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『殺人出産』あらすじとネタバレ感想!衝撃的な表題作含んだ短編集

今から百年前、殺人は悪だった。10人産んだら、1人殺せる。命を奪う者が命を造る「殺人出産システム」で人口を保つ日本。会社員の育子には十代で「産み人」となった姉がいた。蝉の声が響く夏、姉の10人目の出産が迫る。未来に命を繋ぐのは彼女の殺意。昨日の常識は、ある日、突然変化する。表題作他三篇。

「BOOK」データベースより

もうタイトルの時点で強烈なインパクトを放っている本書。

命を奪う者が命を奪う、というとんでもない倫理観がまかり通る世界で、どんな現実が生み出されるのか。

表題作はもちろんのこと、他三篇の短編も文句なしに面白いので、タイトルで惹かれた人はもう必読です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

殺人出産

殺人は悪。

そんな考えは百年後に消え去り、世の中には新たな概念が生み出されます。

時代の変化にともなって子どもは人工授精で産むものという考えが浸透し、偶発的な出産がなくなったことで人口は減少の一途をたどります。

そこで導入されたのが殺人出産システムで、簡単にいえば十人産んだ人は一人殺してもいい、という制度です。

命を奪うものが命を造る役目を担い、『産み人』として崇拝される存在になったのです。

この物語ではそんな制度を背景に、とある女性を中心に描かれます。

トリプル

この物語では、若い子たちの間で三人での恋愛(トリプル)が流行していました。

もちろん二人での恋愛(ダブル)も存在しますが、どちらかというと少数派で、古い考えになりつつありました。

高校生の真弓は、街中で偶然見かけた圭太・誠のカップルに惹かれ、三人はいつしかトリプルとして付き合うことにしました。

トリプルという恋愛の形、親世代の反発、理解されない葛藤など、非常に印象的な話です。

清潔な結婚

高橋夫妻は異性との関係に生理的嫌悪感を抱いてきたという点に共感し、性別のない結婚を選択しました。

二人の間に性交渉はなく、まるで兄妹のような間柄で平和に暮らしていました。

しかし二人は子どもを欲していて、年齢も考えると悠長にしている時間はありません。

そこで二人は、医療行為のセックスを提供する専門の病院を訪れます。

余命

医療が発達し、死がなくなった世界。

人口が爆発するかと思いきや、人々は自分の思ったタイミングで自殺するようになりました。

ちなみにこちらのショートショート集にも取り上げられているので、合わせてご参照ください。

感想

短い中に込められたインパクト

本書は二〇〇ページという短めのボリュームの中に四つの短編が収録されています。

文量的に読みやすいのはもちろんですが、それ以上に短い中に込められた強烈なインパクトがとにかく魅力的です。

それで読者を惹きつけ、意外性と驚きで最後まで飽きさせない。

そんな第一印象です。

不安を感じる近未来感

命を生み出せば、命を奪っても良い。

現代社会の倫理観に照らし合わせてみると、到底受け入れられないように思えます。

ところが本書では、いくら未来の話とはいえ、そんな一種の狂った考えが社会常識としてまかり通っています。

疑問を持つ人もいますが、あくまで一部のことで、ほとんどの人は常識として受け入れ、憧れの感情すら抱いています。

その光景を目の当たりにすると、もしかしたらこんな未来が訪れるのかもしれない。

そんな漠然とした不安が読書中、ずっと襲いかかってきていました。

従来作という枠に収まっている

この感想は大変失礼な話なのですが、斬新でインパクトのある作品にも関わらず「村田さんの作品だな」という感覚がどうしても拭えませんでした。

目新しさがあるのに、村田さんであればここまでやって不思議がない。

村田作品として見た場合に、想定の範囲内で収まっていている。

そんな、もう一歩振り切れない読了感がありました。

これは良作であることを否定するものではなく、傑作と呼ぶにはもう一つ欠けるというニュアンスです。

村田作品を知らない人が読むと、あまりの衝撃に驚きが止まらないと思うので、ぜひ素直にその感覚を堪能してください。

おわりに

殺人出産という言葉の響きに驚かされ、それが出オチでないことにもっと驚かされました。

さすが村田さん、と思わず唸ってしまう一冊です。

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