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『拝み屋怪談 花嫁の家』あらすじとネタバレ感想!拝み屋怪談シリーズ第二弾

harutoautumn
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「嫁いだ花嫁が3年以内にかならず死ぬ」――。

忌まわしき伝承のある東北の旧家・海上家では、過去十数代にわたり花嫁が皆若くして死に絶えていた。
この家に嫁いだ女性から相談を受けた拝み屋・郷内は、
一家に伝わるおぞましい慣習と殺意に満ちた怪奇現象の数々を目の当たりにする……。

記録されることを幾度も拒んできた戦慄の体験談「母様の家」と「花嫁の家」。
多くの読者を恐怖の底へ突き落とした怪談実話がついによみがえる。

Amazon商品ページより

拝み屋怪談シリーズ第二弾となる本書。

前の話はこちら。

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前書『拝み屋怪談 怪談始末』に収録されている『ある人形と、花嫁の話』の全容を描くことに加え、もう一つの中編も収録しています。

嫁いだ花嫁が三年以内に必ず死ぬ。

そこにどんな怪異が潜んでいるのか。

郷内さんの作品の中でも特に評価の高い作品になっています。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

母様の家、あるいは罪作りの家

郷内さんの元に様々な女性が相談に訪れます。

獣のような甲高い咆哮。何かが現れる。人の身体に狼の頭を持つ異形。霊力を操ることのできる少年。

一方、郷内さんのの先輩である同業者・華原の元には、霊能者として世間の人をだまし続けている父親を呪い殺してほしいという女性が訪れます。

ここまでは短編のようなノリで、話の流れが掴めません。

そこから時系列、視点が入り乱れ、それぞれの話が同時進行していくので、頭の切り替えがややこしくなります。

ところが、話が進むうちに郷内さんは、誰かの話に他の誰かの話が関係していることに少しずつ気が付きます。

点が線になる瞬間でした。

彼女たちの話には椚木家という共通項があり、全ての発端がそこにあることが明らかになると、物語は一気に加速します。

花嫁の家、あるいは生き人形の家

東日本大震災のおよそ一年前。

郷内さんは、霞という女性から相談を受けます。

自分が嫁いだ家では、花嫁が必ず死ぬと。

すでに数多くの霊能者や祈禱師などに依頼しましたが、誰もが手に負えないと手を引いてしまう状況で、困って郷内さんに相談を持ち掛けたのでした。

相談の時点で一筋縄ではいかない、と郷内さんは気が付いていましたが、それでも霞の弱った声を聞いて引き受けることを決めます。

そして郷内さんの予想通り、一筋縄ではいかない、それどころか手に負えないほど巨大な案件でした。

漁師町にある、海上家。

そこでは、郷内さんには理解できない風習と思想が息づいていました。

感想

いつまでも全容が掴めない

本書には二つの中編が収録されていますが、とにかく面白いです。

その理由の一つとして、いつまでも全容が掴めない不安感にあります。

いくらページをめくっても物語は発散するばかりで、一向に収束の気配を見せない。

この物語は一体どこまで広がるのだろう。

このまま曖昧に終わってしまうのか。

そう思っていると、途端に急激な収録をはじめ、物語は一気にクライマックスに向けて一直線に動き出します。

メリハリがとにかく効いていて、シリーズの中でも特に人気なのが頷ける内容でした。

前者が特におすすめ

どちらも文句なしに面白いですが、個人的には特に前者の話をオススメします。

はじめは話につかみどころがなく、依頼主の理解できない人間性もあり、イライラが募ります。

しかし、物語の輪郭が見えてくると、それまでの布石が一気に浮かび上がり、そこからは一切目が離せませんでした。

さらに嫌悪感を抱いていた登場人物に次第に感情移入するようになり、郷内さんの心情をなぞるような感覚を覚えたのも面白いところです。

おわりに

単純な怪異だけでなく、それを生み出した人間の業を含めて恐怖を最高に楽しめる一冊です。

本書だけ読んでも全く問題ないので、長編シリーズが苦手という人は本書だけでも読んでみてください。

次の話はこちら。

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