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『アンデル8』あらすじとネタバレ感想!

harutoautumn
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中央公論新社
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【新創刊8号は、暑さを忘れる耽読ラインナップ】

〇巻頭は島本理生さんの読み切り!
〇朝比奈秋さん「アンチエイジングクラブ東京」の若返り医療から目が離せません。
〇小川糸さん「メープルシロップ」は森を舞台にした癒しと再生の物語。
○松永K三蔵さんは「もふもふ」テーマの短篇に挑戦。
○鳥さんの瞼さんが夏の光と水を詠みます。
〇好評コラム「全国銘菓帖」は髙森美由紀さん&寺地はるなさん。
○コジヤジコさんの回文、はらだ有彩さんのコミック、
ひらいめぐみさんのエッセイ、最果タヒさんの詩、アート紹介まで。

わずか80ページ余に、
たくさんの「物語と出会うきっかけ」を詰め込みました。
親しみやすく手に取りやすく、
毎月、「豊かな1時間」をあなたと共に
――そんな小さな文芸誌です。

【中央公論新社創業140周年記念】
【期間限定復刊!】

Amazon内容紹介より

シリーズ第八弾となる本書。

前の話はこちら。

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今回は読み切り、連載作ともに充実していて、かなり読み応えがありました。

また表紙のこぼれ話も驚きがあり、ここ最近のアンデルの中でも個人的には一番でした。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想などを書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

ゴミ箱に捨てる【島本理生】

未来(みく)は同棲している新谷と別れる決意をして、住まいから引き上げているところでした。

新谷から数年内に結婚したいと言われて、良い気になって同棲したものの、すぐに後悔することになります。

彼は興味にあることにしか反応せず、その他には消極的。

それでいて未来が落ち込んでいる時には甘い言葉をかけてきて、新谷の問題点が浮き彫りになっていきます。

メープルシロップ【小川糸】

七月になり、楓のもとにヤギのキナコとヨモギがやって来ます。

本来は松島竹乃、通称マッタケという女友達が飼っていますが、夏の間は暑すぎて飼うことが難しいため、一昨年くらいから楓のもとで避暑するようになっていました。

楓はこのヤギたちと過ごす時間が好きで、今年もその至福の時間がやってきました。

美登商店特上親子丼定食【松永K三蔵】

安島は工事現場で働いていて、厳しくも優秀なことで有名な松平部長が現場に来る前日、現場近くで食堂を見つけます。

美登商店と書かれていて、マップ検索でレストランでは引っかからない店。

中に入ってメニューを見ると、様々な料理が並ぶ中、特上親子丼定食だけが他の二倍ほど値段が高く設定されていて、安島の好奇心が膨らみます。

そして翌日、松平部長がやってきて、昼食時に現場所長の藤田も連れて三人でこの食堂を訪れました。

感想

読み切りの面白さ

今回のアンデルが面白いと感じたのは、読み切りが僕に大いにはまったことが理由です。

『ゴミ箱に捨てる』はいわゆると言って良いのか分かりませんが、隠れくず男から女性が逃れ、甥っ子の力を借りて再生していく話です。

冷静になって見れば付き合っていること自体がおかしいのですが、当事者になると視野が狭くなり、どうしても離れることができない。

覚えがあるし、自分も新谷のようになっていないか?という胸の重みを感じながら読みました。

また『美登商店特上親子丼定食』も良作で、営業マン時代の昼食事情を思い出しました。

僕の上司は意識的に高いものを注文してくれる方もいて、あれも思いやりだったのかなと今となって思います。

あとは特定の人がみんなの前と一人の時で大きく印象が変わるところもリアルに描かれていて、ここぞという時に心をくすぐってくる感触が心地よかったです。

長期連載の安定

ここに関しては言うことがないくらい、アンデルという作品を長期連載が屋台骨となって支えてくれています。

『メープルシロップ』は話ごとに季節感が感じられ、心や気分を調節するのにも役立っています。

自然の草木の匂いが今にも漂ってきそうで、それだけで癒しでした。

また『アンチエイジングクラブ東京』は小康状態というか、今は落ち着いています。

もちろん人それぞれの事情や心の闇を描いているのは同様ですが、朱里パートに相変わらずはまり込めないので困っています。

単行本であれば読み流せるのですが、連載だとそうもいきにくいので、これも連載の醍醐味と思って読んでみたいと思います。

おわりに

作品が充実していることはもちろんのこと、表紙の熊の手に関する話も大好きでした。

こういう作り手の情熱や喜びが伝わってくる作品が大好物なので、こちらも引き続き楽しみにしたいと思います。

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