『いけないⅡ』あらすじとネタバレ感想!あの体験型ミステリの第二弾
「真実を解き明かせるのはあなただけ」
小説を超えた〈体験型ミステリ〉第2弾!【本書の楽しみ方】
1 まずは各章の物語をお楽しみください。
2 各章の最終ページには、ある写真が挿入されています。
3 写真をみることで、それぞれの“隠された真相”を
発見していただければ幸いです。前作をはるかに凌ぐ“どんでん返し”と“伏線回収”。
Amazon商品ページより
「写真」の真相を見抜いたとき物語は一変する。
前作は累計40万部突破!
道尾秀介が仕掛ける体験型エンタメの金字塔、再び。
シリーズ第二弾となる本書。
関連性はありませんが、前作はこちら。

前作同様、物語の最後に写真が提示され、それを見ることによって真実が明らかになるよう設計されています。
体験型ミステリと銘打っている通り、写真のちょっとしたことに気がつけるかどうかにかかっていて、手法は異なりますが、東野圭吾さんの『どちらかが彼女を殺した』などを彷彿とさせます。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
第一章 明神の滝に祈ってはいけない
桃花の姉・緋里花が行方不明になってから一年が経過していました。
両親も友人も、緋里花が生きていることを信じていて、しかしその期待を裏切るように緋里花は見つからず、送ったメッセージも一向に既読がつきません。
桃花がある日、ヒットするはずないのに姉に関係しそうなワードで検索していると、とあるSNSに辿り着きます。
アカウント名〈hirihiri〉の三つの投稿を見て、桃花は緋里花が失踪する前、明神の滝に向かったのではと思い、彼女の足跡を追うことにします。
第二章 首なし男を助けてはいけない
真(しん)は小学校の友人三人と話す中で、肝試しをしようという案が上がります。
案を出したのはタニユウで、向かう場所は通称イナカ地帯。
そこには切られたおばけイチョウがあり、イチョウの木は化け物に生まれ変わり、首なし男になったのだといいます。
にわかには信じられない話で、タニユウ以外の三人は彼の言動や態度に不満を抱き、タニユウをはめるための作戦を考え始めます。
第三章 その映像を調べてはいけない
警察にとある通報が入ります。
その後、今度は箕氷警察署の代表電話が鳴り、殺人事件の担当者と話したいという人物が現れます。
何らかの関連性が考えられ、刑事課の隈島が対応することになりますが、電話先の千木孝憲は息子の孝史を殺害したと自白しました。
その後の取り調べでは死体の遺棄場所も自白して、すぐに解決ものと思われましたが、千木夫妻にはとある思惑がありました。
第四章 祈りの声を繋いではいけない
第一章~第三章までの物語が一つになります。
登場人物は明神の滝に対して様々なお願いをしてきたわけですが、それがどのように結びつくのか。
予想外の結末が描かれます。
感想
ペースを掴むのに時間がかかった
前作が新体験で面白かったので期待しながら読んだのですが、はじめに感じたのは読みにくいということです。
リーダービリティが低いというわけではなく、提示されている物語のパーツがどのようにミステリに繋がっていくのか予想がつかず、要領やペースが掴めずにやや退屈でした。
しかし、第一章で桃花が管理人小屋を訪れるあたりで一気にボルテージが上がり、そこからは加速度的に面白くなりました。
個人的にはそこまで読み込まなくとも十分推理が可能だと思うので、はじめから一言一句まで読み込むというよりも、自分の心地よい力加減で気楽に読み進めてもらえればと思います。
写真の難易度がちょうど良い
本書の肝は写真にあるわけですが、その難易度設定がちょうど良かったです。
写真の情報量は少なめで、何に着目したら良いのかあまり迷うことはありません。
着目するポイントが分かれば物語のどこを読み直せばよいのか分かるので、あとは得た情報を線に繋げるだけ。
これは読者それぞれに委ねられるわけですが、特設サイトにはさらなるヒントもあるため、まだ粘りたいという人はぜひご活用ください。
おわりに
前作と甲乙つけがたく、特にこだわりがなければどちらも読むべきです。
自分で考えないと真実が得られないため、昨今のエンタメコンテンツを考えるとストレスがたまりますが、そのストレスがあるからこそ得られる満足感が本書にはありました。
道尾秀介さんは挑戦に意欲的で、これだけのキャリアを重ねてもまだ挑戦し続ける姿は素晴らしいの一言です。
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