Kindle Paperwhite 第11世代の8つの特徴を解説!
読書専用端末として市民権をすでに獲得しているKindle Paperwhite(以降、ペーパーホワイト)ですが、三年ぶりに新しいモデルの第11世代が発売されました。
実機を購入したので、前モデルである第10世代との比較も含めてどのように進化したのかを書いています。
そもそもペーパーホワイトって使い勝手良いの?と思っている人はこちらもご参照ください。
第11世代と第10世代の違い
第11世代ペーパーホワイトでは、以下のような変更点があります。
①ディスプレイ
ディスプレイに関係する変更点をまとめると以下の通り。
ディスプレイが6→6.8インチにサイズアップ
フロントライトのLED数:5→17個(最大で10%明るい)
色調調節ライトが搭載(アンバーからホワイトの間で色調が調節できる)
実際に並べるとこんな感じ。(画像が見にくくてすみません)
端末自体の大きさはそこまで変わりませんが、ディスプレイの専有面積が広くなっていて、見やすくなったのが分かると思います。
画素密度は高解像度を維持。
フロントライトのLED数が増えたことで最大設定で10%明るくなりますので、日光の差し込む屋外で使用する時にもより見やすくなっています。
また色調調節ライトについて、これは元々ペーパーホワイトの上位機種であるKindle Oasis(以降、オアシス)に搭載されていた機能で、第11世代ではペーパーホワイトにはじめて搭載されます。
これによってアンバー(琥珀色)とホワイト色の間で自由に色調を調節できるので、自宅などくつろぎたい時は暖かみのあるアンバー寄り、外出中など日光が差して見にくい時はホワイト寄りの明るい色に調節するなどより使いやすくなります。
②バッテリーが拡大
第11世代ではバッテリーサイズが拡大しています。
それによって寿命が前世代に比べて約65%向上し、最大10週間という長期利用が可能になりました。
また今回からUSB Type-Cによる充電になるので、ペーパーホワイトのためにUSB Type-Bの充電器を用意する必要がなくなったのも朗報です。
③ 速度が向上
第11世代では新型のE Inkディスプレイを採用しています。
それによってページめくりなどの動作の速度が20%向上したので、操作に時間がかかってストレスだった、という人に朗報です。
たかが20%と思う人もいるもしれませんが、これがもう雲泥の差で、快適度が違います。
第11世代はよりタップから動作までの誤差が短くなっていて、ノンストレスといってもいいくらいに快適になっています。
これを一度知ってしまうと、前の世代にはもう戻れません。
④ 防水性能は同等
第11世代になっても、引き続きIPX8等級の防水機能に対応しています。
水深2メートルまでの真水で最大60分間、水深0.25メートルまでの海水で最大3分まで耐えられることが確認されています。
なので前世代と同様、お風呂やプールサイドでも安心して利用できます。
⑤ オプション
前世代では接続方法、容量が選択できましたが、今回から『8GB、Wifiのみ』に統一されています。
接続方法は大半の人がWifiのみでなんの不自由もないと思います。
容量はペーパーホワイトを漫画用に使用している人にとっては少ない可能性があるので、その場合は後述するシグニチャーエディションを検討したほうが良いかもしれません。
⑥ サイズ、重量
本体サイズは幅125×奥行174×高さ8.1mmで、一回り大きくなっています。
重量205gで、前世代モデルの182g(Wifiのみ)に比べるとわずかに重たくなっています。
ちなみに伊坂幸太郎さんの『フーガはユーガ』の文庫本(340p)は測ったところ、帯込みで188gでした。
大体350~400pの文庫本と同じくらいの重さといえるので、引き続き片手でも問題なく使える重量だと思います。
⑦ 価格
コスパを重視する人にとって特に重要な価格ですが、前世代との比較は以下の通り。
広告あり:13,980円→14,980円
広告なし:15,980円→16,980円
広告のあり/なしに関わらず1,000円高くなっていますが、ここまで書いてきたような性能が向上しているので、それを考慮するとコスパがむしろ良くなったともいえます。
⑧ 別モデルの追加
第11世代では、通常のペーパーホワイトに加えて以下のモデルが用意されています。
Kindle Paperwhite シグニチャーエディション
イメージ的にはオアシスのような上位機種にあたります。
ペーパーホワイトと違い、以下のような特徴があります。
フロントライトの明るさを周囲に合わせて自動調節可能な機能を搭載
容量は32GB
Kindleではじめて無接点充電(Qi)に対応
広告はつかない
接続方法はwi-fi
価格:19,980円
フロントライトの自動調整機能はオアシスにもあったので、上位機種という認識で問題ないと思います。
オアシス(29,980円~)に比べると10,000円以上安いので、上位機種を手軽に購入できるようになりました。
容量もペーパーホワイトの4倍あるので、主に漫画などで利用したい人はこちらの方が向いています。
Kindle Paperwhite キッズモデル
前世代より子供に読書習慣をつけてもらえるようにと用意されていたモデルで、こちらも新しくなっています
主な特徴は以下の通り。
ゲーム、動画、広告などで気が散ることなく読書できる
日本や世界の名作など1,000冊以上読める「Amazon Kids+」が1年間使い放題
親が子供の読書状況を把握できるペアレンタルコントールに対応
一定時間を目標として、それを達成するとバッジが付与される
保護カバー標準添付
2年間限定保証付き。落として壊れたりしても、端末を返却すれば無料で取り替えてくれる
本体サイズは幅129.2、奥行175.5、高さ13.5mm、重量321g(カバー込み)
価格:16,980円
Amazon Kidsは9,800円/年、プライム会員だと4,800円/年かかる定額サービスなので、これが本体代に含まれてこの価格はお得です。
また子供だと不注意で壊してしまうケースも少なくないので、2年間限定保証付きなのは良いです。
条件つきではありますが、よっぽどおかしな使い方をしていなければ、保証の範囲内だと思います。
ただどの子供も年間何十冊も読むとは限らないので、二年以上使うと考えた上でのコスパという面では通常のペーパーホワイトを検討するもありです。
おわりに
日本で2012年に発売が開始されたペーパーホワイトは今もなお進化を続けています。
以前にも増して快適な読書が楽しめる機能が満載なので、ぜひこのペーパーホワイトで素敵な読書生活をお楽しみください。
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