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『インスマスの影ークトゥルー神話傑作選ー』あらすじとネタバレ感想!クトゥルー神話の魅力が分かる七つの物語

harutoautumn
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ラヴクラフトは不遇のままその生涯を閉じた。だが、彼の創造したクトゥルー神話は没後高く評価され、時代を越えて世界の読者を虜にしている―。頽廃した港町インスマスを訪れた私は、魚類を思わせる人々の容貌の恐るべき秘密を知る(表題作)。漂流船で唯一生き残った男が握りしめていた奇怪な石像とは(「クトゥルーの呼び声」)。英文学者にして小説家、南條竹則が選び抜いた、七篇の傑作小説。

「BOOK」データベースより

クトゥルー神話といえば、様々なアニメやゲーム、漫画などで目にした人も多いと思います。

かくいう僕もその一人です。

実際はどんな話なんだろうともやもやしていたので、ちょうど目について手を出したのが本書です。

どの短編も幻想的で得体の知れない恐怖、妖しい魅力があり、著者であるラブクラフトの死後まで評価されなかったことが信じられないくらいでした。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

七つの物語について個別に言及することはしません。

やはり実際の物語を読むことが一番面白く、かつ本書の持つ雰囲気は事実の羅列だけでは到底表現することができないからです。

そのかわりに、本書で取り上げられているクトゥルー神話が何なのかであったり、ラブクラフトの訳本の中における本書の特徴だったりを書きます。

クトゥルー神話とは

そもそもクトゥルー神話とは何かということについて書きます。

クトゥルー神話は二十世紀のアメリカで創作された神話で、かなり最近に生まれました。

本書においてはクトゥルーと書いていますが、他にもクトゥルフ、ク・リトル・リトルなどの表記があり、訳者によって分かれます。

クトゥルー神話の共通のテーマとして、かつて太古の地球を支配していた異形のもの(旧支配者)が現代に蘇るということが挙げられます。

本書の特徴

本書は訳者の南條竹則さんによっていくつかの特徴が設けられています。

一つはラブクラフトがクトゥルー神話に関連して執筆した小説のうち、傑作の名に恥じないものを集めたこと。

一つは発音ができない、あるいは発音が分からない固有名詞について文字に基づいて発音されると考えられる許容範囲内で、最も不自然かつ詰屈たる発音を選ぶことが挙げられています。

原作では発音できない、読めない文字の羅列によって非日常に読者を連れ去るという狙いがあり、そういう考え方自体が新鮮でした。

かつそれを読者のために表記しないといけない訳者の苦しみもあるため、原作を尊重しつつも読者に寄り添う南條さんの姿勢が感じられます。

感想

引きずりこまれる魅力

クトゥルー神話という名前以外知らない僕でしたが、読み始めてすぐに本書に引き込まれました。

幻想的で何か嫌なものが漂う独特の文章に、人智を超えた存在。

クトゥルー神話という字面だけでも不思議な魅力を感じでいましたが、本書を読むことでようやくクトゥルー神話の魅力に気がつくことができました。

読みづらさはそこまでではない

訳本というと、読みにくいという先入観がある人もいると思います。

しかし本書に関してそんなことはありません。

不自然でない日本語で原作の持つ魅力を損なうことなく伝えていて、かつどれも短編から中編なのでわりとお手軽に読めます。

その一方で、本書の持つ独特の雰囲気を生み出している文章をやや冗長に感じるという声があるかもしれません。

それこそが本書の魅力を生み出しているわけですが、事実だけをテンポよく知りたいという人にはあまり向かないもしれません。

扱っているテーマ的にも万人受けする内容ではありませんが、それでも読みにくさという点はそこまで気にならないと思います。

おわりに

クトゥルー神話の入門としてこれ以上ない一冊だと思います。

本書でその世界の虜になったという人は、そこから別のラブクラフトの作品に移ると良いではないでしょうか。

訳者の解説ではおすすめの書籍も紹介されているので、そちらに挑戦してみるのもアリです。

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