2024.08.25

『フルメタル・パニック！アナザーSS』あらすじとネタバレ感想！

harutoautumn

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フルメタル・パニック！アナザーSS (富士見ファンタジア文庫)

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D.O.M.S.のメンバーが世界を巡ればいつもハプニングがついてくる!?　これは、達哉たちのもうひとつの戦いの記録――達哉とリーナの仲深まる書き下ろし後日談も収録するショートストーリーズ！
Amazon商品ページより

アナザー本編の後日談などを描いた本書。

前の話はこちら。

あわせて読みたい

『フルメタル・パニック！アナザー12』あらすじとネタバレ感想！

SSだからこそ描ける内容が多く、フルメタならではのコメディ要素を多く楽しむことができます。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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Contents

あらすじ
感想
- 激戦を終えた者へのご褒美
- 一応の決着
おわりに

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あらすじ

よいこのじかん・その2～タツヤおにいさんとアーム・スレイブにのってみよう～

クララのASに乗りたい！の一言により、達哉による訓練が開始します。

アデリーナからもらったメモ帳をもとに訓練をするわけですが、軍隊のような組織であることを差し引いても、明らかにおかしい指導の連続で、無印の宗介による訓練が思い出されます。

南国のテロリスト

南太平洋のタヒチ島にある高級リゾートホテル。

そこに菊乃・旭姉弟がいました。

彼らはほとぼりが冷めるのを待つためにここにいますが、菊乃は心が浮き立たないことに退屈を感じていました。

旭は姉を思って女子力を鍛えれば達哉が振り向いてくれるのではとアドバイス。

確かにと納得する菊乃ですが、当然というか、彼女の知る女子力は一般常識からかけ離れていました。

〈シンドバット〉号の幽霊

とある夜。

船であるシンドバット号で、マルヤムは悪霊を目撃します。

サミーラは事態を解決するために達哉たちに話を持ち掛け、一同は船を調査することにします。

南洋の大決戦

達哉たちはD.O.M.S.の仕事でエーベル共和国を訪れます。

エーベル共和国ではオペレータの養成など以前に、どのASを導入するかで悩んでおり、今回、達哉たちに依頼したのでした。

達哉たちは選考に残ったASを確認しますが、どれも常識を大きく超えた機体でした。

湯煙の向こう側

戦いが終わり、アデリーナは達哉の家で一緒に暮らしていました。

なかなか二人の仲が進展しない中、達哉とアデリーナは二人きりで温泉旅行に行く機会を得て、一線を越えるには十分な環境が整いました。

とはいえ、もちろんそんなにうまい話はないわけで、お馴染みの面々が大暴れします。

感想

激戦を終えた者へのご褒美

最終巻でようやく戦いが終わり、本書はそのことに対するボーナストラックのような位置づけにあります。

命を取り合うような事象は皆無で、平和そのものです。

とはいえ、達哉たちが登場すれば、平和でも波乱はあるわけで、楽しいひと時が楽しめます。

一応の決着

ここまでくると、読者としては達哉とアデリーナのその後が気になるわけですが、そのあたりも最後の一編で描かれます。

本編のラストがあっさりめだったのでそこまで期待はしていませんでしたが、それなりに描かれたかなという印象です。

満足というほどではないけれど、二人の未来が想像できるくらいには描いてくれた。

それくらいの認識でいてもらえれば問題ないです。

無印と違い、ここから派生した作品は今後期待できそうにありませんが、それでも達哉たちがつかみ取った幸せが良いものだと分かっただけでも満足です。

おわりに

アナザーを最後まで読んだ人に対するご褒美回でした。

激戦を読み終えた読者にとってちょうど良い感じで、リラックスして読めるのでオススメです。