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『罪人の選択』あらすじとネタバレ感想!ミステリやSFが詰め込まれた短編集

harutoautumn

「夜の記憶」―『十三番目の人格―ISOLA―』『黒い家』の本格デビュー前に書かれた貴重な一編。貴志祐介ワールドの原点!「呪文」―『新世界より』の刊行後ほどなくいて発表された短編。惑星「まほろば」で何かが起きている…。「罪人の選択」―「罪人」の前に出されたのは、一升瓶と缶詰。一方には猛毒が入っている。果たして正解は?「赤い雨」―新参生物のチミドロによって、地球は赤く蹂躙された。スラム出身の瑞樹はRAINの治療法を探る。最新SF!

「BOOK」データベースより

貴志祐介さんの短編集である本書。

SFにミステリ、しかもデビュー前の作品も含まれているということで、かなり異質です。

貴志さんのファンという方であればまず外せない一冊でしょう。

本書に関する貴志さんへのインタビューはこちら。

貴志祐介さん「罪人の選択」インタビュー 災厄におののく恐怖があぶり出す人間の一面|好読好日

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

夜の記憶

貴志さんがデビューする前、一九八七年に発表された作品。

物語は二つのパートで進行します。

一つは人間とは大きく異なる体で知性をもつ者が、強酸性の海を泳ぐパート。

もう一つのパートでは、三島暁とオリメが夏の浜辺で至福のひと時を堪能しています。

こちらのパートは平穏に見えますが、彼らにとってこれは最後の思い出であり、引き返せない瞬間までの時間を楽しんでいることが分かります。

一見、何の関連性も見られない二つの物語ですが、次第に結びついていくことが分かります。

呪文

星間企業(インターステラ)が銀河全域で圧倒的な富を有している世界。

彼らは様々な惑星を植民地化して、その環境に適応する人間を遺伝子操作で改造して様子をうかがっていました。

金城はアマテラスⅣ、通称『まほろば』の進捗状況を確認する任務を受けていました。

まほろばにはマガツ神という信仰の対象がいますが、それは敬われるものではなく、逆に怒りをぶつける対象でした。

諸悪根源神信仰と呼ばれるものが、どうして生まれたのか。

金城は調査を続けますが、そこで信じられないものを目にします。

罪人の選択

二つの時代を描いた物語。

どちらの時代でも罪を犯した者は、生きるか死ぬかの選択を迫られます。

焼酎か缶詰。

いずれかに毒が入っていて、罪人は選んだ方をなくなるまで口にしないといけません。

どちらの時代でもヒントが提示され、罪人は生き残るために必死になって正解を探します。

読者は与えられた二つのヒントをもとに、どちらかが正解なのかを考えることになります。

赤い雨

世界はチミドロと呼ばれる生物によって蹂躙され、他の生態系はあっという間に駆逐されてしまいました。

チミドロによって雨は赤くなり、人間にとって有害なものとなってしまいます。

一部の人間はドーム内で暮らしていて、主人公である橘瑞樹は優秀な成績を収めたことでドームで医師として働いていました。

彼女は恋人の光一と共にチミドロによって死の淵に立たされている人々を救う研究をしています。

どれだけ必死になっても解決の糸口が見えてこない。

そんな時、瑞樹はチミドロによって亡くなった人の死体を使って研究することを実行に移します。

感想

幅広く楽しめる短編集

本書は良い意味でまとまりがありません。

SFがあればミステリがあり、作品も一番古いものと一番新しいもので三十年近い隔たりがあります。

正直、出版のためにかき集めてきたのではという印象は拭えません。

しかし読み始めると、そんなことが気にならないくらいに面白いことに気が付いてしまいました。

例えば『夜の記憶』。

これがデビュー前の作品にあたるわけですが、そんなことは一切感じさせない内容で、デビュー前から持ち前の実力、迫力を発揮していたのだと改めて感服しました。

例えば『呪文』。

『新世界より』に通じる超能力が登場し、知らず知らずのうちに胸が躍りました。

もちろんそれだけでなく、驚くべき真実も描かれていて、純粋に読んでいて楽しかったです。

改めてすごいと感じる一冊

貴志さんの作品はあらかた読み終えてしまっていたので、初見の作品というのはかなり久しぶりです。

そんな中で本書を読んで、改めて貴志さんのすごさというものに気づかされました。

読者は引きつける設定、展開で、しかも期待を裏切らない驚きの結末。

ここまで人を夢中にさせることができるのかと、何度も感心してしまいました。

数多くの小説を読んできましたが、ここまでいつでも面白いと感じさせてくれる著者の方は稀で、それゆえにすごさが際立っていました。

なかなか新作が読めないことが残念ではありますが、非常に楽しめた読書時間をありがとうございます、とお伝えしたいです。

おわりに

どんな層に本書をオススメしていいのか分かりませんが、とにかく読んでほしい。

そして無我夢中で楽しんでほしい。

それだけを伝えたい作品でした。

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