『怪談狩り 市朗百物語』あらすじとネタバレ感想!ふとした違和感や恐怖が味わえる作品
六甲山を取材中にテレビのロケ隊が見たモノ、風俗嬢を見つめる顔、湖で釣り上げた西洋人形、トンネルの工事現場で起きた不穏な振動、演劇部に伝わる黒い子供、不謹慎なコントの最中に現れた女、遺体に肩をたたかれた納棺師の体験談―現実世界の歪みから涌き出る、ふとした恐怖、ぬぐえない違和感を狩り集める。怪談ハンターが、満を持して放つ百物語!
「BOOK」データベースより
怪談蒐集家でもある中山市朗さんが放つ本書。
タイトルにある通り、百もの話が収録されていて、手軽に、それでいて日常にひそむ違和感や何気ない恐怖を味わうことができます。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
上述の通り、本書には百の話が収録されていて、特定のあらすじはありません。
共通点はどれも二、三ページとコンパクトにまとまっていること。
それから妖怪やお化けといった分かりやすい恐怖の対象が登場するというよりも、何気ない違和感や恐怖が持ち味である点などがあげられます。
僕は稲川淳二さんのようなイメージ(声は違いますが)で、誰かに朗読しているところを想像しながら楽しく読みました。
感想
実力ある著者
本書に関する感想は後述しますが、その前に著者である中山市朗さんについて。
僕は『なまなりさん』以来の中山さんの作品になりました。
実話をベースに、恐怖や違和感を引き立てる文章力で描くホラーは圧巻です。
実話だと聞いた人であれば、さらなる恐怖が襲うことでしょう。
僕も『なまなりさん』でそれを体験しました。
読了できなかった
結論からいうと、久しぶりに最後まで読めませんでした。
理由は全く頭に入ってこなかったからです。
これは作品がつまらないというよりも、読書時の僕の疲労度に加えて、そもそもこういったショートショートのような百物語という形式が自分に合わなかったようです。
これは小野不由美さんの『鬼談百景』の時も感じたことなので、学習能力がない僕でもようやく身に染みてきました。
短い中で話のあらましを伝えて、そこから状況に変化をつけて、オチに持っていく。
ものすごい技術が詰め込まれているのは間違いないです。
百物語は、いわばサーフィンのようなもので、波がきたらそれに乗って、次の波がきたらそれに乗る。
僕が好きな長編というのは、川をカヌーで渡るイメージで、その中で天気の急変や川の流れの変化があって、それを楽しむ。
どちらも違った良さがあるので、本書を否定する気は毛頭ありません。
中山さんの作品が好きで、読もうという気概はあったことをお伝えしたく、この記事を書きました。
おわりに
百もの話が収録されているので、通学・通勤時間にも気軽に読めて、なんなら一駅分の距離でも一話読めてしまいます。
それでいて本書の伝える何気ない違和感や恐怖は本物なので、家など落ち着ける環境でじっくりそれらを堪能するのもアリです。
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