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『潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー』あらすじとネタバレ感想!希望が潰えるほどの恐怖がここに

harutoautumn
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希望も潰える恐怖がここに。究極の作家陣、全編最新作!

「考えうる、最大級の恐怖を」。
たったひとつのテーマのもとに、日本ホラー界の“最恐”執筆陣が集結した。
澤村伊智×霊能& モキュメンタリー風ホラー、
阿泉来堂×村に伝わる「ニンゲン柱」の災厄、
鈴木光司×幕開けとなる新「リング」サーガ、
原浩×おぞましき「828の1」という数字の謎、
一穂ミチ×団地に忍び込んだ戦慄怪奇現象、
小野不由美×営繕屋・尾端が遭遇する哀しき怪異――。

全編書き下ろしで贈る、至高のアンソロジー!

Amazon商品ページより

二冊同時に刊行されたうちの一冊である本書。

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近年話題の作家、モキュメンタリーといったトレンドが反映されつつも、鈴木光司さんや小野不由美さんといった名前だけで期待してしまう名作家も揃い、表紙だけでおいしい一冊です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

ココノエ南新町店の真実【澤村伊智】

ライターの依田江美は西東京市にあるココノエ南新町店というスーパーの取材をしています。

このスーパーは地域に根差し、利用客を一定数抱える一方で、過去に心霊現象があったという話があります。

江美の原稿を通じて取材の状況が知れる一方で、そこには彼女の主観が入り混じり、読者は描写されたものがそもそも正しいのか、など疑いの目をもって読むことになります。

ニンゲン柱【阿泉来堂】

私は六年前、ネットのミステリ小説大賞で特別賞をとりましたが、その後は鳴かず飛ばずで、今もアルバイトをしながら執筆しています。

そんなある日、スランプに陥っているところ、父親から母親の生まれ故郷である根句尼村(ねくにむら)について調べたらどうかと勧められます。

その土地がなぜホラーの題材になるのか。

分からないながらも、スランプが脱出できればと思い向かうと、そこで那々木悠志郎という自称・有名なホラー作家と出会い、二人でその土地に伝わる伝承について調べることになります。

それこそがタイトルにあるニンゲン柱でした。

魂の飛翔【鈴木光司】

かの有名な『リング』シリーズである本作。

鈴木さんには、これまで世に送り出していなかった『リング』の続編のプロットがありました。

ところが、三十年前、読者からのファンレターでそのプロットと酷似したあらすじが送られてきて、事実ではないにしても盗作の疑いをもたれかねない事態となります。

その時はこのプロットを破棄しますが、今回角川ホラー文庫の三十周年記念ということで、時効と思ってそのプロットを書き起こしたのが本書です。

828の1【原浩】

私の母親は老人ホームに入居していて、私は頻繁に訪れていました。

母親はまだまだ元気に見えますが、時折『828の1』と意味不明なことを呟くことがありました。

彼女に自覚はなく、しかしなぜか死が近づいていることを感じています。

私はある日、出張でかつて実家があった場所を訪れ、そこで母親が口にしていた言葉の意味、そして自分に降りかかったことの意味を知ります。

にえたかどうだか【一穂ミチ】

那未は夫と娘の千鳥と共に新しいマンションに引っ越してきます。

那未には昔からこの世のものではないものの声を聞くことができ、そのせいで前の場所に住めなくなってしまったからです。

今は片耳の聴力が低下しているおかげで、この世のものでないものを判別することができるようになりました。

奥手な那未は新しい土地に馴染めずにいましたが、そこで容子・文香親子と知り合い、すぐに仲良くなります。

これで新しい生活も楽しくなる、と那未は心を躍らせますが、知らず知らずのうちに恐ろしいことが近づいていました。

風来たりて【小野不由美】

梓紗は夫と共に新しい建売住宅に引っ越してきます。

一番最後に引っ越してきたこともあり、他の住人たちの間にはすでに関係が出来上がっていて、少し尻込みしていました。

そんな時、夜にお経のような声が聞こえてくることに気が付きます。

他の住人たちも聞いていて、裏の老婦人ではないかということになりますが、聞いても当人は否定。

そこで対立関係になりますが、梓紗は老婦人たちの話を聞く中で、この土地にまつわる話を教えてもらいます。

感想

さらに怖い

『堕ちる』の後に読んだので、どうしても相対的な評価になってしまうのですが、個人的にはこちらの方がさらに純粋に怖いと感じました。

『ニンゲン柱』の土着的な災厄もしかり、『にえたかどうだか』『風来たりて』の家や土地にまつわる身近な恐怖もしかり。

分かりやすく怖くて良いです。

あと王道なストーリーではあるのですが、自分の予想からさらに一歩先まで描いてくれる作品が多く、予想外の恐怖も見せてくれたことが嬉しかったです。

読者が想像するような恐怖を、想像する方向で想像以上の恐怖を見せる。

これ以上のことはありません。

絶対的な立ち位置

本書に直接関係があることではありませんが、最近のアンソロジーで必ずといっていいほど名前を目にする澤村さんと芦花公園さん。

実際、僕もこれらの名前を見ると買わずにはいられないので、それだけ圧倒的な立ち位置を獲得していることになります。

そのためか、二つのアンソロジーを作ると二人がそれぞれに分配されることが多く、出版社もその辺りがよく分かっているなと感心してしまいました。

今回はどちらのアンソロジーも新旧の作家を織り交ぜていて、幅広い年代を獲得できるよう配慮されていますが、個人的には二冊でもっとコンセプトを明確にしても良かったのかなと思っています。

澤村さんや芦花公園さんが同じアンソロジーに入って近年のホラーが反映されたものもあれば、小野不由美さんや鈴木光司さんなど長年に渡ってホラー界隈をリードしてきた偉人たちを集めたアンソロジーもあって良いはず。

ぜひ今後の企画で期待したいと思います。

おわりに

心霊、ホラー番組がめっきり減った中で、ホラー小説が盛り上がっていることが改めて嬉しく思います。

もしアンソロジーのどちらかしか買えないのであれば、僕は本書を特に推したいです。

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