夜月』のヒットを機に、同じ阿佐ヶ谷駅でも高層マンションに引っ越します。

コンビニのアルバイトは週一回で継続していますが、それでも生活の質は以前よりも上がっています。

さらに小説についても、自分の裁量で決められることが多くなり、小説家としての地位は確実に向上していました。

同業者で友人である優佳も著書のアニメ化が決まり、順調すぎるくらい順調な日々を送っていました。

一方、ここで李奈を主人公とした作品が執筆されていることが明らかになり、本シリーズが作品内に登場するという構造が取り入れられます。

突然

そんな中で、同じく同業者である曽埜田は伸び悩み、あることに手を出していました。

それは、小説教室への参加です。

曽埜田は基本から学び直すなどといっていますが、小説教室を運営しているのは丹賀源太郎というベテラン作家で、今話題の作家・丹賀笠都(たんがりゅうと)の父親です。

つまり、曽埜田は教室に通うことで、彼らのネームバリューを利用しようとしているのです。

ところがその時、教室の閉塾の知らせが入り、一同は唖然としました。

後日、李奈は出版社の人間から丹賀源太郎の労をねぎらう宴に出席してほしいと頼まれます。

招待された作家はほとんどが李奈の面識のない人で、彼女含めて小説教室に関与していません。

交流のない作家たちを集めて、何が目的なのか。

李奈は断れず参加することになりますが、会場に着いてますます分からなくなります。

対立する丹賀親子。

給仕係には、笠都が呼んだ芸能事務所所属のアイドル二人。

李奈は困惑を深めたまま宴に参加し、そこで事件が起きます。

感想

記念すべき作品

もう十冊目。

改めて松岡さんの筆の速さには驚かされました。

もはや複数の作家が同じ名前を使って出版しているのでは?と疑いたくなるレベルです。

節目の作品ということで、本書では様々な趣向が取り入れられています。

作中での、白濱瑠璃執筆のエクリチュールの登場。

李奈の両親への心境の変化。

事件が主軸にありつつも、ちゃんと次回以降への伏線が張られていて、今後への期待が膨らみます。

推理はシンプル

本書でも作品になぞらえたような事件が発生しますが、推理すること自体はそこまで難しくありません。

というのも、まずミステリとしてエンタメ性を保ちつつも成立させるためには、容疑者がかなり絞られること。

そして、明らかに浮いた要素が唐突に登場することがあり、これは事件解決に使うんだな、ということが容易に想像できます。

それでも面白さが損なわれることはなく、ミステリとしても安定した面白さを有しています。

おわりに

作家として新たなスタートを切った李奈の今後がさらに気になる一冊でした。

一度最初から流し読み程度でも再読するのもありだな、と考えている今日この頃です。

次の話はこちら。

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