『背の眼』あらすじとネタバレ感想！緻密に構成された道尾秀介の圧巻デビュー作
harutoautumn
よなよな書房
『拝み屋怪談 逆さ稲荷』あらすじとネタバレ感想！拝み屋怪談シリーズ第三弾
harutoautumn
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
如何にして著者は拝み屋と成り得たのか―。入院中に探検した夜の病院で遭遇した“ノブコちゃん”。曾祖母が仏壇を拝まない理由。著者の家族が次々に出くわす白い着物の女の正体とは。霊を霊と認識していなかった幼少期から、長じて拝み屋開業にいたるまで、人ならざるモノと付き合い続けた恐怖の半生記をここに開陳。自身や家族の実体験のみならず、他者への取材をもとにした怪異譚を併せて収録する、かつてない怪談実話集!
Amazon商品ページより
シリーズ第三弾となる本書。
前の話はこちら。
あわせて読みたい
『拝み屋怪談 花嫁の家』あらすじとネタバレ感想！拝み屋怪談シリーズ第二弾
本書では、郷内さんがどうして拝み屋を始めるに至ったのか。
幼少期に体験した怪現象から始まり、歴史が紐解かれます。
それだけでなく、読者を飽きさせないようにと第三者の怪談も間に挟まり、読みやすいよう工夫もこらされています。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。
小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が200万冊以上読み放題。
新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。
また期間限定で2か月1,960円→99円の破格なプランもあります。
なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。
マンガであれば一か月で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。
気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。
スポンサードリンク
あらすじ
幼少期
郷内さんの有する最も古い記憶から、本書は始まります。
それは温かみがあるようで、途中から恐怖が前面に出てきます。
曾祖母とのやりとりはまさに上記の通りで、冒頭から一気に引きずり込まれました。
彼女は郷内さんにとって良い人だったのか、それとも。
蘇る記憶
特定の季節がきたり、何か懐かしいものを見たりした時、誰でもたった今まで忘れていた幼少期の記憶を思い出すのではないでしょうか。
本書でもそういった形で、郷内さんの過去が語られます。
もちろん、それは単なる昔話ではなく、怪異がつきまといます。
幼くて知識に乏しいため、理解できない現実。
それはただ恐怖であることがよく分かるエピソードなども記載されています。
第三者の体験
本書は基本的に郷内さんの体験が時系列で語れると同時に、箸休め的なポジションで第三者から聞いた怪異にまつわる話が明かされます。
郷内さんのエピソードに比べると小粒感は否めませんが、実話怪談らしくありそうなテイストで、しかも数ページでサクサク読めてしまいます。
濃い味付けの合間に食べる箸休めという感じで、次の恐怖に備えて少し気が緩まるような、それでいて不思議でちょっと怖いエピソードが描かれています。
感想
郷内さんの歴史
これまでも郷内さんの穏やかで、人を受け入れることのできる人柄が文章を伝わってきました。
そんな人物像が、どうやって出来上がったのか。
それが本書で紐解かれていきます。
何の縁もゆかりもない状態で拝み屋になることはないと思っていたので、ある程度は予想していましたが、それでも郷内さんを取り巻く環境は予想以上でした。
なるべくして拝み屋になった。
これを郷内さんに当てはめることが本当に正しいのかどうかは判断がつきませんが、それでもそんな印象を受けました。
だらけに注意
正直、僕は途中から飽きていました。
というのも、冒頭こそ本書に引きずり込まれましたが、次第に緩急にも慣れ、刺激が弱いと感じてしまったからです。
半分を過ぎたあたりからはかなり惰性で読んでいました。
しかし、終盤になるとその状況が一変し、めちゃくちゃ面白くなります。当然怖くもあります。
僕はだらけきっていて、そこまでの話も流し読みしていたので、結局、かなり戻って読み直す羽目になりました。
完全に油断していました。
他の方のレビューを見ていても、同じように油断していた方がけっこういたので、是非とも最後まで気を抜かないでください。
きっとそれまでの印象を大きく覆すような話があなたを待っています。
おわりに
シリーズを続けていく中で、郷内さんの原点を語る大切な一冊だったのではないかと思います。
途中で飽きてしまったという人は、時間を置いてでも、ゆっくりでも良いので真剣に読んでみてください。
その甲斐あって、終盤に予想以上の面白さ、怖さが待っているはずです。
本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。
小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が200万冊以上読み放題。
新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。
また期間限定で2か月1,960円→99円の破格なプランもあります。
なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。
マンガであれば一か月で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。
気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。
関連記事はこちら。
あわせて読みたい
【2024年】厳選おすすめ文庫本小説50選！初心者でも読みやすい不朽の名作揃い
