『地雷グリコ』あらすじとネタバレ感想!奇抜なゲームで行われる究極の頭脳戦
ミステリ界を席巻した、最高級の頭脳戦!
射守矢真兎。女子高生。勝負事に、やたらと強い。友人・鉱田と彼女が巻き込まれるのは、子供の遊びをモチーフにしたゲームの数々。罠の位置を読み合って階段を上ってゆく「地雷グリコ」、独自手を追加できるじゃんけん「自由律ジャンケン」、歩数とかけ声の文字数を入札できる「だるまさんがかぞえた」。強者を相手に、真兎は譲れないものをかけて勝負に挑む。彼女が負けられない理由とは――。心揺さぶる、最高級の頭脳戦。
Amazon内容紹介より
青崎有吾さんの作品である本書。
ずっと気になる作品が目白押しの中で、実は本書ではじめて読みました。
インタビューにもあるように、カイジでやるような頭脳戦を小説という媒体で体現したような作品で、カタルシスは他の作品を圧倒します。
ルール説明や進め方に慣れるまで多少の時間はかかりますが、慣れてから読了まではあっという間です。
青崎さんに対する本書へのインタビューはこちら。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想などを書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。
小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が500万冊以上読み放題。
新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。
なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。
マンガであれば30日で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。
気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。
あらすじ
伝統
物語の舞台は都立頬白高校。
頬白祭という創立記念の文化祭があり、様々な模擬店や出し物が企画されます。
その中で一番人気の場所が屋上で、多くの集客が望めるということで多くの生徒が狙っていました。
そこで使用できる一団体を決めるために、頬白高校では『愚煙試合』なるものを行うことが伝統になっていました。
愚煙試合
名前の由来は馬鹿と煙は高いところが好き、という直球なもの。
実行委員によってトーナメント表が組まれ、審判役が立ち合いのもと、様々なゲームが行われます。
ババ抜き、神経衰弱といった通常のゲームとは異なるユニークなものばかりで、本書の章タイトルになっているような、名前からでは一見ルールが分からないものばかりが用意されています。
本書の冒頭ではこの愚煙試合の決勝として、生徒会に所属する三年生・椚と一年生・射守矢真兎が戦うことになり、それを真兎の中学時代からの友人で付き添いの鉱田の視点から描かれます。
地雷グリコ
今回の勝負で選択されたのが、『地雷グリコ』というゲームです。
対戦者はジャンケンをして、勝った手に応じて階段を登れます。ここまでは普通のグリコと同じ。
異なるのはここからです。
二人はそれぞれ好きな階段に合計三つの地雷を置くことができ、地雷を踏んだ相手は階段を十段下がらないといけません。
こうして屋上をかけた勝負が始まりました。
感想
新感覚ミステリ
ミステリに分類される本書ですが、カイジやライアーゲームのように相手の心理を読む緊張感が存分に味わえます。
ゲーム冒頭ではルールの意図が読めないためただ読むことになりますが、奇抜なルールが表出されてくると、読者は一気にゲームの全貌が見えてきます。
勝敗を分けるポイントと、対戦者二人の置かれている状況が。
そこからは二人がどのような戦略を練っているのか読み進めるため、自分だったら、という予想が生まれます。
もちろん、そんなことは青崎さんも予想済みなはずで、簡単には発想できないような方法でゲームが展開され、予想と実際の乖離が大きなカタルシスを生み出します。
ここまで例にあげた作品は大金や命など物騒なものが賭けの対象になりますが、その点、本書はけっこうライトで、あくまで学生の範囲で留まっています。
そのためデスゲームのような恐怖が苦手という人にも読みやすく、幅広い読者に受け入れてもらえる構成になっているところも面白いです。
ストーリーはおまけ
本書はふわふわしているように見えて、かなり頭脳派な真兎に毎回驚かされるところが見どころになっています。
何も考えてなさそうに見えて、実は誰よりも先を見据えている洞察力。
やることもなかなか容赦なく、ゆるふわな真兎とのギャップも大きなカタルシスを生み出します。
ストーリーが進行するにつれて彼女の過去や人間性が出てくるのですが、正直、これはおまけ程度かなと思っています。
色々書かれていますが、それでもそこに至る心情や真兎たちのキャラクター性が掴みにくい、あるいは共感しにくいものになっていて、そこを主軸にすると不完全燃焼感があると思います。
そのため個人的には、ゲームを主軸にした思い切った読書の方がストレスなく存分に本書を楽しめるのではないでしょうか。
おわりに
小説という媒体の新たな一面を見ることができました。
ここにきても新たな発想で生まれることがあることに感動するとともに、青崎さんの実力を知ることができました。
近いうちに別の作品にも挑戦したいと思います。
本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。
小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が500万冊以上読み放題。
新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。
なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。
マンガであれば30日で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。
気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。
関連記事はこちら。
